
2022年下半期まとめ記事、全3つ中の1つ目。新人漫画家作品編。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2022年1月1日~2022年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家(Amazon調べ)」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
上述したレギュレーションの「新人漫画家」作品の中で2022年下半期に私がコミックを読んだのは計42人。上半期は少なかったけど、下半期は結構読めました。
その中で特にオススメの漫画家さんを10人ピックアップします。わかりやすくランキング形式で。漫画好きの皆さん、将来への投資と思って新人漫画家のコミックをどんどん買いましょう。
10位『カラフルグレー(1)』(躯咲マドロミ)
自分の住むお城の爆発を阻止するために亡き父の死体を集める不死の少女を描いた作品。
絵柄やキャラデザインがユニークでキュートで血みどろな世界観にマッチしている。
9位『あかね噺(1)~(4)』(末永裕樹/馬上鷹将)
落語家だった父親の無念を晴らすため自身も落語家になり真打を目指す少女を描く物語。
キャラクタの表情や動きによる表現力が豊かで落語の面白さが漫画で上手く表現されている。
8位『地元最高!(1)』(usagi)
イリーガルなアングラ世界を生きる女の子達のすさんだ日常を描く物語。
可愛らしいキャラクタと暴力や麻薬など脱法行為が横行する荒んだ世界とのギャップが強烈。
7位『みやこまちクロニクル 震災・日常編 コロナ禍・介護編』(ちほちほ)
岩手在住のアラフィフの独身男性と同居する両親との日々を描くエッセイ漫画。
老いていく両親の姿などが淡々と描かれており、作者の人生を追体験しているような感覚。
6位『ブレス(1)(2)』(園山ゆきの)
メイクアップアーティストの夢を諦めていた少年とある少女の出会いから始まる物語。
ボーイミーツガールの化学反応、抑圧からの解放を描くストーリーに爽快感がある。
5位『カオスゲーム(1)』(山嵜大輝)
週刊誌記者の女性が奇妙な殺人鬼と自身の不思議な記憶の謎に迫るサスペンス。
男女バディ物として上手く機能しそう。大風呂敷を広げたストーリーにも期待が高まる。
4位『ベイビーブルーパー(1)』(はるにわかえる)
青春恋愛映画を撮りたい男子とホラー映画を撮りたい女子が主人公の高校映画部コメディ。
キュートな外見に反して突拍子もない行動を取るキャラクタ達がパワフルで面白い。
3位『生活保護特区を出よ。(1)(2)』(まどめクレテック)
能力不振や病気障害を持つ人間が集められる生活保護特区に送られた少女を描く物語。
劣悪な環境ながらそこで生きる人々に悲壮感がない作中世界は独特の雰囲気。
2位『正反対な君と僕(1)(2)』(阿賀沢紅茶)
素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
各登場人物の性格や思考の描き分けがしっかりできておりキャラクタが皆個性的かつ魅力的。
1位『月曜日が待ち遠しくて(1)(2)(完)』(旗谷澄生)
クラスの人気者の親友に惚れた女子の話など、初々しい恋愛話が詰め込まれた短編集。
登場するキャラクタ達が男女ともに何事にも一生懸命で可愛くて彼らの恋を応援したくなる。