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2022年も終わりですね皆さん、無理のない範囲で漫画読みましょう。

12/2『呪術廻戦(21)』(芥見下々)

社会に潜んだ呪いを祓う呪術師達と呪霊との戦いを描く物語。
単純なバトル物としては立体的な殺陣シーンやダイナミックな呪術など爽快感はある。


12/2『Thisコミュニケーション(8)』(六内円栄)

残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
主人公の残虐行為にまだ引き出しがあるのかと変に感心させられる。


12/2『僕とロボコ(11)』(宮崎周平)

平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
ボケツッコミともに激しい掛け合いなど、ギャグ漫画としてわかりやすいスタイル。


12/2『あかね噺(4)』(馬上鷹将/末永裕樹)

落語家だった父親の無念を晴らすため自身も落語家になり真打を目指す少女が主人公の物語。
落語シーンにおける話の演出が上手く各人のスタイルの違いをきっちり描き分けている。


12/2『ベイビーブルーパー(1)』(はるにわかえる)

青春恋愛映画を撮りたい男子とホラー映画を撮りたい女子が主人公の高校映画部コメディ。
映画撮影への情熱が正反対の方向を向いた二人のやり取りが噛み合わなさ過ぎて面白い。


12/2『桃太郎殺し太郎(2)』(成瀬乙彦)

鬼の軍勢に対して人間軍の指揮をとる桃太郎達との戦いを描いた物語。
アイディアを活かして癖の強いキャラやオリジナリティ溢れる世界観が作り出されている。


12/5『下足痕踏んじゃいました(2)』(麻生みこと)

誘拐などの凶悪事件を担当する新米刑事とパートナー先輩女性とのコンビを描いた作品。
表に出てこない地味な業務をしっかり描写するあたりもお仕事物として信頼できる。


12/6『税金で買った本(5)』(ずいの/系山冏)

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
ガラは悪いけど根は素直な主人公を筆頭にキャラクタ達が個性豊かで皆可愛い。


12/7『週末芸人(2)(完)』(久保田之都)

一度お笑い芸人を辞めて就職した男性が会社に勤めながら芸人として再起する物語。
会社員と芸人の二足の草鞋の難しさに関する描写にリアリティがある。


12/8『土田と花岡(2)(完)』(みずひら)

強面だけど女児向けアニメが好きな男子とクラスメイトの陽キャ男子を描いたコメディ。
テンポの良いコマ割りと軽快な掛け合いのおかげでストレスなく読める。


12/8『AIの遺電子 Blue Age(5)』(山田胡瓜)

ヒューマノイドが人間に交じって生活する近未来の医療現場を描くSF。
現代技術からでも想像しやすい近未来テクノロジーを使った現実感のあるお話作りが巧み。


12/8『死亡フラグに気をつけろ!(3)(完)』(茶んた)

殺人鬼のいる洋館での一人行動、など死亡フラグをネタとして扱ったメタコメディ。
メタ的な視点で危険を感知しつつも最終的に死んじゃう主人公二人の姿が滑稽。


12/8『女の園の星(3)』(和山やま)

女子高を舞台に生徒達に少々なめられている男性教員と彼女らの交流を描いたコメディ。
愛すべきキャラクタ達やテンポの良い会話など、コメディとして総合力高い。


12/8『働かないふたり(27)』(吉田覚)

要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
各キャラクタの恋愛面も色々進展があり動かすのか動かさないのか気になるところ。


12/9『アルスラーン戦記(18)』(荒川弘/田中芳樹)

国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
思惑が交錯し入り乱れる複雑なストーリーをわかりやすく伝える構成力が素晴らしい。


12/9『マロニエ王国の七人の騎士(7)』(岩本ナオ)

7人の個性豊かな騎士兄弟が自国周辺の国々に外交のために遠征する中世風ファンタジー。
奥深い世界観や色とりどりな各国の文化、個性的なキャラクタ達が魅力的。


12/9『金の国 水の国 スペシャル版』(岩本ナオ)

A国の姫とB国の男、いがみ合う二つの国を舞台に繰り広げられるラブストーリー。
アニメ映画の公開を1月に控える本作。スペシャル版で改めて読み返すの楽しみ。


12/12『日本三國(3)』(松木いっか)

崩壊した日本が分割されて出来た三つの国を統一しようと奔走する青年が主人公の物語。
灰汁の強いキャラクタや劇場型の演出など、作品の雰囲気は固まってきている。


12/12『重版出来!(19)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描くお仕事漫画。
中田先生の周りに彼を理解して支えてくれる人が増えていっていることが感慨深い。


12/12『犬とサンドバッグ 上』(尾崎かおり)

故郷の小さな島に帰ってきた女性と島で暮らす素朴な青年との交流を描いた作品。
『神様がうそをつく。』の尾崎かおり先生新作。得意の切なくも温かいお話を期待したい。


12/12『異世界人生劇場~竜と魔王とエビフライ~(1)』(ka92)

エビフライで戦う英雄の話などちょっと変わった設定を詰め込んだ異世界ショートショート。
奇抜な設定の面白さとほっこりする優しい雰囲気が魅力。短ページの構成も読みやすい。


12/13『ちはやふる(50)(完)』(末次由紀)

競技かるたに青春を燃やす高校生男女を描いた物語。
14年におよぶ大長編作品も最終巻。各人のストーリーは上手く畳まれるのか。


12/13『星のラブドール(1)』(ぴのきみまる)

性知識が全くない小学生高学年男子と心を持ったラブドールとのピュアな交流を描く物語。
知識がないゆえに下品な言葉も高尚なものと捉える主人公の純粋さが眩しい。


12/13『アレンとドラン(7)(完)』(麻生みこと)

ちょっと変わったイケメン男子に恋をした映画好きサブカル女子大生を主人公とした物語。
恋愛強者の男子に手玉に取られていた恋愛経験浅め女子の物語はどう幕を閉じるか。


12/14『プリンタニア・ニッポン(3)』(迷子)

生体プリンタのエラーで出力された謎生物と飼い主の男性との日々を描く近未来日常物。
ゆるふわにひそむディストピアというアンバランスさがユニークな作品。


12/14『膵臓がこわれたら、少し生きやすくなりました。』(永田カビ)

『レズ風俗』『一人交換日記』の永田カビ先生最新作エッセイ。
自身の思考をエッセイ漫画表現に落とし込むのが上手い作家さん。健康に生きて欲しい。


12/15『煙と蜜(4)』(長蔵ヒロコ)

大正時代を舞台に幼い少女と彼女の許嫁である歳の離れた軍人の男との交流を描いた物語。
異質な関係ながら想い合う二人のやり取りが尊い。対格差を活かした構図など拘りを感じる。


12/15『生き残った6人によると(4)』(山本和音)

ゾンビパニックで孤立したショッピングモールに立てこもる人々の恋愛劇を描く物語。
交錯する各人の思惑が不安定な状況下でどう転ぶかわからないスリルがある。


12/15『ドイツもこいつも(1)』(Dokko)

ドイツ在住7年目の作者がドイツでの生活を描く海外生活エッセイ漫画。
在住歴が長い人間ならではの細かい異文化紹介もあり興味深い内容。


12/16『よふかしのうた(14)』(コトヤマ)

不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
コミカルなキャラクタが多い本作の中で、倫理観が欠如したキクの言動が目立っている。


12/19『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~(28)(完)』(赤坂アカ)

お互い好き合ってるけど自分からは言い出せなかった男女を中心とした生徒会ラブコメディ。
前巻から長めのエピローグのような雰囲気。長期連載、上手くまとめて欲しい。


12/19『ウマ娘 シンデレラグレイ(9)』(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介/Cygames)

オグリキャップなど実在の競走馬を少女に置き換えたレース物語。
爽快感のあるストーリーや迫力のあるレースシーンの作画など、シンプルながら力強い作品。


12/19『九龍ジェネリックロマンス(8)』(眉月じゅん)

九龍城砦を舞台に、不動産会社に勤める女性と同僚男性とのミステリアスな恋を描く物語。
様々な事実が明らかになってきており、あとは上手くそれを畳んでいって欲しい。


12/19『少年のアビス(11)』(峰浪りょう)

閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。
主人公母の過去編により現状の主人公の苦境と逃げ場のなさがより鮮明となった印象。


12/19『オナ禁エスパー』(竜丸)

オナ禁が続くほど強力な超能力得る中学生男子が巨大隕石から地球を守る物語。
アホ設定が楽しい読み切り作品が単行本化。年上お姉さんに振り回されたい要素も強い。


12/19『ふあんちゃん』(横山キムチ)

様々なことを不安に思う兎と楽天家な猫との掛け合いを描いた4コマ漫画。
不安になる瞬間の抜き取り方が上手い。不安に対してポジティブに励ます雰囲気も良い。


12/19『鬼ゴロシ(9)』(河部真道)

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
多数のキャラクタの思惑が複雑に交錯するストーリー構成はよく作り込まれている。


12/20『隣のお姉さんが好き(2)』(藤近小梅)

中学二年生の男子と彼が好意を寄せる女子高生との交流を描く片想いラブコメ。
片想いの描き方として丁寧かつ残酷。純粋無垢な少年の盲目な初恋としても解像度が高い。


12/20『ごくちゅう!(3)』(こんぱる&ふじしまぺポ/草下シンヤ/雨宮)

お野菜所持で捕まった女性と同部屋の4人との塀の中生活を描く獄中コメディ。
実際に服役経験のある人間への取材もありお勤め中の思考や日常の行動にリアリティがある。


12/20『亜人ちゃんは語りたい(11)(完)』(ペトス)

吸血鬼などの亜人が集まる高校のクラスを舞台に亜人達の社会生活を描いた作品。
7年におよぶ長期連載になった作品も完結。どのように幕を下ろすか楽しみ。


12/20『リトルホーン~異世界勇者と村娘~(1)』(額縁あいこ)

勇者に憧れる少女と彼女の親友のもう一人の少女との冒険を描く異世界物。
額縁あいこ先生新作。トリッキーなストーリー設定がどう活かされていくか楽しみ。


12/22『メダリスト(7)』(つるまいかだ)

気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
連載開始から衰え知らずで、進む度に加速度的に面白くなっていくストーリーに脱帽。


12/22『焼いてるふたり(9)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性とその妻のクールビューティっぽい女性との生活を描く物語。
主人公二人のお互いの個性を認め合う関係性やイチャイチャ含む仲良しな様子が微笑ましい。


12/22『ダーウィンクラブ(4)』(赤戸アオ)

世界を牛耳る大企業を標的にしたテロリスト集団の謎に迫る刑事が主人公のサスペンス。
実在企業をオマージュしていたり現実感を出すための演出が巧みで惹き込まれる。


12/22『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(5)』(吉本浩二)

少ないお小遣いの中で楽しくやりくりする人々を描いた作品。
少ないこづかいというコンセプトから変わった人の生活を紹介する方向に変移した印象。


12/22『刷ったもんだ!(8)』(染谷みのる)

デザイナーとして働く元ヤン女性を主人公とした印刷会社コメディ。
印刷会社の業務や製造業における各職場の役割などの描写のバランスが良い。


12/22『平和の国の島崎へ(1)』(濱田轟天/瀬下猛)

国際テロ組織の工作員だった男性が一般人になり平和な日本で暮らす物語。
『ハーン‐草と鉄と羊—』の瀬下猛先生が作画担当。味のある作画と作品がマッチしている。


12/22『6年目の私のおっとり旦那~変わったこと、変わらないこと~』(木崎アオコ)

ネガティブな作者とおっとりな旦那、正反対な夫婦の生活を描いたフルカラーエッセイ。
ほっこりとシビアなエピソードが同居しつつ最終的には旦那の包容力に包まれる安心感。


12/26『日常(11)』(あらゐけいいち)

不条理に近いノリのドタバタコメディが繰り広げられるギャグオムニバス。
鬼才 あらゐけいいち先生の代表作。まさか連載再開するとは思ってなかった。


12/26『雨宮さん(1)』(あらゐけいいち)

『日常』のあらゐけいいち先生が描く女子高生が主人公のサイレントコメディ。
あらゐ先生の自主製作アニメがもとになっているという珍しい生まれの作品。


12/26『水上悟志のまんが左道』(水上悟志)

初連載から『惑星のさみだれ』連載開始までの作者の漫画創作の様子を綴ったエッセイ漫画。
水上悟志先生らしい漫画表現に関する持論が展開されており興味深い。


12/27『おねぇちゃん日和(2)』(ネリ夫)

ちょっとおバカな姉とツッコミ役の妹、二人の何気ない日常の掛け合いを描くコメディ。
自然な関西弁でのボケツッコミの応酬はリズムが良くて気持ちいい。


12/28『夏目アラタの結婚(9)』(乃木坂太郎)

児童相談所勤めの男性が死刑囚女性に獄中結婚を持ち掛けるラブサスペンス。
ハッタリめいた描写と伏線が混在する乃木坂ワールドに振り回されっぱなし。


12/28『らーめん再遊記(6)』(久部緑郎/河合単/石神秀幸)

かつてはラーメン界のカリスマと呼ばれた男の人生の次のステージを描く物語。
振るわないラーメン屋をコンサルティングで立て直していくストーリー構成は相変わらず。


12/28『おつれあい(2)』(安堂ミキオ)

何を考えているかよくわからない夫とのコミュニケーションに苦心する女性が主人公の作品。
周囲の人々との交流の中で主人公夫婦が自分達の関係性を見つめ直すストーリー構成が綺麗。


12/28『悪役令嬢転生おじさん(4)』(上山道郎)

乙女ゲームの主人公敵対お嬢様キャラに異世界転生したおじさんを描くコメディ。
設定自体は変化球ながら、作品全体としては堅実な印象で安定感がある。