
2023年が始まりますね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。
1/4『リバイアサン(2)』(黒井白)
隕石がぶつかり救援も来ない宇宙船に乗った修学旅行生達を描くSFサバイバル物語。
陰影を強調した絵柄や息つく暇もなく事件が起こるストーリーで緊迫感が演出されている。
1/4『逃げ上手の若君(9)』(松井優征)
生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。
極端に個性が強調されたキャラ設定や決めシーンの演出が松井優征先生らしくて素敵。
1/4『高校生家族(8)』(仲間りょう)
両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
バカげた設定のコメディとじんわり心が温かくなる青春物語が高い次元で両立できている。
1/4『ダンダダン(8)』(龍幸伸)
宇宙人を信じない少女と幽霊を信じない少年が怪異と戦うオカルトホラー作品。
躍動感溢れてスタイリッシュかつパワフルな作画やケレン味溢れるストーリーが魅力的。
1/4『チェンソーマン(13)』(藤本タツキ)
チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男と悪魔達との戦いを描いたダークファンタジー。
第二部になってもインパクトの強い健在で引き続き読者を振り回してくれそう。
1/4『限界煩悩活劇オサム(1)』(ゲタバ子)
現代らしい特異な恨みを持つ怨霊とそれらを専門に扱う除霊師の少女を描いたコメディ。
逆カプを許さない怨霊の話で話題になった読み切りが連載化。怨霊も多様化した模様。
1/4『放課後ひみつクラブ(1)』(福島鉄平)
エキセントリックな少女と冷静な少年が学園の秘密を探るコメディ。
『ボクらは魔法少年』の福島鉄平先生最新作。二人のハイテンポな掛け合いが楽しい作品。
1/4『かげきしょうじょ!!(13)』(斉木久美子)
女性だけで構成された名門歌劇団の養成機関である音楽学校を舞台にした物語。
12巻でまた一つのターニングポイントを迎えた本作。今後の展開にも目が離せない。
1/6『搾精病棟 全年齢版(2)』(搾精研究所/あおむし)
奇病に侵された少年と彼の射精を介助することになった看護師達を描く物語。
ぶっ飛んだ設定と強烈なキャラクタが組み合わさってヘンテコでオンリーワンな雰囲気。
1/6『ドランク・インベーダー(1)』(吉田優希/Rootport)
酒の力で異世界征服を企む日本政府とそれを阻止しようとする酒好きの青年を描く物語。
ユニークな設定。アルコールに対する描写も丁寧だし、個性の立ったキャラクタも良い。
1/6『木曜日のフルット(10)』(石黒正数)
無職の女性と半飼い猫を主人公に周囲の人々や猫達との交流を描くショートコメディ。
石黒先生のヒネた物の考え方が反映されている。ライフワーク的に続けて欲しい。
1/6『自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~ 』(板垣恵介)
『バキ』の板垣恵介先生が自身の自衛隊時代の体験を描くエッセイ漫画。
23年ぶり新作。第一話の内容がバズったりもしていたのでその後がどうなるか楽しみ。
1/6『戦車椅子 ―TANK CHAIR―(1)』(やしろ学)
殺気に反応して正気を取り戻す植物人間の殺し屋と彼をサポートする妹が主人公の物語。
主人公二人の特異な殺しへの動機がユニーク。ダイナミックなアクションシーンも魅力的。
1/7『淫獄団地(4)』(丈山雄為/搾精研究所)
重度のショタコン露出狂など人妻の変質者が出没する団地を舞台にした物語。
バトル漫画の展開に変態人妻要素が入れ込まれておりカオスな様相を呈している。
1/7『今夜すきやきじゃないけど』(谷口菜津子)
真面目だけど要領の悪い姉と楽天家な弟、義理の姉弟の同居生活を描いた作品。
谷口菜津子先生新作。相変わらず現代日本に生きる等身大の若者に対するメッセージが素敵。
1/7『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(6)』(空えぐみ)
沖縄に転校してきた男子高校生とクラスメイト女子達との交流を描いた作品。
本土と異なる沖縄文化をしっかり魅力的に紹介してくれている。キャラクタ達も可愛い。
1/7『極主夫道(11)』(おおのこうすけ)
元ヤクザの強面過ぎる主夫と肝っ玉の据わった妻を中心に繰り広げられるコメディ。
インパクトのある画面とアホな展開で強引に笑わせに来るスタイル。良くも悪くも安定。
1/10『オープンクロゼット(2)』(谷和野)
奇妙な屋敷で窓を開け閉めする仕事に従事する少女が主人公の話などを収録した読み切り集。
耽美な絵柄と比喩的なメッセージ性の強いストーリーが素敵。
1/10『ミステリと言う勿れ(12)』(田村由美)
天然パーマの大学生男子が誰彼構わずズケズケ「語り」事件を解決していく物語。
情報量が多くてもテンポが良くて軽快で読みやすい会話劇が本作の特徴。
1/11『R15+じゃダメですか?(3)』(裏谷なぎ/岸谷轟)
家庭で娯楽を禁止されていた少女が映画研究会で様々なR15映画を観る物語。
デフォルメ含めて表情豊かなキャラクタ達がパワフルで可愛い。
1/11『忍者と極道(11)』(近藤信輔)
悪行を限り尽くす「極道」と彼らと敵対する「忍者」との戦いを描いたトンデモアクション。
過激化していくテロ行為に関する描写は本作らしい狂気と混乱に満ちている。
1/12『君は放課後インソムニア(11)』(オジロマコト)
高校の天文部を舞台に不眠症という共通の悩みを持つ男女を描く物語。
重めのエピソードも避けずにしっかり入れてきてくれる。
1/12『怪異と乙女と神隠し(5)』(ぬじま)
スランプに悩むアラサー小説家女性と謎の多い青年が怪異を解決していく物語。
民間伝承の怪異が上手く現代風にアレンジされている。個性豊かなキャラ達も魅力的。
1/12『生きてるうちに推してくれ(1)』(丹羽庭)
霊が視えるアイドル女性と除霊を生業にする坊主コンビを描いたコメディ。
『トクサツガガガ』の丹羽庭先生最新作。ネタ密度の濃い作風は相変わらず。
1/12『偽物協会(3)(完)』(白井もも吉)
正常の枠を外れた「偽物」達が集まる協会に入った毛布に変身してしまう女子を描く物語。
可愛らしい絵柄とメルヘンチックな世界観、ふんわりした雰囲気のストーリーが特徴的。
1/12『ニックとレバー(2)』(ミヤタキョウゴロウ)
陽気でポジティブな外国人男性二人組が様々な騒動を巻き起こすショートギャグ漫画。
背景まで描き込まれた写実的な絵柄が不条理な出来事の違和感を増大させておりシュール。
1/12『GLITCH - グリッチ -(3)』(シマ・シンヤ)
とある街に引っ越してきた姉妹とその友人達が街に潜む奇妙な影の正体を探る物語。
奇妙な生き物を寛容に受け入れる登場人物のスタンスに現代的なメッセージを感じる。
1/13『つむぐと恋になるふたり(3)』(タアモ)
融通が利かないぼっち少女と彼女と同居することになった漫画家の少年との関係を描く物語。
友情か恋かで思い悩む主人公など少女漫画としてオーソドックスな作りに安心感がある。
1/13『ハマる男に蹴りたい女(3)』(天沢アキ)
下宿の住み込み管理人になった元エリート会社員の男性と住人の女性との関係を描く物語。
仕事へのプライドが高かった男性が自分の人生を見つめ直すストーリーが良い。
1/13『おとなになっても(8)』(志村貴子)
バーで偶然出会ってお互い惹かれ合う30代女性二人の恋と葛藤を描く百合作品。
周囲の人々を巻き込みながら進む二人の恋愛の背徳感やそれにも勝る愛慕の描き方が素敵。
1/14『涙子さまの言う通り(1)』(山本ルンルン)
占いで人々を惑わす怪しげな少女と彼女に振り回される周囲の人々を描くホラーサスペンス。
山本ルンルン先生最新作。メルヘンな絵柄の魅力はそのままに本作はオカルトテイスト強め。
1/18『双影双書(1)』(舟本絵理歌)
命を狙われる大帝国の皇太子と彼の影武者となった貧民街出身の少年を描く物語。
『殺し屋Sのゆらぎ』 の舟本絵理歌先生新作。じんわり温かいストーリーが相変わらず素敵。
1/19『【推しの子】(10)』(赤坂アカ/横槍メンゴ)
人気アイドルの隠し子である双子の兄妹がそれぞれの方法で母の足跡をたどる芸能界物語。
芸能界の内部事情をそれっぽく描く手法は現在のTVバラエティー編でも上手く機能している。
1/20『松かげに憩う(3)』(雨瀬シオリ)
幕末の日本を舞台に、吉田松陰と彼の元に集う歴史の偉人達を描く物語。
吉田松陰という人物が雨瀬シオリ先生らしいキャラクタに仕立て上げられている。
1/20『好きな子がめがねを忘れた(10)』(藤近小梅)
眼鏡忘れてしかめっ面な少女とその娘が好きな純情男子との掛け合いを描くラブコメディ。
まだ付き合っていない相思相愛状態を活かしたシチュエーションを次々繰り出してくる。
1/20『花四段といっしょ(2)』(増村十七)
対局の途中でも余計なことを考えがちなプロ棋士が主人公の物語。
極限まで集中する職業のはずが変な方向に思考が進んで空回りしがちな主人公の姿が滑稽。
1/23『望郷太郎(8)』(山田芳裕)
500年のコールドスリープから目覚めた男がイランから日本へ荒廃した世界を旅する物語。
文明レベルが落ちた人類が過去の人類と同じ道を辿っていくストーリーがよくできている。
1/23『来世は他人がいい(7)』(小西明日翔)
負けん気の強い極道の娘とその婚約者の異常な青年との奇妙な関係を描いたヤクザ物。
独特の信念や行動原理で動くキャラクタ達は予想外の動きをするのでハラハラさせられる。
1/23『青野くんに触りたいから死にたい(10)』(椎名うみ)
死んで幽霊になった恋人を一途に愛し続ける女子高生を描いた純愛ホラー。
得体の知れない現象で主人公達が囲まれていく真綿で締め付けるようなホラー展開が独特。
1/23『スキップとローファー(8)』(高松美咲)
自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた学園青春群像劇。
繊細な高校生達の心理に対する解像度の高さには毎回目を見張るものがある。
1/25『アクロトリップ(5)(完)』(佐和田米)
魔法少女と悪の組織、悪の組織の参謀として働く女子を主人公としたコメディ。
テンポの良いハイテンションギャグがぎっしり詰め込まれておりドタバタ感が気持ちいい。
1/25『スーパーの裏でヤニ吸うふたり(2)』(地主)
スーパーに通う会社員男性とそこの従業員女性との喫煙所での会合を描いた作品。
鈍感な中年男性と擦れた印象の女性の関係性や喫煙所だけの関係という設定は強い。
1/26『ヒッツ(5)』(柴田ヨクサル/沢真)
殺し屋の少年と彼の前に現れた「もう一人の自分」の二人が主人公のアクション物。
曲者だらけの登場人物にダイナミックなストーリー展開などが合わさっていて楽しい。
1/26『千年ダーリン(3)』(岩澤美翠)
機械の化け物達と戦う半身サイボーグの少年とサポート役のもう一人の少年を描く物語。
レトロな雰囲気の絵柄に凸凹コンビの主人公二人など、どの要素にも拘りを感じる。
1/27『この復讐にギャルはいらない(1)』(まの瀬)
両親の敵を探す殺し屋の少年と彼を慕う同じクラスのギャルとの交流を描いた作品。
『顔がこの世に向いてない。』のまの瀬先生新作。ネガティブ思考の解像度の高さは流石。
1/30『血の轍(15)』(押見修造)
息子に対して異常な愛情を向ける母親と彼女に縛られる息子を描いたサイコサスペンス。
キャラクタ心理が視界を侵食していく強烈な画面表現は相変わらず強い。
1/31『よみがえる子猫たち(2)』(山うた)
違法な技術で蘇生した人々を駆除する組織に所属する少年少女が主人公の物語。
キャラクタを多方面から追い込んでいくストーリー展開が巧みで読んでいて身につまされる。