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 2023年2月読んだ漫画をまとめます。

 2月に読んだ漫画は72冊。『ベルセルク』全巻と『ONE PIECE』を24巻まで読んだ先月ほどではないけど、引き続き『ONE PIECE』を読み進めているのでハイペース。年間1000冊行けるかな。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。


『おじくんとめいちゃん(1)』(ナキエイドー)

半年前に連載が終了した仕事のない漫画家男性と彼を慕う姪っ子との交流を描く物語。
恋愛関係からは遠い家族のような友人のような主人公二人の関係性が独特で心地よい。


『ザ・ファブル The second contact(6)』(南勝久)

元「殺しの天才」の男とその周囲の裏社会の人々を描く物語。
どのキャラにもしっかりした個性を持たせた上で見せ場も作って魅力的に描かれている。


『潮が舞い子が舞い(9)』(阿部共実)

とある高校の個性豊かなクラスメイト達の交流を描く群像劇。
哲学的な会話を通して高校生達の繊細な心理を映し出していく手法はオンリーワンの雰囲気。


『河畔の街のセリーヌ(2)』(日之下あかめ)

19世紀のパリを舞台に情動の薄い少女がお針子や女中など様々な職業を体験していく物語。
当時のパリの文化について、物質的なものだけでなく人々の思考まで描こうとしている。


『神様の介護係』(横山旬/劉慈欣/Golo)

地球の創造主である20億人の老いた神様達を介護することになった人類を描く物語。
重厚に作り込まれた世界観やキャラへの役割の与え方、風刺の効いたストーリーなどお見事。


『相方が俺を好きすぎる』(パン崎まろやか)

売れない芸人男性と彼を好き過ぎるファンの男とが漫才コンビを組む4コマ漫画。
作者が漫才師やお笑いが好きなことが感じ取れる内容で好感が持てる。


『違国日記(10)』(ヤマシタトモコ)

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
キャラクタの繊細な心理描写とそれを読者に伝える力には毎回感心させられる。


『ダーウィンクラブ(4)』(朱戸アオ)

世界を牛耳る大企業を標的にしたテロリスト集団の謎に迫る刑事が主人公のサスペンス。
カルト的組織の怪しげな儀式や現実社会から外れた独特のルールなどに真に迫った雰囲気。


『母性天使マザカルカノン(2)』(1億年惑星)

母性溢れる8歳の少女が悩める人々を助けるため奮闘する4ページギャグ。
ハイテンションで荒唐無稽なギャグが次々繰り出される雰囲気はクセになる。


『白山と三田さん(5)』(くさかべゆうへい)

田舎に住む地味な高校生カップルのちょっと変な交際の様子を描いた作品。
本巻メインのラジオのエピソードははぐれ者への救いの描き方に熱が入っていて良かった。


『海が走るエンドロール(4)』(たらちねジョン)

65歳の女性がある青年との出会いをきっかけに映画製作を志す物語。
映画撮影への欲求という共通点を通して主人公達が関係性を深めていくストーリーが素敵。


『天幕のジャードゥーガル(2)』(トマトスープ)

モンゴル帝国が猛威を振るう12世紀を舞台に奴隷の少女の数奇な運命を描く物語。
各人の思惑が交錯するドラマティックなストーリーはよく作り込まれている。


『ラブらず 恋が分からない男女の話(1)』(梅里汐)

恋に憧れはあるけど恋愛感情がわいてこない似たもの同士男女の交流を描く物語。
キュンとするシチュエーションを冷静に分析する二人の掛け合いがユニーク。


『FX戦士くるみちゃん(4)』(でむにゃん/炭酸だいすき)

FXが原因で自死した母親の無念を晴らすため自らもFXの世界に挑戦する女子大生の物語。
最悪の選択肢を取り続けるキャラに悪意のある手が差し伸べられる展開はさながらホラー。


『地元最高!(2)』(Usagi)
イリーガルなアングラ世界を生きる女の子達のすさんだ日常を描く物語。
人間味のあるキャラ達の言動など、ぶっ飛んだ内容にもかかわらず妙な現実感がある。


『ワンダンス(10)』(珈琲)

吃音症の少年と言語以外での表現力が豊かな少女を主人公にした高校ダンス部物。
キャラクタ達それぞれの考え方や感じ方の違いがしっかり描かれている。


『ローズ ローズィ ローズフル バッド(3)』(いくえみ綾)

ゆるキャラ漫画が代表作のアラフォー女性漫画家が少女漫画を描くために奮闘する物語。
様々なイベントに対してアタフタしながらも自分なりに頑張る主人公を応援したくなる。


『天狗の台所(2)』(田中相)

14歳の1年間、隠遁生活を送る少年とその兄、天狗の末裔二人のスローライフを描いた作品。
食事を通したキャラ達の温かい交流が丁寧かつ誠実に描かれており読んでいて心地がいい。


『おのれ人間ども(1)』(八十八良)

人間を恨む大妖怪が人間との間に出来た子供の育児に奮闘するコメディ。
主人公が育児で理不尽な目にあうたびに怒りの矛先を人類全体に向ける姿が滑稽。


以上が2月発売の作品。以下はそれ以外。


『迷宮の王(1)(2)』(K9/小林裕和/支援BIS)

人間を倒して成長するダンジョンの中ボスが冒険者達を襲うファンタジー作品。
ゲーム的な世界観のお決まり事を逆手に取ったユニークな設定。


『イジめてごっこ。(4)』(南文夏)

重度の被虐願望がある女性と特にSっ気のない男性のカップルがSM関係を始める物語。
主人公二人が自身の性癖に折り合いをつけながら関係を進展させていくストーリーが良い。


『ONE PIECE(25)~(48)』(尾田栄一郎)

「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
ロビンの過去編から現在に戻って彼女が初めて本心を叫ぶ41巻はかなり好きな1巻。