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 2023年上半期まとめ記事、全3つ中の3つ目。好きだった表紙まとめ。 

 本記事では2023年上半期に私が読んだ約500冊の漫画の中で、特に表紙デザインが好きだったものを20作品ピックアップしました(順番はだいたい発売月順)。漫画選びの参考にして頂けますと幸い。漫画デザイン、細部まで凝ったものが多いので、皆さんも手元にある漫画表紙デザインを見直してみましょう。


『涙子さまの言う通り(1)』(山本ルンルン)
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占いで人々を惑わす怪しげな少女と彼女に振り回される周囲の人々を描くホラーサスペンス。
本作のテーマであるカルト宗教とその教祖である少女の狂気を上手く表現したデザイン。


『音街レコード』(毛塚了一郎)
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レコード屋でバイトをする女性とその周囲の人々を描く短編集。
同人誌版と同様に商業版もレコードパッケージをイメージした正方形とする思い切った試み。


『花四段といっしょ(2)』(増村十七)
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対局の途中でも余計なことを考えがちなプロ棋士が主人公の物語。
まったりしたキャラクタ達の交流の雰囲気が素敵。吹き出しを使ったロゴ類も面白い。


『この復讐にギャルはいらない(1)』(まの瀬)
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両親の敵を探す殺し屋の少年と彼を慕う同じクラスのギャルとの交流を描いた作品。
アンバランスな二人が背中合わせの構図が面白い。タイトルロゴデザインも凝っている。


『母性天使マザカルカノン(2)』(一億年惑星)
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母性溢れる8歳の少女が悩める人々を助けるため奮闘する4ページギャグ。
エビの調理に悪戦苦闘するキャラクタというトリッキーすぎるシチュエーションチョイス。


『ふたりエスケープ(4)』(田口囁一)
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締切に追われる漫画家と無職の同居人、二人の女性の現実逃避の様子を描いた百合コメディ。
引っ越し前の梱包された荷物の中で向き合う二人の構図が素敵。


『家が好きな人』(井田千秋)
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一人暮らしの部屋を自分好みにアレンジしてお家時間を謳歌する5人を描いた作品。
家をイメージしたコマと個人の所有物でプライベートな空間が上手く表現されている。


『米蔵夫婦のレシピ帳(1)』(片山ユキヲ)
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妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
まな板の下から見上げて、主人公の顔も包丁で隠れているという大胆かつユニークな構図。


『にゃこと博士』(空次郎)
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クールな博士と彼女が生み出した猫耳メイドとの生活を描いた作品。
ギュッと詰まった主人公二人の空間を中心に据えて周囲には余白を作った面白いデザイン。


『透明人間そとに出る』(路田行)
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透明人間になった男性がある女性と逢瀬を重ねる表題作含む短編集。
ビビッドな色使いに陰影表現、キャラクタの構図などユニークな画面構成。


『すずめくんの声(1)』(路田行)
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元恋人のことが忘れられない女性のもとに彼そっくりの声を持つ男性が現れる物語。
作中において主人公が二人の男性の間で揺れ動くことをスマートに暗示させるデザイン。


『大丈夫倶楽部(4)』(井上まい)
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精神的に安定した「大丈夫」を目指す会社員女性と周囲の人々を描く物語。
キャラクタを切り抜いて貼り付けたような画面が孤独を表現しており面白い。


『テレワァク与太話』(山田金鉄)
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テレワークで在宅勤務をこなすSEの男性と隣人の大学院生の女性との交流を描く物語。
背景の棚がだまし絵のようになっていて面白い。二人の個性の違いも伝わってくる。


『たたセン~からめる先生の奇妙な課外授業~(4)』(広瀬べろせ)
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EDに悩む教師カップルと彼らに巻き込まれた新任教師の奮闘を描くコメディ。
全裸の二人と教師の記念写真という意味不明なシチュエーションの腕力すさまじい。


『好き好きだいちゅきつよつよソード(2)』(ノッツ)
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好意を寄せられると強くなる剣を持つ勇者と彼を慕う女性達とのいざこざを描いたコメディ。
主人公が様々な女性達から向けられている好意の数や重さが上手く表現されている。


『河畔の街のセリーヌ(3)』(日之下あかめ)
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19世紀のパリを舞台に情動の薄い少女がお針子や女中など様々な職業を体験していく物語。
足早に歩く雑踏の中で凛としたたたずまいで立っている少女という構図が面白い。


『スナックバス江(12)』(フォビドゥン澁川)
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老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
アニメ化記念のはっちゃけ表紙。キャラクタが皆いい表情をしている。


『ダイヤモンドの功罪(1)』(平井大橋)
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仲間と競技を楽しみたいのに規格外の才能ゆえにそれが許されない少年が主人公の野球物。
シンプルなデザインながら表情や前髪の影だけで作品の不穏さが演出されている。


『百合にはさまる男は死ねばいい!?(1)』(蓬餅)
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クールなトランペット吹きの少女と転校生の少女を中心に吹奏楽部の人間関係を描いた作品。
「百合」を強調したタイトルロゴのバランスが面白い。音符っぽいフォントも可愛い。


『うらうらひかる 津々に満つ(1)』(高村秀路)
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母を亡くした少年とその父親が彼女の臓器移植相手に会うために旅をする物語。
背景とキャラクタの配色バランスがユニーク。二人の関係性が示された構図も良い。