IMG_2592

 2022年9月読んだ漫画をまとめます。

 9月に読んだ漫画は69冊。そこそこ読めました。
 今年入っての積読は引き続き0冊。残り3か月頑張ろう。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。


『であいもん(14)』(浅野りん)

のんきな青年としっかり者の少女が主人公の京都の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ。
じんわり温まる人情劇は各話クオリティが高くて安定感がある。


『ゴダイゴダイゴ(1)(2)』(コウノスケ)

人類を襲う怪獣達と戦うアラフィフ巨大ヒーローの中年男性が主人公の物語。
ヒーロー物として独特の世界観が形成されておりユニーク。


『高校生家族(7)』(仲間りょう)

両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
バカげた設定のコメディとじんわり心が温かくなる青春物語が高い次元で両立できている。


『ワールドトリガー(25)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
膨大な数のキャラクタがストーリーの中での役割を計算された上で適切に配置されている。


『税金で買った本(4)』(ずいの/系山冏)

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
ガラは悪いけど根は素直な主人公を筆頭にキャラクタ達が個性豊かで皆可愛い。


『ややこしい蜜柑たち(1)』(雁須磨子)

親友の彼氏に不義理な行いをしてしまった女性が主人公の物語。
ショッキングな導入から思いもよらない方向に進む起伏の激しいストーリーが強烈。


『君は放課後インソムニア(10)』(オジロマコト)

高校の天文部を舞台に不眠症という共通の悩みを持つ男女を描く物語。
重めのエピソードも避けずにしっかり入れてきてくれて良かった。


『今日のさんぽんた(5)』(田岡りき)

ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
変に自信家だけど実際には抜けている女子とツッコミ鋭い犬との掛け合いが楽しい。


『無能の鷹(5)』(はんざき朝未)

有能そうで実際にはどうしようもないポンコツな女性会社員が主人公のお仕事コメディ。
主人公の本性を知る会社側の人々と外面だけで勘違いする外部の人々との落差が滑稽。


『黄泉のツガイ(2)』(荒川弘)

ある村で生まれた双子の兄妹を中心に繰り広げられるファンタジー作品。
敵対する勢力側のキャラクタ達もしっかり魅力的に描いてくれるのが荒川作品らしくて良い。


『ゆびさきと恋々(7)』(森下suu)

聴覚障がいを持つ女子大生と異文化交流を好む男性との関係を描いた作品。
主人公二人どちらも相手に対して誠実でいようとする姿勢が感じ取れて好感が持てる。


『あかねさす柘榴の都(2)』(福浪優子)

母親と死別し叔母のいるスペインのグラナダに移住した少年の日常を描いた作品。
主人公が異国の文化に触れながら自分の考えを整理していく様子が丁寧に描かれている。


『葬送のフリーレン(9)』(山田鐘人/アベツカサ)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
本作の人類と魔族との差異に関する設定を逆手に取った意外なストーリー展開で面白い。


『よふかしのうた(13)』(コトヤマ)

不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
明確な悪役とも捉えられるキャラクタの言動が本作の中で異質な雰囲気。


『われわれは地球人だ!(1)』(高橋聖一)

宇宙空間を旅するショッピングモールとそこに閉じ込められた女子高生3人を描く物語。
窮地に陥っても何だか呑気な主人公三人の掛け合いが面白い。


『怪獣くん』(るぅ1mm)

「怪獣くん」と揶揄される少年と人間と怪獣のハーフの少女との交流を描いた物語。
主人公二人が人間関係に悩みながら一つの答えを導き出しており読後感が気持ちいい。


『月曜日が待ち遠しくて(2)』(旗谷澄生)

クラスの人気者の親友に惚れた女子の話など、初々しい恋愛話が詰め込まれた短編集。
登場するキャラクタ達が男女ともに何事にも一生懸命で可愛くて彼らの恋を応援したくなる。


『妖精のおきゃくさま(2)』(脇田茜)

洋裁業を営む女性と彼女の前に現れた小さな妖精との服飾を通した交流を描く物語。
妖精という不思議な存在を触媒として人間同士の交流が進むストーリー構成がお見事。


『うちのちいさな女中さん(3)』(長田佳奈)

昭和初期を舞台に翻訳家の女性と彼女の家で働く14歳の女中の少女を描いた作品。
当時の文化についてしっかりと調べた上で描かれており題材に対するリスペクトを感じる。


『踊るリスポーン(8)(完)』(三ヶ嶋犬太朗)

死んでもすぐ蘇る少年と彼を病的に愛する少女とのスリリングな恋愛を描くラブコメディ。
思考がバグったキャラ達の倫理観の中での美しい愛の形を提示して綺麗にハッピーエンド。


『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season8』(服部昇大)

邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
最近は公開中の映画をタイムリーに紹介するお話が多めで瞬発力がある。


『竜女戦記(5)』(都留泰作)

江戸日本に似た文化の戦乱の世を舞台に勝気な主婦が天下を取るまでを描く物語。
壮大な世界観と大きな勢力図がいよいよ本格的に動き出す気配であり盛り上がってきた。


『焼いてるふたり(8)』(ハナツカシオリ)

交際0日で結婚したBBQ好きの男性とその妻のクールっぽい女性との生活を描く物語。
主人公二人のお互いの個性を認め合う関係性やイチャイチャ含む仲良しな様子が微笑ましい。


『天狗の台所(1)』(田中相)

14歳の1年間、隠遁生活を送る少年とその兄、天狗の末裔二人のスローライフを描いた作品。
賑やかな弟と物静かな兄の掛け合わないようで意外と息が合うやり取りが楽しい。


『ブランクスペース(3)(完)』(熊倉献)

ちょっと抜けている少女と物体を透明な状態で創り出せるエスパー少女を主人公とした物語。
少女の能力やタイトルに関する伏線を回収してストーリーとしては綺麗に完結していた。


『模型の町』(panpanya)

だいたい年に一度のお楽しみ、panpanya先生の新作短編集。
ノスタルジックなモチーフや絵柄などオンリーワンな魅力溢れるpanpanyaワールド。


『ひかる イン・ザ・ライト!(4)(完)』(松田舞)

歌うのが好きだけどアイドルの夢を諦めていた少女がオーディションに挑む物語。
主人公の成長や周囲の少女達の苦悩や葛藤などが全4巻でしっかり描かれていた。


『東京ヒゴロ(2)』(松本大洋)

出版社を早期退職した漫画編集者の男と周囲の人々を描く物語。
少ないセリフと情緒的な画面表現で登場人物の感情を読ませるスタイルは松本大洋の真骨頂。


『転がる姉弟(4)』(森つぶみ)

親の再婚により新しく家族となった姉と弟を中心に繰り広げられる物語。
様々な要素を高いレベルで詰め込みつつ、ストレスなく読める日常物に仕上がっている。


以上が9月に発売の作品。以下はそれ以外。


『本田鹿の子の本棚 七大魔王篇』(佐藤将)

クレイジーな読書趣味の娘の本棚を盗み見る父親とぶっ飛んだ設定の作中作を描くコメディ。
オーソドックスなフィクション設定をメタった作中作は相変わらず発想力豊か。


『プラネット・ウィズ(8)(完)』(水上悟志)

記憶喪失の少年と謎の侵略者との戦いを描いた宇宙規模のファンタジー作品。
主要キャラクタが想いを吐き出していくラストの演出は水上悟志作品らしい盛り上げ方。


『地図にない場所(3)』(安藤ゆき)

人生に悩む中学生男子と引退した天才バレリーナの交流を描く物語。
少年が他人との交流をきっかけに社会や人間関係について学んでいく様子が描かれている。


『すだちの魔王城(1)(2)』(森下真)

かつて勇者が始めに訪れたアイテム屋を経営する少年が仲間と協力して店を立て直す物語。
物語の役割的にもボケツッコミ的にも意外と主要三人のバランスが取れている。


『スノウボールアース(4)』(辻次夕日郎)

コミュ障な少年と彼が唯一心を通わせるロボットが地球を襲う怪獣と戦う物語。
主人公と悪役が互いの意見や個性を尊重しながら融和していく様子がしっかり描かれていた。


『脳カレ(1)~(3)(完)』(陽気碑)

脳幹に寄り付いた寄生生物の見せる幻の脳内彼氏と付き合う女性を描いた作品。
意外とヘビーな展開も組み入れつつお話は全3巻で綺麗にまとまっている。