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梅雨ですね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。

6/2『ワールドトリガー(26)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
膨大な数のキャラクタがストーリーの中での役割を計算された上で適切に配置されている。


6/2『あかね噺(6)』(末永裕樹/馬上鷹将)

落語家だった父親の無念を晴らすため自身も落語家になり真打を目指す少女が主人公の物語。
コマ割りや吹き出しなど漫画的な工夫で落語シーンのバリエーションが表現されている。


6/2『人造人間100(2)』(江ノ島だいすけ)

優れた肉体を奪い取ろうとする人造人間達を憎む少年と彼と旅する女性を描く物語。
シンプルながらユニークな設定。未知だった情報を明らかにしていくペースも良い塩梅。


6/2『僕とロボコ(13)』(宮崎周平)

平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
ドタバタギャグを軸にメタネタやパロネタを駆使するコメディスタイルは安定感がある。


6/2『高校生家族(10)』(仲間りょう)

両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
冷静に考えるとおかしな状況を何故だか感情を揺さぶる良い話に変換するのが上手い作品。


6/2『逃げ上手の若君(11)』(松井優征)

生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。
強烈な個性を持ったキャラを次々登場させては惜しげもなく退場させていくスタイルは贅沢。


6/2『一ノ瀬家の大罪(2)』(タイザン5)

事故により全員記憶喪失になった6人家族の真実が明らかになっていく物語。
生理的嫌悪感や強いストレスを与える描写を次々繰り出してくるスタイルはこの作者らしい。


6/2『光が死んだ夏(3)』(モクモクれん)

姿形そのままに何者かと入れ替わった友人と今まで通りの生活を続ける少年を描く物語。
人外に成り代わった親友に元の彼の幻影を追い求めてしまう主人公の危うい思考にハラハラ。


6/5『悪役令嬢転生おじさん(5)』(上山道郎)

乙女ゲームの主人公敵対お嬢様キャラに異世界転生したおじさんを描くコメディ。
乙女ゲーム内の設定と転生物のメタ設定を上手く組み合わせたストーリー構成がユニーク。


6/7『図書館の大魔術師(7)』(泉光)

司書となる夢を持った少年と仲間達を描いたハイファンタジー。
緻密で美しい作画や作り込まれた世界観、ストーリー展開などどれもクオリティが高い。


6/8『AIの遺電子 Blue Age(6)』(山田胡瓜)

ヒューマノイドが人間に交じって生活する近未来の医療現場を描くSF。
想像しやすい近未来SFが現実感のある設定で描かれており素晴らしい。


6/8『アルスラーン戦記(19)』(荒川弘/田中芳樹)

国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
大戦が始まり兵力と知略智謀、個の力がぶつかり合うダイナミックな展開が続く。


6/8『のボルダ(3)』(鬼頭莫宏)

競技歴1年の物静かな女性会社員を主人公にしたボルダリング物。
マイナー競技に対する解説がマニアックなのが鬼頭莫宏先生らしい。


6/8『今日から始める幼なじみ(7)』(帯屋ミドリ)

転校生の少女と同じクラスで家も隣になった少年が幼馴染の関係を始めるラブコメディ。
キュートな絵柄とピュアなキャラクタ達がマッチしていて可愛らしい。


6/8『カノジョは今日もかたづかない(5)』(加納梨衣)

周囲には見栄を張りがちなどんくさい会社員女性を主人公にした作品。
何事もネガティブに捉えてしまう主人公の思考回路が丁寧に描かれており共感性が高い。


6/8『ブランチライン(5)』(池辺葵)

アパレル会社に勤める三女を含む四姉妹と母親と長女の息子の6人家族を描く物語。
大胆なコマ割りと空間を使った画面でのゆったりした雰囲気の演出は職人芸の領域。


6/8『この子知りませんか?(3)』(てぃーろんたろん)

人生に絶望して破滅的な旅に出た男性とワケあり家出少女の逃避行を描いた作品。
普段の無邪気な姿とギャップが大きい少女のホラー演出が強烈で悪夢めいた読み味。


6/8『きつねとたぬきといいなずけ(3)(完)』(トキワセイイチ)

会社員男性と親の約束で彼と許嫁になったキツネとタヌキのコンビとの交流を描く物語。
都市に住む人間と山に住む動物達、立場は違う二つの世界における人生哲学が描かれている。


6/8『河畔の街のセリーヌ(3)(完)』(日之下あかめ)

19世紀のパリを舞台に情動の薄い少女がお針子や女中など様々な職業を体験していく物語。
当時のパリの文化について人々の思考まで描こうとするチャレンジングな姿勢が感じ取れる。


6/9『詩歌川百景(3)』(吉田秋生)

小さな温泉町を舞台に旅館で働く青年と少女を中心に繰り広げられる人間ドラマ。
温泉町の営みと人間関係が密接にリンクしたストーリーはよく練り込まれている。


6/12『君は放課後インソムニア(13)』(オジロマコト)

高校の天文部を舞台に不眠症という共通の悩みを持つ男女を描く物語。
若者達が新しい道を自ら選んで行動していく姿が丁寧に描かれており素晴らしい。


6/12『日本三國(4)』(松木いっか)

崩壊した日本が分割されて出来た三つの国を統一しようと奔走する青年が主人公の物語。
知略智謀が飛び交う戦記物を描こうという気概は感じ取れる。


6/12『黄泉のツガイ(4)』(荒川弘)

ある村で生まれた双子の兄妹を中心に繰り広げられるファンタジー作品。
交錯する各勢力の思惑や小出しで開示されていく世界観など荒川作品らしい魅力たっぷり。


6/13『ハマる男に蹴りたい女(4)』(天沢アキ)

下宿の住み込み管理人になった元エリート会社員の男性と住人の女性との関係を描く物語。
ストーリーの中で主人公二人の恋愛にしっかり起伏が設けられている。


6/13『おとなになっても(9)』(志村貴子)

バーで偶然出会ってお互い惹かれ合う30代女性二人の恋と葛藤を描く百合作品。
順調にスタートした主人公二人の新生活と裏腹にサブキャラクタ周りは不穏な空気。


6/13『クロエマ Chloe et Emma(1)』(海野つなみ)

路頭に迷う女性と資産家のもう一人の女性、対照的な二人の共同生活を描く物語。
『逃げるは恥だが役に立つ』の海野つなみ先生新作。今作も多様性がテーマになってそう。


6/15『作りたい女と食べたい女(4)』(ゆざきさかおみ)
色んな料理を作りたい女性と食欲旺盛な食べたい女性との交流を描く物語。
マイノリティな性質の生きづらさと助け合いの中での温かい人間関係が描かれている。


6/15『先生、今月どうですか(4)』(高江洲弥)

売れない小説家の男性に好意を寄せるアパート管理人の娘を主人公にした恋愛物。
可憐で一途な少女が甲斐性のない青年に対して健気に尽くすストーリーはフェチ要素強い。


6/15『猫のまにまに(2)』(宇島葉)

ライター女性と彼女の部屋に転がり込んできた猫又との同居生活を描いた作品。
猫又を通して飼い猫の気まぐれな性質や可愛らしさが上手く表現されている。


6/16『双影双書(2)』(舟本絵理歌)

命を狙われる大帝国の皇太子と彼の影武者となった貧民街出身の少年を描く物語。
1巻終盤に登場した大仕掛けをどのように活かしてくれるか楽しみ。


6/16『よふかしのうた(16)』(コトヤマ)

不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
物語の終着点にむけてじわりじわりと進んでいっている雰囲気。


6/19『カテナチオ(2)』(森本大輔)

プロのサッカー選手になることに異常なまでに執着する男子高校生が主人公の物語。
主人公の特異なキャラや天才と凡才の対比表現など描きたいテーマははっきりしている印象。


6/19『スナックバス江(13)』(フォビドゥン澁川)

老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
ネタのチョイスや切れ味するどいツッコミなどどの要素もコメディとして高クオリティ。


6/19『少年のアビス(13)』(峰浪りょう)

閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。
私欲のために他人を貶めようと行動するキャラ達の醜悪な争いは泥沼の様相を呈している。


6/19『つばめアルペン(1)』(南文夏)

青春に憧れる少女とその仲間達が高校の山岳部でインターハイ出場を目指す物語。
個性豊かなキャラと可愛らしい絵柄ながら山岳描写は詳細で題材へのリスペクトを感じる。


6/19『ダイヤモンドの功罪(1)』(平井大橋)

仲間と競技を楽しみたいのに規格外の才能ゆえにそれが許されない少年が主人公の野球物。
斬新な設定とそれに説得力を与えるストーリーの構成力が素晴らしい。


6/20『隣のお姉さんが好き(3)』(藤近小梅)

中学二年生の男子と彼が好意を寄せる女子高生を描く片想いラブコメ。
主人公側がヒロインの気持ちを理解していく過程など心理面が非常に丁寧に描かれている。


6/20『リトルホーン~異世界勇者と村娘~(2)』(額縁あいこ)

勇者に憧れる少女と彼女の親友のもう一人の少女との冒険を描く異世界物。
可愛い絵柄とグロテスクな描写、平和な日常から殺伐とした戦闘シーンのギャップが強烈。


6/20『オタクに優しいギャルはいない!?(4)』(のりしろちゃん/魚住さかな)

隠れオタクのギャルと非オタなギャルにいじられるオタク男子が主人公のラブコメディ。
タイプの違う二人のヒロインはどちらも魅力的。3人の関係がどのように変化していくか注目。


6/20『ゆらゆらQ(3)』(雨隠ギド)

人と狐の間に生まれた女子高生と幼馴染男子が主人公のラブコメディ。
家族同士ならではの悩みやコンプレックスとそれを解消する大きな愛情が描かれている。


6/22『対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~(6)』(江島絵理)

ゲーム禁止のお嬢様学校で格ゲーに勤しむ少女達を描く物語。
格ゲーマー達の並々ならぬ努力や勝利への執着心が伝わってきてeスポーツ物として強い。


6/22『ヴィンランド・サガ(27)』(幸村誠)

戦いのない楽園を目指す元ヴァイキングの男を描いた物語。
前巻ラストの展開には涙腺が緩んだ。不穏な描写もあるが皆幸せになってほしい。


6/22『天国大魔境(9)』(石黒正数)
天国を探して崩壊した日本を旅する少年少女と箱庭に隔離された子供達を並行して描く物語。
物語のターニングポイントを超えて二つの世界が交じり合い盛り上がり始めた印象。


6/22『焼いてるふたり(11)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性とその妻のクールビューティっぽい女性との生活を描くグルメ物。
いつまでも新婚のようにラブラブな主人公夫婦のやり取りが可愛くって癒される。


6/22『望郷太郎(9)』(山田芳裕)

500年のコールドスリープから目覚めた男がイランから日本へ荒廃した世界を旅する物語。
現代社会でもホットな題材で興味深い。政治的な知略智謀が交錯する展開も緊迫感がある。


6/23『1日2回(4)』(いくえみ綾)

中学生の娘がいる未亡人と婿養子からの出戻り男性、幼馴染のアラフォー二人を描いた物語。
共通の大切な人をなくす体験を共有し、特殊な絆を持つ主人公二人の距離感が絶妙。


6/27『神さまがまちガえる(3)』(仲谷鳰)

あらゆるものの左右が反転するなど世界規模で起こるバグの中で生きる人々を描いた作品。
前巻後半に明らかになった設定が今後どのように活かされるか想像の余地が膨らんで楽しい。


6/27『地元最高!(3)』(usagi)

イリーガルなアングラ世界を生きる女の子達のすさんだ日常を描く物語。
現実を下地にした脱法行為描写のおかげかぶっ飛んだ内容にもかかわらず妙な現実感がある。


6/28『ぷにるはかわいいスライム(4)』(まえだくん)

命が宿ったスライム少女と彼女を作った少年との交流を描いたコメディ。
意外と心理描写は繊細。主人公の変身のデザインが毎回凝っているのも拘りを感じる。


6/30『断腸亭にちじょう(3)』(ガンプ)

ガンと診断されたひねくれ者の漫画家の闘病生活を描くエッセイ漫画。
病状や治療、家族や周囲の人々の様子が飾らない語り口で描かれている。