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年度末ですね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。 

3/3『姫様“拷問”の時間です(11)』(ひらけい/春原ロビンソン)

焼き立てのお煎餅や揚げたて春巻きなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。
もはや囚われてもいない姫による屈し芸はバリエーション豊か。


3/3『呪術廻戦(22)』(芥見下々)

社会に潜んだ呪いを祓う呪術師達と呪霊との戦いを描く物語。
能力バトルに重点を置いた展開が続いておりトリッキーな能力を活かしたバトルは楽しい。


3/3『僕とロボコ(12)』(宮崎周平)

平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
パワフルなキャラクタ達によってお話を動かしていくコメディスタイル。


3/3『高校生家族(9)』(仲間りょう)

両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
中年男性が高校生になっている世界観に冷静になってツッコんでしまっているのが面白い。


3/3『ダンダダン(9)』(龍幸伸)

サイキック少女と怪異に憑りつかれた少年がオカルト的存在達と戦う物語。
緻密な作画とダイナミックな構図が両立した戦闘シーンは相変わらずクオリティが高い。


3/3『ココロのプログラム(2)』(中村ひなた)

父親を亡くした少年と心を学習するために居候するロボットの少女との交流を描く物語。
透明感のある絵柄と爽やかなストーリーが上手くマッチしている。


3/3『あかね噺(5)』(馬上鷹将/末永裕樹)

落語家だった父親の無念を晴らすため自身も落語家になり真打を目指す少女が主人公の物語。
落語描写のバリエーションを今後どのように広げていってくれるか楽しみ。


3/3『ベイビーブルーパー(2)』(はるにわかえる)

青春恋愛映画を撮りたい男子とホラー映画を撮りたい女子が主人公の高校映画部コメディ。
キュートな外見に反して突拍子もない行動を取るキャラクタ達がパワフルで面白い。


3/3『幼稚園WARS(1)』(千葉侑生)

要人の子供などが通う世界一安全な幼稚園とそこで働く変わった先生達を描いたコメディ。
トリッキーな設定と派手なアクションシーン、ドタバタ感が強いギャグが楽しい。


3/3『一ノ瀬家の大罪(1)』(タイザン5)

事故により全員記憶喪失になった6人家族の真実が明らかになっていく物語。
『タコピーの原罪』のタイザン5先生新作。ショッキングでトリッキーな作風は相変わらず。


3/3『正反対な君と僕(3)』(阿賀沢紅茶)

素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
各登場人物の性格や思考の描き分けがしっかりできておりキャラクタが皆個性的かつ魅力的。


3/3『願いを叶えてくれない魔人(1)』(ナラボン)

持ち主の無茶な願い事に正論で返して願いを叶えてくれないランプの魔人を描いたコメディ。
本来従属する側のはずの魔人が持ち主を説教する構図がバカバカしくって楽しい。


3/6『税金で買った本(6)』(ずいの/系山冏)

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
いつの間にやら主人公が図書館という場所やそこで働く同僚達を大切に思っているのが素敵。


3/6『虎鶫 とらつぐみ ―TSUGUMI PROJECT―(6)』(ippatu)

廃墟と化した日本を舞台に秘密兵器の謎を調査する死刑囚達と異形の少女を描く物語。
ストーリーが進むにつれて独特の謎めいた世界は更に広がっていく。


3/7『ビンテイジ(3)』(赤堀君)

ファッションに疎い大学生男子が亡き父親の影響で古着のことを勉強し始める物語。
若者が新しい価値観に目覚めていく姿は大学が舞台の青春物として強い表現。


3/8『僕の心のヤバイやつ(8)』(桜井のりお)

クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
様々なエピソードを積み上げながら二人の関係の進展を丁寧に描いてくれている。


3/8『ババンババンバンバンパイア(4)』(奥嶋ひろまさ)

18歳童貞の血を好むバンパイアがターゲットの少年の童貞を守るため奮闘するコメディ。
バカらしい設定のキャラでバカなストーリーが進むスタイルは全力でバカやっていて楽しい。


3/8『マグロと下半身(1)』(うすはる)

マグロと下半身を交換した人魚の女性と上半身マグロで下半身人間の人魚?を描くコメディ。
ぶっ飛んだ設定とテンション高めなコメディの雰囲気がマッチしていて楽しい。


3/8『矢野くんの普通の日々(5)』(田村結衣)

不幸体質でいつも怪我だらけの男子高校生と彼が気になる女子を描くラブコメディ。
作画が安定しており耽美な印象の絵柄で描かれるキャラクタの細かい表情の変化など魅力的。


3/9『戦車椅子 ―TANK CHAIR―(2)』(やしろ学)

殺気に反応して正気を取り戻す植物人間の殺し屋と彼をサポートする妹が主人公の物語。
ド派手かつ容赦なくバイオレンスな戦闘シーンには爽快感がある。


3/9『今日から始める幼なじみ(6)』(帯屋ミドリ)

転校生の少女と同じクラスで家も隣になった少年が幼馴染の関係を始めるラブコメディ。
可愛らしい絵柄の雰囲気が中学生達の初々しいやり取りとマッチしている。


3/10『今日のさんぽんた(6)』(田岡りき)

ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
抜けている女子の愛らしいキャラやしっかり者の犬によるツッコミが上手く噛み合っている。


3/10『裏バイト:逃亡禁止(9)』(田口翔太郎)

超常現象による命の危険がある裏バイトに勤しむ女子二人が主人公のホラー漫画。
生理的な嫌悪感を抱かせるような画面演出などホラー表現は引き続き安定感がある。


3/10『鍋に弾丸を受けながら(3)』(青木潤太朗/森山慎)

「治安の悪い場所の飯は上手い」をコンセプトに世界中を旅する美少女(?)を描く作品。
クレイジーな設定と裏腹に語彙力豊かで知的なエッセイ風漫画に仕上がっている。


3/10『ミューズの真髄(3)(完)』(文野紋)

美大受験に落ちて失意の中で生きる女性と男性二人の恋愛模様を描く物語。
主人公が絶望的な状況へ追い込まれその場しのぎの解決策を妄信する様子が生々しくて哀れ。


3/10『ざーこざこざこざこ先生(2)』(ぜろよん)

意中の教師に素直になれずちょっかいをかける女子中学生三人組を描いたコメディ。
好意がばれないように注意するあまり支離滅裂な言動を繰り返す主人公三人が滑稽で楽しい。


3/13『誰何Suika(2)』(つばな)

とある理由からアイドル部として活動することになった美少女とその仲間達を描く物語。
思春期の子供達の繊細な悩みが等身大で素晴らしい。コメディの雰囲気もつばな作品らしい。


3/14『メゾン・ド・レインボー (1)』(榎屋克優/レインボー)

変な人々に絡まれがちな平凡な会社員男性の受難な日々を描いた作品。
登場する変な人はぶっ飛んだ個性だけど現実にいそうな妙な生々しさがある。


3/16『宇宙の音楽(1)』(山本誠志)

トランペット奏者を親に持つ喘息持ちの少年が高校の吹奏楽部で新たな夢を追いかける物語。
第一話が青春物の導入として素晴らしい完成度。今後のストーリーに期待が高まる。


3/16『オフ会したらとんでもないやつが来た話(3)』(mii.m)

BL作品のオフ会で出会った一般女性とヤクザ男性のオタ活を描くコメディ。
ちょっとしたことで喜んだり悲しんだりするヤクザのピュアさが可愛い。


3/16『葬送のフリーレン(10)』(山田鐘人/アベツカサ)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
本作の人類と魔族との差異に関するユニークな設定を黄金郷編では上手く活かしている。


3/16『よふかしのうた(15)』(コトヤマ)

不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
主人公と普通の人間との交流を通して作中での主人公の変化を描くのは良い演出。


3/17『【推しの子】(11)』(赤坂アカ/横槍メンゴ)

人気アイドルの隠し子である双子の兄妹がそれぞれの方法で母の足跡をたどる芸能界物語。
主人公二人が温かい周囲の人々を振り払って復讐に邁進する物語に緊迫感がある。


3/17『少年のアビス(12)』(峰浪りょう)

閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。
誰一人救われないのではないかという疑念さえ湧いてくる陰鬱なストーリーが魅力。


3/17『カテナチオ(1)』(森本大輔)

プロのサッカー選手になることに異常なまでに執着する男子高校生が主人公の物語。
主人公の特異な思考に強烈なインパクトがある。天才と凡人の格差の描き方も強い。


3/17『異世界ありがとう(3)』(荒井小豆/ジアナズ)

異世界転生した30代男性二人がRPG風のファンタジー世界を楽しむ物語。
主人公二人の現世および異世界への捉え方が異なる点を強調して描いてるのは面白い。


3/17『アフターゴッド(4)』(江野朱美)

「神」により日本列島の半分が占拠された日本を舞台に神に復讐を誓う少女を描く物語。
作り込まれた独自の世界観や残酷な展開を湯水のごとく垂れ流す江野スタイル。


3/17『塩田先生と雨井ちゃん(5)』(なかとかくみこ)

ずぼらな男性教員と秘密の交際をする女子高生の一途な恋の日々を描いたラブコメディ。
猛アタックをする女子と彼女を邪険に扱うようで優しく接する先生のやり取りは微笑ましい。


3/22『嘘の子供(1)』(川村拓)

子供を亡くした夫婦とその子供に化けた狸との交流を描いた物語。
切なく優しい設定でストレートに涙腺を刺激してくる。コメディとシリアスのバランス絶妙。


3/23『紛争でしたら八田まで(12)』(田素弘)

世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
舞台となる国の政治情勢などをしっかり描いてくれており知的好奇心を満たしてくれる。


3/23『焼いてるふたり(10)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性とその妻のクールビューティっぽい女性との生活を描く物語。
主人公二人の仲睦まじい夫婦生活は読んでいて癒される。コメディパートもテンポが良い。


3/23『平和の国の島崎へ(2)』(濱田轟天/瀬下猛)

国際テロ組織の工作員だった男性が一般人になり平和な日本で暮らす物語。
日常生活を守るためにあらゆる手段で敵を撃退していく主人公の行動に爽快感がある。


3/23『ダーウィン事変(5)』(うめざわしゅん)

人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」の少年が主人公の物語。
偏見が横行する社会や凶悪なテロ行為、シニカルな掛け合いを用いた現実感の演出が巧み。


3/23『夏・ユートピアノ』(ほそやゆきの)

ピアノの調律師の女性とピアニストを親に持つもう一人の女性との交流を描く物語。
『あさがくる』で四季大賞を受賞したほそやゆきの先生の初連載作品。


3/23『異世界おじさん(9)』(殆ど死んでいる)

異世界生活から現代に帰還した30代中盤のSEGA狂い男性を描いたコメディ。
世間とずれた感覚の滑稽さや変なところで拘りが強くて頑固なキャラクタ達は魅力的。


3/23『乙女怪獣キャラメリゼ(7)』(蒼木スピカ)

感情が高ぶると身体が変化し大怪獣になってしまう少女の恋を描いたラブコメディ。
一見ミスマッチな大怪獣のアクションと甘々なラブ要素とのリンク具合はお見事。


3/23『僕の妻は感情がない(6)』(杉浦次郎)

料理用の家事ロボットと彼女を妻として扱う会社員男性との交流を描く物語。
ロボットが日常に溶け込んだ世界における彼らの在り方を問う内容となっており興味深い。


3/24『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season9』(服部昇大)

邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
映画のヘンテコな部分を提示して興味を惹かせる手法の上手さに毎度感心させられる。


3/25『その着せ替え人形は恋をする(11)』(福田晋一)

人形職人を目指す少年と彼にコスプレ衣装作成を依頼するオタクギャルを描くラブコメディ。
コスプレ関係者の心理や技術的な面に関する描写は相変わらず丁寧。


3/29『毎月庭つき大家つき(3)』(ヨドカワ)

引っ越した先で元アイドルの大家と同居することになった女性を描く百合物。
天真爛漫な大家と世話焼き女性という二人の相性が良く何気ないやりとりまで微笑ましい。


3/29『鬼ゴロシ(10)』(河部真道)

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
感覚がマヒしてきているが引き続き目を背けたくなるような暴力描写に溢れている。


3/30『トリリオンゲーム(6)』(稲垣理一郎/池上遼一)

世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目指す物語。
敵の妨害や困難な局面も乗り越えてステップアップしていくストーリーには爽快感がある。


3/30『ひらやすみ(5)』(真造圭伍)

のんきなフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との平屋での共同生活を描く物語。
柔らかい絵柄も含めてほっこりする雰囲気で満たされた優しい作品世界が心地よい。


3/30『ヘブンの天秤(2)』(浄土るる)

素行の悪い天使が堕天しないために地上に降りて人助けをする物語。
主人公が自身の判断と権力への迎合との間で揺れ動く様子にハラハラさせられる。


3/30『生きてるうちに推してくれ(2)』(丹羽庭)

霊が視えるアイドル女性と除霊を生業にする坊主とのコンビを描いたコメディ。
振り回されっぱなしで気の毒な女性と横暴でがめつい坊主のちぐはぐなやり取りが滑稽。


3/30『米蔵夫婦のレシピ帳(1)』(片山ユキヲ)

妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
片山ユキヲ先生の最新作。エモーショナルなシチュエーションの演出力は流石。