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徐々に過ごしやすい気温になってきましたね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。 

9/2『ワールドトリガー(25)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
膨大な数のキャラと緻密な舞台設定、練り込まれたストーリーがいよいよ複雑化してきた。


9/2『高校生家族(7)』(仲間りょう)
両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
バカらしいギャグと青春再生物としてのシリアスがどちらも高いレベルで両立している。


9/2『ゴダイゴダイゴ(1)(2)』(コウノスケ)

時代遅れと揶揄されるアラフィフ巨大ヒーローの中年男性が主人公の物語。
ユニークな設定。オワコン扱いされていた主人公の評価が逆転していく構成に爽快感がある。


9/2『であいもん(14)』(浅野りん)

のんきな青年としっかり者の少女が主人公の京都の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ。
紹介する和菓子の特徴にきっちり合わせたお話作りやキャラ同士の関係性の描き方など丁寧。


9/7『ビンテイジ(2)』(赤堀君)

ファッションに疎い大学生男子が亡き父親の影響で古着のことを勉強し始める物語。
主人公が古着の魅力を知っていく過程が丁寧に描かれており感情移入しやすい。


9/8『こっち向いてよ向井くん(4)』(ねむようこ)

25歳で恋人にフラれてから10年間恋愛していない会社員男性の新しい恋への奮起を描く物語。
30代の恋愛ならではのテーマがキャラのエピソードに上手く絡めて描かれており共感性高い。


9/8『クマ撃ちの女(9)』(安島薮太)

とある理由から熊をターゲットにする猟師の女性を主人公にした作品。
狩猟に対する丁寧な描写には題材へのリスペクトが感じとれる。ストーリーも佳境か。


9/9『こんちゅき(02)』(zunta/村田真哉)

未来の自分が作った昆虫人間が中学時代の自分の童貞を奪いに来るエロコメディ。
この上なく馬鹿な設定と昆虫の生態豆知識を織り込んでくるのもアンバランスで面白い。


9/9『毎月庭つき大家つき(2)』(ヨドカワ)

引っ越した先で元アイドルの大家と同居することになった女性を描く百合物。
世話焼きの主人公と天真爛漫な大家で上手くバランスがとれており二人の掛け合いが可愛い。


9/12『今日のさんぽんた(5)』(田岡りき)

ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
意思疎通ができているようで全然通じ合っていない主人公達のやり取りが滑稽。


9/12『君は放課後インソムニア(10)』(オジロマコト)

高校の天文部を舞台に不眠症という共通の悩みを持つ男女を描く物語。
主人公女子の持つ事情に対して男子側が自分のできる精一杯で支えようとする姿がけなげ。


9/12『世界の終わりのオタクたち』(羽流木はない)

滅亡した世界でも二次創作や推し活動を求めるオタク達を描いた短編集。
『百合の園にも蟲はいる』の羽流木はない先生のツイッター漫画が単行本化。


9/12『黄泉のツガイ(2)』(荒川弘)

ある村で生まれた双子の兄妹を中心に繰り広げられるファンタジー作品。
導入からスケールの大きな物語が展開されて行きそうな雰囲気で期待が高まる。


9/12『破談から宜しくお願い致します(2)』(水島ライカ)

ジムを経営する男性と彼を一途に慕う財閥令嬢との関係を描くラブコメディ。
世間知らずお嬢様や体格差カップルなどフェチ要素が詰め込まれておりごった煮感が楽しい。


9/13『無能の鷹(5)』(はんざき朝未)

有能そうで実際にはどうしようもないポンコツな女性会社員を描いたお仕事コメディ。
流行りのビジネストピックと勘違いコメディを結びつけるストーリーの発想力はユニーク。


9/13『ゆびさきと恋々(7)』(森下suu)

聴覚障がいを持つ女子大生と異文化交流を好む男性との関係を描いた作品。
主人公の恋愛的高揚を表現するモノローグが巧みで共感性高い。


9/13『月曜日が待ち遠しくて(2)』(旗谷澄生)

昼休みだけ裏庭で会う男女など、初々しい恋愛話が詰め込まれた短編集。
関係性のバリエーション豊かでお話の中での起承転結も上手くまとまっている。


9/13『推しが武道館いってくれたら死ぬ(9)』(平尾アウリ)

熱狂的な地下アイドルオタと推しアイドル達との交流を描いたコメディ。
各人違ったスタンスでアイドル活動を行う少女達の多様な心理が面白い。


9/14『ひとりでしにたい(5)』(カレー沢薫/ドネリー美咲)

孤独死した叔母と同じ道を辿りたくない35歳の独身女性を描く物語。
老後に向けた資産運用や他人評価の変化など30代独身に身近な問題が取り上げられている。


9/14『忍者と極道(10)』(近藤信輔)

悪行を限り尽くす「極道」と彼らと敵対する「忍者」との戦いを描いたトンデモアクション。
宿敵との因縁の戦いにも終止符が打たれ物語は新たなステージへ向かう。


9/14『病める惑星より愛をこめて(2)』(本田)

自殺率が高い疲れた社会で生きる人々と病んだ精神を癒す謎の毛玉を描く物語。
弱った人々が立ち上がる姿にスポットライトを当てた人間ドラマは力強い。


9/14『エセお嬢様VSガチお嬢様 ―風呂短編集―』(風呂)

お嬢様を演じる貧乏少女と庶民を演じるお嬢様の争いを描く表題作を含む短編集。
パワフルなキャラクタと勢いのある展開、可愛らしい絵柄が素敵。


9/15『葬送のフリーレン(9)』(山田鐘人/アベツカサ)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
激しい戦闘シーンでさえ淡々と進む独特な雰囲気がユニーク。


9/15『よふかしのうた(13)』(コトヤマ)

不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
ダイナミックなアクションや主人公の覚醒などゴリゴリのバトル展開でちょっとびっくり。


9/15『あかねさす柘榴の都(2)』(福浪優子)

母親と死別し叔母のいるスペインのグラナダに移住した少年の日常を描いた作品。
風景や食文化を中心に題材とする都市が魅力的に描かれている。


9/15『先生、今月どうですか(3)』(高江洲弥)

売れない小説家の男性に好意を寄せるアパート管理人の娘を主人公にした恋愛物。
フェチ要素を強調した画面や構図が目を引き画面を眺めるだけでも楽しい。


9/15『われわれは地球人だ!(1)』(高橋聖一)

宇宙空間を旅するショッピングモールとそこに閉じ込められた女子高生3人を描く物語。
『好奇心は女子高生を殺す』の高橋聖一先生の最新作。相変わらず少し不思議具合が素敵。


9/15『妖精のおきゃくさま(2)』(脇田茜)

洋裁業を営む女性と彼女の前に現れた小さな妖精との服飾を通した交流を描く物語。
妖精が舞い装飾で彩られた幻想的な画面が素敵。小物類にも拘りを感じる。続刊めでたい。


9/15『怪獣くん』(るぅ1mm)

「怪獣くん」と揶揄される少年と人間と怪獣のハーフの少女との交流を描いた物語。
作者が卒業制作で描いた作品が単行本化するという珍しいルートで刊行される作品。


9/16『少年のアビス(10)』(峰浪りょう)

閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。
各キャラクタの思惑が交錯する中、深い闇の底に沈んでいくようなストーリーが続く。


9/16『竜と勇者と配達人(8)』(グレゴリウス山田)

中世ヨーロッパの社会制度が落とし込まれたファンタジー世界を描くコメディ作品。
統治者の思惑通り動かない民衆を社会システムで制御するマクロ視点など着眼点がユニーク。


9/20『踊るリスポーン(8)(完)』(三ヶ嶋犬太朗)

死んでもすぐ蘇る少年と彼を病的に愛する少女とのスリリングな恋愛を描くラブコメディ。
スリリングなラブストーリーも最終巻。ラスボス的存在を愛でどのように倒すか楽しみ。


9/20『ヴァンパイア女史の秘密(1)』(赤井千歳)

正体を隠して保健室の先生として勤務するヴァンパイアの女性が主人公のコメディ。
ヴァンパイアの性質に抗いながら人間社会に馴染もうとする主人公の姿が滑稽。


9/20『うちのちいさな女中さん(3)』(長田佳奈)

昭和初期を舞台に翻訳家の女性と彼女の家で働く14歳の女中の少女を描いた作品。
当時の文化を綿密に取材した上で描かれていることが作品全体から窺い知れる。


9/20『オタクに優しいギャルはいない!?(2)』(のりしろちゃん/魚住さかな)

隠れオタクのギャルと非オタなギャルにいじられるオタク男子が主人公のラブコメディ。
タイプの違う二人のヒロインがどちらも魅力的。シチュエーション破壊力が高い。


9/20『鬼ゴロシ(8)』(河部真道)

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
絡み合う人間関係の行方次第で一気に崩れそうな三つの勢力のパワーバランスがスリリング。


9/22『天狗の台所(1)』(田中相)

14歳の1年間、隠遁生活を送る少年とその兄、天狗の末裔二人のスローライフを描いた作品。
『千年万年りんごの子』の田中相先生の最新作。ゆったりした題材が作風と合ってそう。


9/22『帰らないおじさん』(西村マリコ)

働き方改革により定時退社するおじさん達がアフター定時にはしゃぐ様子を描いたコメディ。
童心に帰ったようにはめを外す中年男性達の異様な姿が滑稽。


9/22『たたセン~からめる先生の奇妙な課外授業~(2)』(広瀬べろせ)

EDに悩む教師カップルと彼らに巻き込まれた新任教師の奮闘を描くコメディ。
頭の悪い設定とふざけ倒すコメディスタイルがバカな方向に振り切れていて笑える。


9/22『焼いてるふたり(8)』(ハナツカシオリ)

交際0日で結婚したBBQ好きの男性とその妻のクールビューティな女性との生活を描く物語。
支え合い信頼し合う二人の姿が夫婦として理想的だし仲睦まじい様子が微笑ましい。


9/22『マタギガンナー(1)』(藤本正二/JuanAlbarran)

元マタギの老人が狩猟の経験を活かしてオンラインFPSゲームで無双する物語。
『終電ちゃん』の藤本正二先生が原作。eスポーツ物作品も色々増えてきた印象。


9/22『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』(服部昇大)

邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
邦画のヘンテコ要素を洗い出して漫画のネタにする技術は匠の技。


9/24『その着せ替え人形は恋をする(10)』(福田晋一)

人形職人を目指す少年と彼にコスプレ衣装作成を依頼するオタクギャルを描くラブコメディ。
主人公のパワフルな行動力や独特の言語感覚、周囲を惹きつける人間性は魅力的。


9/28『ひかる イン・ザ・ライト!(4)(完)』(松田舞)

歌うのが好きだけどアイドルの夢を諦めていた少女がオーディションに挑む物語。
各キャラの立場や個性の違いが上手くストーリーに組み込まれている。ラストどうなるか。


9/29『ブランクスペース(3)(完)』(熊倉献)

ちょっと抜けている少女と物体を透明な状態で創り出せるエスパー少女を主人公とした物語。
エスパー少女の不安定さが作品全体に波及している。どのように物語が幕を閉じるか楽しみ。


9/29『転がる姉弟(4)』(森つぶみ)

親の再婚により新しく家族となった姉と弟を中心に繰り広げられる日常物。
キャラクタの心情を演出するシーンがさりげなく組み込まれている、


9/30『血の轍(14)』(押見修造)

息子に対して異常な愛情を向ける母親と彼女に縛られる息子を描いたサイコサスペンス。
主人公や父親が抱える罪悪感や無力感の描き方が真に迫っており身につまされる。


9/30『ひらやすみ(4)』(真造圭伍)

のんきなフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との平屋での共同生活を描く物語。
日常の何気ない瞬間に湧き出てくるエモーショナルな感情に焦点を当てて丁寧に描いている。


9/30『センチメンタル無反応』(真造圭伍)

『ひらやすみ』を連載中の真造圭伍先生6年ぶりの短編集。
のんびりした絵柄とキャラクタにエモいストーリーが合わさった真造先生らしい作品楽しみ。


9/30『三日月のドラゴン(7)』(長尾謙一郎)

勇気と正義感を秘めたいじめられっ子の少年が空手を通して成長していく物語。
過去の敵との和解や新たな巨悪の出現など、分かりやすくて力強いストーリーが魅力。


9/30『模型の町』(panpanya)

だいたい年に一度のお楽しみ、panpanya先生の新作短編集。
普通が歪んでどこか滑稽な世界観やノスタルジックな画面表現はオンリーワンの魅力。


9/30『位置原光Z作品集』(位置原光Z)

位置原光Z先生が快楽天で連載した短編を収録した作品集。
倫理観がバグったキャラクタ達の掛け合いが特徴的な作家さん。