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過酷な暑さと流行り病の蔓延が続きますね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。

8/4『呪術廻戦(20)』(芥見下々)

社会に潜んだ呪いを祓う呪術師達と呪霊との戦いを描く物語。
死滅回遊の複雑なストーリーの中で新キャラクタが上手く機能してくれるか。


8/4『逃げ上手の若君(7)』(松井優征)

生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。
松井優征作品らしい灰汁の強すぎるキャラクタ達が暴れまわるスタイルが上手く回り始めた。


8/4『Thisコミュニケーション(7)』(六内円栄)

残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
ストーリーとしても大きな流れが出てきたのでどう展開していくか楽しみ。


8/4『僕とロボコ(9)』(宮崎周平)

平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
中心に尖った個性が強いキャラ達でガンガンコメディを回していくスタイルはわかりやすい。


8/4『ダンダダン(6)』(龍幸伸)

宇宙人を信じない少女と幽霊を信じない少年が怪異と戦うオカルトホラー作品。
素っ頓狂なコメディやラブコメを挟みつつも、ホラー描写はしっかり不気味。


8/4『マリッジトキシン(1)』(静脈/依田瑞稀)

毒使いの殺し屋と結婚詐欺師の女性がひょんなことからコンビを組んで婚活をする物語。
トリッキーな設定がユニークだし作画も安定感があってクオリティ高い。


8/5『とりま、風呂いかね?(2)』(イシイ渡)

家業を嫌う銭湯を営む家庭の娘と大手スーパー銭湯チェーンの令嬢が主人公の風呂コメディ。
舞台である銭湯が魅力的に描かれている。個性の異なる主人公二人のキャラクタも良い。


8/5『ザ・ファブル The second contact(4)』(南勝久)

元「殺しの天才」の男とその周囲の裏社会の人々を描く物語。
裏社会の血みどろな争いとそれを意にも介さないファブルの圧倒的強さが爽快。


8/8『僕の心のヤバイやつ(7)』(桜井のりお)

クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
市川の劣等感という本作の大きな課題を彼自身が乗り越えて前に踏み出した展開素晴らしい。


8/8『オオカミくんは早川さんに勝てない(2)(完)』(はれやまはれぞう)

オオカミの姿に変身できる少年と普段は彼を小馬鹿にする動物好き少女を描くラブコメディ。
主人公二人の関係が着実に変化していくストーリー構成素晴らしい。絵柄も非常にキュート。


8/8『今日から始める幼なじみ(4)』(帯屋ミドリ)

転校生の少女と同じクラスで家も隣になった少年が幼馴染の関係を始めるラブコメディ。
疑似幼馴染がだんだんと恋愛へと発展していくストーリーはラブコメとして力強い。


8/8『働かないふたり(26)』(吉田覚)

要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
日常の範囲の中での「ちょっとしたやってみたいこと」のチョイスが絶妙。


8/8『ジーンブライド(2)』(高野ひと深)

容姿や性別に対する社会の偏見に悩む女性と極度に神経質な男性が主人公の物語。
ルッキズムへのメッセージとSF展開のバランスが良い。前巻ラストからの展開に期待。


8/9『東京ふたり暮らし(1)』(井上まち)

就職を期に徳島から上京してきたカップルの同居生活を描いた作品。
東京という土地も一つ屋根の下の生活も初めてな二人の様子が初々しくって可愛い。


8/10『ダンジョン飯(12)』(九井諒子)
魔物を調理して食べながらダンジョン深部を目指す冒険者一行を描いたファンタジー。
前巻あたりから全く気が抜けない展開が続いており、見事な物語最終盤のストーリー構成。


8/10『鍋に弾丸を受けながら(2)』(青木潤太朗/森山慎)

「治安の悪い場所の飯は上手い」をコンセプトに世界中を旅する美少女(?)を描く作品。
理路整然とした海外文化紹介とぶっ飛んだ美少女設定が混在しておりカオスな面白さ。


8/10『大ダーク(5)』(林田球)

4匹の害悪と呼ばれる4人組と巨大企業との宇宙を舞台にした戦いを描いたファンタジー。
生死をかけた戦いが日常に溶け込み緊張感がない林田球ワールドは相変わらず。


8/12『ミューズの神髄(2)』(文野紋)

美大受験に落ちて失意の中で生きる女性と男性二人の恋愛模様を描く物語。
深いコンプレックスを抱える主人公の心理状態を表したような緩急の効いた画面表現が素敵。


8/12『極東事変(4)』(大上明久利)

戦後日本を舞台に半不死身の人間兵器達とGHQとの争いを描くアクション物。
派手なアクションで躍動感溢れる戦闘シーンは絵力が強くて魅力的。


8/12『おとなになっても(7)』(志村貴子)

バーで偶然出会ってお互い惹かれ合う30代女性二人の恋と葛藤を描く百合作品。
昼ドラの主人公が3人くらいいるようなこじれ切った人間関係を軽やかに描く手腕は流石。


8/12『つむぐと恋になるふたり(2)』(タアモ)

融通が利かないぼっち少女と彼女と同居することになった漫画家の少年との関係を描く物語。
ヒロインの心理描写やその変化など少女漫画としてオーソドックスな作り。


8/16『凪のお暇(10)』(コナリミサト)

空気を読み過ぎる自分に嫌気がさして仕事を辞めたアラサー女性の無職生活を描いた作品。
ストーリーは堂々めぐりしている印象。流石に終盤と思うので上手くまとめて欲しい。


8/16『天幕のジャードゥーガル(1)』(トマトスープ)

モンゴル帝国が猛威を振るう12世紀を舞台に奴隷の少女の数奇な運命を描く物語。
『ダンピアのおいしい冒険』トマトスープ先生の新作。壮大な物語の幕開けで期待が高まる。


8/17『オフ会したらとんでもないやつが来た話(2)』(mii.m)

BL作品のオフ会で出会った一般女性とヤクザ男性のオタ活を描くコメディ。
男性の反社会的行動と繊細オタク精神のギャップが滑稽。


8/17『ブレス(1)』(園山ゆきの)

メイクアップアーティストの夢を諦めていた少年とある少女の出会いから始まる物語。
爽快感のあるストーリーも良いし、華やかでダイナミックな画面演出も素晴らしい。


8/17『私の胎の中の化け物(1)』(中村すすむ)

品行方正な少女がある出来事をきっかけにタガが外れたように悪事に手を染める物語。
背徳感と高揚感の入り交じる主人公の思考と行動が強烈。周囲の陰鬱な雰囲気も強い。


8/18『白山と三田さん(3)』(くさかべゆうへい)

田舎に住む地味な高校生カップルのちょっと変な交際の様子を描いた作品。
素っ頓狂なボケやローテンションなツッコミなど、コメディとして独特な雰囲気。


8/18『ようきなやつら』(岡田索雲)

人の心が読める少年と彼に歩み寄ってきた教師を描いた作品を含む短編集。
収録作どれも切れ味鋭いが中でも『忍耐サトリくん』のインパクトは強烈。


8/19『惰性67パーセント(9)(完)』(紙魚丸)

勉学へのやる気も金もない大学生男女が集まって部屋でダベる様子を描いたコメディ。
宅飲みのだらしなさや酔っぱらった際のアホなノリなど現実感のある大学生の雰囲気が良い。


8/19『ウマ娘 シンデレラグレイ(8)』(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames)

オグリキャップなど実在の競走馬を少女に置き換えたレース物語。
主人公の挫折やそれを支える周りの仲間、ライバルキャラからの刺激などわかりやすい展開。


8/19『付き合ってあげてもいいかな(9)』(たみふる)

勢いで付き合い始めた大学生二人のすんなりいかない関係を描く百合恋愛物。
失敗した体験を次の交際に活かしていくストーリーは等身大で現実感がある。


8/22『ドキュンサーガ(4)』(いとまん)

倫理観の欠落した勇者と異形の魔族を従えた魔王との戦いを描くファンタジー。
グロテスクで倫理観は欠落しているが非常によく練り込まれた魅力的な世界観。


8/22『異世界おじさん(8)』(殆ど死んでいる)

異世界生活から現代に帰還した30代中盤のSEGA狂い男性を描いたコメディ。
キャラクタ達のズレた行動原理や掛け合いの中の間など本作独特の雰囲気


8/23『紛争でしたら八田まで(10)』(田素弘)

世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
舞台となる国の文化や産業、政治的背景などがストーリーに上手く織り込まれている。


8/23『刷ったもんだ!(7)』(染谷みのる)

デザイナーとして働く元ヤン女性を主人公とした印刷会社コメディ。
モチベーションの低い新入職員が先輩社員の仕事への情熱に感化される展開は熱い。


8/23『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(6)』(タナカカツキ)

日本サウナ大使が描くサウナとそれにまつわる人々を描いた作品。
疲れた現代の日本人を癒すリラクゼーションやリフレッシュの場としてサウナが描かれている。


8/23『ヒラエスは旅路の果て(3)(完)』(鎌谷悠希)

自殺願望のあるポジティブ少女と神さまを名乗る男、不死の男との黄泉への旅を描いた物語。
テーマである死生観について、様々な思想を持つ人々を対比的に配置して上手く描いている。


8/23『山口つばさ短編集 ヌードモデル』(山口つばさ)

不良少年が同級生女子のヌードモデルをする表題作含む3作を収録した短編集。
表題作は『ブルーピリオド』のプロトタイプというかパラレル的な雰囲気。


8/23『おいしい煩悩(2)(完)』(頬めぐみ)

実体化した自身の煩悩に振り回されるお調子者少女とその煩悩を食べる少年を描くコメディ。
毎回、調子に乗った末にひどい目にあいながらも懲りない主人公が滑稽。


8/23『FX戦士くるみちゃん(3)』(でむにゃん/炭酸だいすき)

FXが原因で自死した母親の無念を晴らすため自らもFXの世界に挑戦する女子大生の物語。
勝ちの快感への執着や他人の勝ちへの妬みなど、ギャンブラーの心理にリアリティがある。


8/24『大丈夫倶楽部(2)』(井上まい)

精神的に安定した「大丈夫」を目指す会社員女性ともう一人の活動を描く物語。
主人公の理念は抽象的ながら現代を生きる上で重要な価値観であり共感性が高い。


8/24『淡島百景(4)』(志村貴子)

舞台女優を養成するための女学校を舞台に学生や親族などそれぞれの想いが錯綜する群像劇。
特殊な環境で特殊な背景を持つ人々の思考を読者に共感させる漫画力素晴らしい。


8/26『仏ガール(1)』(柚ちえこ)

仏像オタクの美術部顧問とその生徒が仏像関係の芸術鑑賞のために各地に赴く物語。
仏像に関する詳細な解説と軽快なコメディが両立していて楽しい。


8/29『本田鹿の子の本棚 七大魔王篇』(佐藤将)

クレイジーな読書趣味の娘の本棚を盗み見る父親とぶっ飛んだ設定の作中作を描くコメディ。
作中作のアイディアのバリエーションには毎回感心させられる。


8/29『とくにある日々(2)』(なか憲人)

女子高生二人とその周囲の人々のちょっとヘンテコなやり取りを描いた日常コメディ。
トリッキーな言葉遊びやメタった漫画表現などなか憲人先生らしい変化球なネタ満載。


8/30『地図にない場所(3)』(安藤ゆき)

人生に悩む中学生男子と引退した天才バレリーナの交流を描く物語。
主人公の少年が周囲の気遣いや自身の悩みの本質を知り大人になっていく過程が描かれる。


8/30『レ・セルバン(1)』(濱田浩輔)

母の敵である宿敵の打倒を誓う少女と謎の男との旅路を描く巨編ファンタジー。
『はねバド!』の濱田浩輔先生最新作。描き込みが凄まじい画面と壮大な物語に期待が高まる。


8/30『プラネット・ウィズ(8)(完)』(水上悟志)

記憶喪失の少年と謎の侵略者との戦いを描いた宇宙規模のファンタジー作品。
仲間との意思確認や決意表明など最終決戦前の盛り上げ方が上手い。