2022年11月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2022年1月1日~2022年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
11月読んだ新人漫画家作品は8人分。そこそこ読めました。
以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。
『カオスゲーム(1)』(山嵜大輝)
週刊誌記者の女性が奇妙な殺人鬼と自身の不思議な記憶の謎に迫るサスペンス。
男女バディ物として上手く機能しそう。大風呂敷を広げたストーリーにも期待が高まる。
『みやこまちクロニクル 震災・日常編 コロナ禍・介護編』(ちほちほ)
岩手在住のアラフィフの独身男性と同居する両親との日々を描くエッセイ漫画。
老いていく両親の姿などが淡々と描かれており、作者の人生を追体験しているような感覚。
『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』(大白小蟹)
同棲していた女性と別れて失意の男性とストーブとの不思議な交流を描く表題作含む短編集。
静かな画面の雰囲気と切ないストーリーがマッチしている。
『ざーこざこざこざこ先生(1)』(ぜろよん)
意中の教師に素直になれずちょっかいをかける女子中学生三人組を描いたコメディ。
好意がばれないように注意するあまり支離滅裂な言動を繰り返す主人公三人が滑稽で楽しい。
『クラスのアイドルは今日も推せない』(荒木美咲)
美人で華やかな女子が幼馴染の地味な女子を推して何とか目立たせようと奮闘するコメディ。
キャラデザインや主人公が崇め奉られるノリなど滑稽で楽しい。
『間宮さんはバトル展開を期待する(01)』(丙)
バトル漫画が好きな魔王の娘が憧れのバトル展開に巻き込まれるコメディ。
バトル展開というシチュエーション自体を楽しむ主人公と敵側との認識の齟齬が面白い。
『無駄に幸せになるのをやめて、こたつでアイス食べます(1)』(カンナギユタカ)
仕事に勤しむ映像プロデューサー女性と離婚した元専業主婦女性の同居生活を描いた作品。
仕事における理不尽や家庭内でのモラハラあたりの描写は強烈でパワーがある。
『ゲモノが通す(1)(2)』(堀北カモメ)
家屋の補修を請け負う補修職人の中年男性がある理由から戦いに巻き込まれるバトル物。
建設施工関係の職人にフォーカスしている点はユニーク。