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 2022年上半期まとめ記事、全3つ中の2つ目。読んだ漫画全部のまとめ。

 2022年上半期に読んだ漫画は368冊。月60冊ペースでぼちぼちやってます。

 その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。


50位『ザ・シンデレラボーイズ』(安彦晴)

男装女子を演じる男子と陰キャ男子達のちぐはぐなラブコメを描くコメディ。
陰キャ男子達の的外れなアプローチや主人公の暴走する姿が滑稽で楽しい。


49位『デーリィズ(2)(完)』(めごちも)

ヘンテコ女子高生3人組の素っ頓狂なやり取りを描いたギャグ漫画。
シュールな展開のパワフルさやコミカルな可愛らしさなど愛すべきギャグ漫画だった。


48位『推しの肌が荒れた~もぐこん作品集~』(もぐこん)

推しアイドルの絵を描いてSNSにアップする少女を描く表題作を含む作品集。
内向的だった少女がコンプレックスをきっかけに外の世界に目を向ける表題作素晴らしい。


47位『踊るリスポーン(7)』(三ヶ嶋犬太朗)

死んでもすぐ蘇る少年と彼を病的に愛する少女とのスリリングな恋愛を描くラブコメディ。
灰汁の強すぎるキャラにトリッキーな言語感覚、倫理観のバグり具合など本作らしさ満載。


46位『愛しの彼女は隠れオタク(1)』(タアモ)

彼氏をBLネタとして見ているBL漫画家女性と彼女の仕事を知らない彼氏を描くコメディ。
彼氏が他男性にNTRれる妄想さえいとわない女性側のクズっぷりがひどすぎて面白い。


45位『ウマ娘 シンデレラグレイ(6)(7)』(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介(原作:Cygames))

オグリキャップなど実在の競走馬を少女に置き換えたレース物語。
主人公がスターの階段を上っていくシンデレラストーリーは読んでいて爽快感がある。


44位『アクロトリップ(4)』(佐和田米)

魔法少女と悪の組織、悪の組織の参謀として働く女子を主人公としたコメディ。
テンポの良いハイテンションギャグがぎっしり詰め込まれておりドタバタ感が気持ちいい。


43位『ひとりでしにたい(4)』(カレー沢薫)

孤独死した叔母と同じ道を辿りたくない35歳の独身女性を描く物語。
老後に向けた資産運用など30代独身にとって身近な問題が取り上げられている。


42位『週末芸人(1)』(久保田之都)

一度お笑い芸人を辞めて就職した男性が会社に勤めながら芸人として再起する物語。
会社員と芸人の二足の草鞋の難しさに関する描写にリアリティがある。


41位『トリリオンゲーム(3)』(稲垣理一郎/池上遼一)

世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目標に会社を興す物語。
資金調達など分かりやすい指標により主人公達の着実な前進が感じ取れて気持ちいい。


40位『オフ会したらとんでもないやつが来た話(1)』(mii.m)

BL作品のオフ会で出会った一般女性とヤクザ男性のオタ活を描くコメディ。
男性の反社会的行動と繊細オタク精神のギャップが滑稽。


39位『毎月庭つき大家つき(1)』(ヨドカワ)

失恋が原因で引っ越した先で元アイドルの大家と同居することになった女性を描く百合物。
世話焼きの主人公と天真爛漫な大家で上手くバランスがとれており二人の掛け合いが可愛い。


38位『転がる姉弟(3)』(森つぶみ)

親の再婚により新しく家族となった姉と弟を中心に繰り広げられる日常物。
キャラクタの心情を演出するシーンがさりげなく組み込まれており素晴らしい。


37位『琥珀の夢で酔いましょう(5)』(依田温/村野真朱)

京都の客足の少ない小料理屋をクラフトビールで盛り上げようとする人々を描く物語。
ジェンダーや恋愛論、地域振興など、現代的な価値観が上手く物語に入れ込まれている。


36位『上野さんは不器用(9)(10)(完)』(tugeneko)

ヘンテコ超科学道具で意中の男子を誘惑するも空回りする女子を描くコメディ。
個性豊かな可愛らしいキャラクタなどオンリーワンの魅力溢れる作品だった。


35位『空っぽの少女と虹のかけら(1)』(紀ノ目)

感情のない無欲な少女が迷い込んだ異世界で謎の青年と旅をするファンタジー作品。
可愛らしい絵柄とおとぎ話のような設定ながらストーリーは重めでギャップがユニーク。


34位『スナックバス江(10)』(フォビドゥン澁川)

老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
独身男性のあるあるネタのチョイスは共感性が高いし切れ味鋭い掛け合いもセンス抜群。


33位『姫様"拷問"の時間です(8)(9)』(ひらけい/春原ロビンソン)

ロールケーキや焼きカレーなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。
「拷問」という単語がもはや別の意味となった作品世界をいじっていくスタイルが面白い。


32位『Dr.STONE(24)(25)』(稲垣理一郎/Boichi)

全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする人々を描いた物語。
コンピューター製作も本作らしいハッタリとリアリティの絶妙なバランス。


31位『おとなのずかん改訂版(1)』(イトイ圭)

友人の子供を譲り受けた男性とその子供、なりゆきで彼と結婚した女性との生活を描く物語。
友人や親子、夫婦などの関係性をゼロベースで見つめ直す現代的で面白いテーマ。


30位『付き合ってあげてもいいかな(8)』(たみふる)

勢いで付き合い始めた大学生二人のすんなりいかない関係を描く百合恋愛物。
交際の中で自身の恋愛観を再認識したりするストーリーは等身大で現実感がある。


29位『ひかるイン・ザ・ライト!(2)(3)』(松田舞)

歌うのが好きだけどアイドルの夢を諦めていた少女がオーディションに挑む物語。
競いながらも同時にリスペクトし合うキャラクタ達の関係性の描き方が気持ちいい。


28位『ビターエンドロール(2)』(佐倉旬)

社会福祉の立場から後遺症などに悩む患者達を支援する医療ソーシャルワーカーを描く物語。
周囲の理解や社会的支援が特に重要な患者に対する福祉の重要性が丁寧に描かれている。


27位『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season7』(服部昇大)

邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
邦画のヘンテコ要素を洗い出して漫画のネタにする技術は匠の技。


26位『フールナイト(3)(4)』(安田佳澄)

死が迫る人々を植物に変える「転花」が普及した世界を舞台にした物語。
悪趣味なまでに救いのない世界観とストーリーに説得力を与える画面作りが素晴らしい。


25位『破壊神マグちゃん(7)~(9)(完)』(上木敬)

弱体化した破壊神と能天気な女子中学生とのやり取りを描いたコメディ。
最終回が本作の集大成といってもいい素晴らしい構成と演出で心を打たれた。


24位『誰何Suika(1)』(つばな)

とある理由からアイドル部として活動することになった美少女とその仲間達を描く物語。
超常現象への順応性が高いキャラクタ達などコメディの雰囲気がつばな作品らしい。


23位『断腸亭にちじょう(1)』(ガンプ)

ガンと診断されたひねくれ者の漫画家の闘病生活を描くエッセイ漫画。
病状や治療、家族や周囲の人々の様子が飾らない語り口で描かれている。


22位『大丈夫倶楽部(1)』(井上まい)

精神的に安定した「大丈夫」を目指す会社員女性ともう一人の活動を描く物語。
主人公の理念は抽象的ながら現代を生きる上で重要な価値観であり共感性が高い。


21位『ダーウィン事変(4)』(うめざわしゅん)

人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」の少年が主人公の物語。
差別が横行する社会や凶悪なテロ行為、シニカルな掛け合いを用いた現実感の演出が巧み。


20位『違国日記(9)』(ヤマシタトモコ)

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
主人公二人がお互いに影響を与え合い変化してきたことが明確に感じ取れて感慨深い。


19位『好きな子がめがねを忘れた(9)』(藤近小梅)

眼鏡忘れてしかめっ面な少女とその娘が好きな純情男子との掛け合いを描くラブコメディ。
まだ付き合っていない相思相愛状態の二人という状態を活かしたシチュエーション強い。


18位『ローズ ローズィ ローズフル バッド(2)』(いくえみ綾)

ゆるキャラ漫画が代表作の40歳女性漫画家が少女漫画を描くために奮闘する物語。
アラフォーにして主人公に仕事と恋愛両方に大きな転機が来るストーリー展開が面白い。


17位『おいしい煩悩(1)』(頬めぐみ)

実体化した自身の煩悩に振り回されるお調子者少女とその煩悩を食べる少年を描くコメディ。
毎回、調子に乗った末にひどい目にあいながらも懲りない主人公が滑稽。


16位『ハイパーインフレーション(4)』(住吉九)

贋金を出す能力を持つ少年の姉を助けるための奮闘を描く物語。
テクノロジーに関する描写や知能戦における論理展開にハッタリ含めて説得力がある。


15位『最果てのソルテ(2)』(水上悟志)

奴隷商人に売られた少女の壮大な冒険の旅を描くハイファンタジー。
ユニークな世界観に細部まで作り込まれた設定など水上悟志ファンタジーの楽しさたっぷり。


14位『草野と希♨(2)(完)』(岩国ひろひと)

とある理由から二人で温泉地巡りレポをする女子高生と雑誌編集者の男を描く物語。
魅力的な温泉レポやグルメ、主人公の更生含む温かい人情劇などがギュッと詰まっていた。


13位『タコピーの原罪 上下』(タイザン5)

不幸な少女と彼女を幸せにするために奮闘する宇宙人を描いた作品。
ショッキングな展開数珠つなぎやトリッキーなストーリーが綺麗にまとまっていた。


12位『ヴィンランド・サガ(26)』(幸村誠)

戦いのない楽園を目指す元ヴァイキングの男を描いた物語。
本作全体を通しても重要であろうラストの展開には涙腺が緩んだ。


11位『僕の心のヤバイやつ(6)』(桜井のりお)

クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
市川の劣等感という本作の大きな課題を彼自身が乗り越えて前に踏み出した展開素晴らしい。


10位『隣のお姉さんが好き(1)』(藤近小梅)

中学二年生の男子と彼が好意を寄せる女子高生との交流を描く片想いラブコメ。
片想いの描き方として丁寧かつ残酷。純粋無垢な少年の盲目な初恋についての解像度が高い。


9位『鍋に弾丸を受けながら(1)』(青木潤太朗/森山慎)

「治安の悪い場所の飯は上手い」をコンセプトに世界中を旅する美少女(?)を描く作品。
理路整然とした海外文化紹介とぶっ飛んだ美少女設定が混在しておりカオスな面白さ。


8位『スキップとローファー(7)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた学園青春群像劇。
新しい人間関係の難しさなど、繊細な高校生達の心理に対する解像度の高さに感服。


7位『BADDUCKS(1)~(4)(完)』(武田登竜門)

改造人間の男性と少数種族の女性、巻き込まれた赤ん坊という3人の逃避行を描く物語。
家族ではない3人が絆を育みながら生活してきたことが感じ取れるラストが気持ちいい。


6位『往生際の意味を知れ!(5)』(米代恭)

元カノに執着する男性と彼に奇妙な依頼をするその女性との関係を描く物語。
周りも巻き込みながら激しく主導権争いをする主人公二人の駆け引きがスリリング。


5位『高校生家族(5)(6)』(仲間りょう)

両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
基本的にはおバカなギャグなのにきっちり感動させてくる緩急のつけ方素晴らしい。


4位『メダリスト(5)』(つるまいかだ)

気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
新キャラそれぞれのドラマがしっかり作り込まれており皆応援したくなる魅力たっぷり。


3位『これ描いて死ね(1)』(とよ田みのる)

漫画を読むのが好きな少女が憧れの作家との出会いをきっかけに漫画創作に目覚める物語。
とよ田先生の漫画への真摯な姿勢が本作の題材とかっちり噛み合っている。


2位『ここは今から倫理です。(7)』(雨瀬シオリ)

問題を抱える生徒達と対話しながら倫理を説く高校教師を描いた物語。
ディベート授業の話は圧巻のクオリティ。ストーリー構成力と演出力が秀逸。


1位『夏目アラタの結婚(7)(8)』(乃木坂太郎)

児童相談所勤めの男性が死刑囚女性に獄中結婚を持ち掛けるラブサスペンス。
バラバラだった伏線が一気に回収されて爽快。素晴らしいストーリー構成に感服。