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 2023年4月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2023年1月1日~2023年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 4月読んだ新人漫画家作品は4人分。ペースダウンが顕著。5月から盛り返したい。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『人造人間100(1)』(江ノ島だいすけ)

優れた肉体を奪い取ろうとする人造人間達を憎む少年と彼と旅する女性を描く物語。
シンプルながらユニークな設定。未知だった情報を明らかにしていくペースも良い塩梅。


『ウスズミの果て(1)』(岩宗治生)

人類がほぼ死滅した世界で生存者を探して旅をする女性と謎の生物を描く物語。
退廃した世界の背景描写は緻密でキャラ設定などにも拘りを感じる。


『バンオウ-盤王-(1)』(春夏冬画楽/綿引智也)

才能はないが300年間将棋を指し続けている吸血鬼が竜王戦での優勝を目指す物語。
将棋と吸血鬼という組み合わせは面白い。将棋シーンはやや物足りない。


『軟骨さん』(佐藤達木)

お金に困った男性が怪しい質屋である物を質草にお金を借りて返済のために奮闘する物語。
点描を多用する陰影の強い絵柄やグロテスクなデザインセンスなど、画面表現はユニーク。