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 2023年1月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2023年1月1日~2023年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 1月読んだ新人漫画家作品は6人分。年初からそこそこ読めました。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『いやはや熱海くん(1)』(田沼朝)

顔が綺麗で男の人が好きで惚れっぽい男子高校生の日常を描く物語。
人間味あふれるキャラクタ達の魅せ方や個性の描き分けが秀逸。関西弁の雰囲気も良い。


『ドランク・インベーダー(1)』(吉田優希/Rootport)

酒の力で異世界征服を企む日本政府とそれを阻止しようとする酒好きの青年を描く物語。
奇を衒った設定ながらアルコールに関する描写は丁寧で題材に対するリスペクトを感じる。


『散歩する女の子(1)(スマ見)

道端の標識から妄想を膨らませるなど散歩しながら色んな遊びをする女子二人を描いた作品。
実写の写真を交えながら自分達でも実践できそうな散歩遊びが紹介されており面白い。


『四十九日のお終いに 田沼朝作品集』(田沼朝)

父親の呪縛から逃れた男性とその二十年来の友人を描く表題作を含む作品集。
現実感のある関西弁の掛け合いや家族や友人など近しい人の距離感の描き方が独特で魅力的。


『戦車椅子 ―TANK CHAIR―(1)』(やしろ学)

殺気に反応して正気を取り戻す植物人間の殺し屋と彼をサポートする妹が主人公の物語。
ド派手かつ容赦なくバイオレンスな戦闘シーンには爽快感がある。


『あなたはだんだん好きになる(1)』(芦垣丁)

オカルト好き少女と彼女に振り回される男子のオカルト研活動を描くコメディ。
作画が安定しており挙動も含めて表情豊かなキャラクタ達がしっかり描けている。


『雪と墨(1)』(うの花みゆき)

大量殺人の罪に問われている罪人と彼を買った名家の令嬢との生活を描く物語。
描きたいキャラクタの関係性があるのは理解できるがちょっと描写不足な印象。