
2022年7月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2022年1月1日~2022年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
7月読んだ新人漫画家作品は5人分。そこそこ読めました。
以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。
『生活保護特区を出よ。(1)(2)』(まどめクレテック)
能力不振や病気障害を持つ人間が集められる生活保護特区に送られた少女を描く物語。
劣悪な環境ながらそこで生きる人々に悲壮感がない作中世界は独特の雰囲気。
『正反対な君と僕(1)』(阿賀沢紅茶)
素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
男女交際における認知の差など、キャラ心理が丁寧に描かれている。
『R15+じゃダメですか?(1)』(裏谷なぎ/岸谷轟)
家庭で娯楽を禁止されていた少女が映画研究会で様々なR15映画を観る物語。
コンプレックスを克服するために刺激的な映画にチャレンジするという設定が面白い。
『月曜日が待ち遠しくて(1)』(旗谷澄生)
昼休みだけ裏庭で会う男女など、初々しい恋愛話が詰め込まれた短編集。
収録されている4編、関係性の表現が豊かでお話の中での起承転結も上手くまとまっている。
『ガチアクタ(1)』(裏那圭/晏童秀吉)
都市のゴミを集めて生活する貧困街の少年に襲い掛かる悲劇と反逆を描く物語。
作画に安定感があり、キャラクタの表情など退廃した独特な世界観が上手く表現されている。