
2023年3月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2023年1月1日~2023年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
3月読んだ新人漫画家作品は6人分。ちょっとペースダウン。
以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。
『夏・ユートピアノ』(ほそやゆきの)
ピアノの調律師の女性とピアニストを親に持つもう一人の女性との交流を描く物語。
二人の少女のユニークな関係性や繊細で複雑な感情が情緒的な表現も交えて描かれている。
『宇宙の音楽(1)』(山本誠志)
トランペット奏者を親に持つ喘息持ちの少年が高校の吹奏楽部で新たな夢を追いかける物語。
青春再生ストーリーの爽やかさや味のあるキャラクタ達など瑞々しい魅力がある。
『マグロと下半身(1)』(うすはる)
マグロと下半身を交換した人魚と上半身マグロで下半身人間の人魚(?)を描いたコメディ。
傍若無人でビジュアルも強烈なマグロと下半身が暴れまわるコメディスタイルは力強い。
『メゾン・ド・レインボー (1)』(榎屋克優/レインボー)
変な人々に絡まれがちな平凡な会社員男性の受難な日々を描いた作品。
実在する人物の個性を誇張させたような癖の強いキャラクタ達はインパクトが強くて滑稽。
『カテナチオ(1)』(森本大輔)
プロのサッカー選手になることに異常なまでに執着する男子高校生が主人公の物語。
主人公の特異なキャラクタや天才と凡才の対比表現など描きたいテーマがはっきりしている。
『幼稚園WARS(1)』(千葉侑生)
要人の子供などが通う世界一安全な幼稚園とそこで働く変わった先生達を描いたコメディ。
シンプルな設定にわかりやすい個性を持ったキャラクタ達が暴れまわるので読みやすい。