IMG_3456

 2023年6月読んだ漫画をまとめます。

 6月に読んだ漫画は73冊。結構読めました。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。


『高校生家族(10)』(仲間りょう)

両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
アホな設定ながら決めるとこではしっかり決めてくる緩急のつけ方が巧み。


『逃げ上手の若君(11)』(松井優征)

生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。
強敵との戦を本作らしい演出で切り抜けて物語の節目にたどり着けたのは感慨深い。


『ワールドトリガー(26)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
とんでもない情報量。ヘビー読者とライト読者のどちらも楽しめる多層構造素晴らしい。


『図書館の大魔術師(7)』(泉光)

司書となる夢を持った少年と仲間達を描いたハイファンタジー。
美麗な作画と多様なキャラクタ達、作り込まれたオリジナリティの高い世界観が魅力的。


『AIの遺電子 Blue Age(6)』(山田胡瓜)

ヒューマノイドが人間に交じって生活する近未来の医療現場を描くSF。
現代を生きる人間にも想像可能な範囲のテクノロジーを使って新たな倫理観が提示されいる。


『河畔の街のセリーヌ(3)(完)』(日之下あかめ)

19世紀のパリを舞台に情動の薄い少女がお針子や女中など様々な職業を体験していく物語。
当時の人々の生活や思考などまで作中で描こうとしており題材に対して誠実。


『君は放課後インソムニア(13)』(オジロマコト)

高校の天文部を舞台に不眠症という共通の悩みを持つ男女を描く物語。
夢と希望に満ちた高校生の青春から苦しい現実が突き付けられる展開の落差が強烈。


『クロエマ(1)』(海野つなみ)

趣味の延長で占い師を営む資産家の女性と彼女の下で働くもう一人の女性を描く物語。
世間話の延長のような掛け合いのライブ感など、海野つなみ作品らしい魅力満載。


『おとなになっても(9)』(志村貴子)

バーで偶然出会ってお互い惹かれ合う30代女性二人の恋と葛藤を描く百合作品。
物語をまとめにかかると思いきや新たな火種がまかれたりと落ち着きそうにない雰囲気。


『ゆらゆらQ(3)』(雨隠ギド)

人と狐の間に生まれた女子高生と幼馴染男子が主人公のラブコメディ。
コメディがメインながら主人公が自分なりの答えを見つけていく過程も描かれている。


『ダイヤモンドの功罪(1)』(平井大橋)

規格外の才能ゆえに仲間と野球を楽しむことが許されない少年が主人公の物語。
純真無垢な主人公を徐々に追い込んでいく陰湿なストーリーには強烈なインパクトがある。


『スナックバス江(13)』(フォビドゥン澁川)

老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
絶妙なネタのチョイスやテンポの良い掛け合いなど、各要素全てのクオリティが高い。


『焼いてるふたり(11)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性とその妻のクールビューティっぽい女性との生活を描くグルメ物。
お互いに相手の弱い面もちゃんと認識した上でそれを許容している様子が伺えるのが素敵。


『リトルホーン~異世界勇者と村娘~(2)(完)』(額縁あいこ)

勇者に憧れる少女と彼女の親友のもう一人の少女との冒険を描く異世界物。
転生者 vs 異世界民の構図やグロテスクな設定など、オリジナリティが高い作品だった。


『1日2回(4)』(いくえみ綾)

中学生の娘がいる未亡人と婿養子からの出戻り男性、幼馴染のアラフォー二人を描いた物語。
中年男女の恋模様と並行して瑞々しい中学生の恋愛も描かれており巧みなストーリー構成。


『隣のお姉さんが好き(3)』(藤近小梅)

中学二年生の男子と彼が好意を寄せる女子高生を描く片想いラブコメ。
一途な男子と難しい気質の女子が交流の中で互いに影響し合う様子が上手く描かれている。


『断腸亭にちじょう(3)』(ガンプ)

ガンと診断されたひねくれ者の漫画家の闘病生活を描くエッセイ漫画。
その時々に起こった出来事が作者の感情を乗せた上で現実感のある描かれ方をしている。


『うらうらひかる 津々に満つ(1)』(高村秀路)

母を亡くした少年とその父親が彼女の臓器移植相手に会うために旅をする物語。
温かい話が主軸ながらその陰に見え隠れする残酷な現実がヘビーで感情を揺さぶってくる。


『いつか死ぬなら絵を売ってから(1)』(ぱらり)

ネカフェ暮らしの清掃員の男性と彼の才能を見抜いた美術商の男性が主人公の物語。
貧しい生い立ちの劣等感を抱えた主人公の絵に対する渇望の描き方が素敵。


以上が6月発売の作品。以下はそれ以外。


『ONE PIECE(93)~(105)』(尾田栄一郎)

「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
各編間で明かされる各キャラクタ達の動向が楽しい。本当によく練り込まれたストーリー。