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猛暑が続きますね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。 

8/1『Lv1魔王とワンルーム勇者(9)』(toufu)

勇者に討たれ不完全な形で復活した魔王と落ちぶれてニート生活を送る勇者を描く物語。
主人公の敗北からのリベンジに向かって上手くストーリーが組み立てられている。


8/1『みどりの台所(2)』(秋ヨシカ)

謎の寄生植物の影響で動物が死に絶えた世界を生きる姉妹を描く物語。
平和な日常描写と残酷な現実の描写との落差が激しくてインパクトが強い。


8/4『チェンソーマン(15)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男とある悪魔に憑りつかれた少女を描く物語。
アサがデンジとはまた違った方向にやっかいな思考回路をしていて人間臭くて素敵。


8/4『ダンダダン(11)』(龍幸伸)

サイキック少女と怪異に憑りつかれた少年がオカルト的存在達と戦う物語。
躍動感のある戦闘シーンは魅力的ながらストーリー進行がややわかりにくくなってきた。


8/4『あかね噺(7)』(末永裕樹/馬上鷹将)

落語家だった父親の無念を晴らすため自身も落語家になり真打を目指す少女が主人公の物語。
主人公が成長し周囲にも認められていくストーリー構成はわかりやすい爽快感がある。


8/4『氷の城壁(3)』(阿賀沢紅茶)

人と距離を取りがちな女子高生含む男女グループ4人組の交流を描く物語。
空間の中での閉じた人間関係や授業、放課後の活動など高校という舞台の雰囲気演出が巧み。


8/4『Thisコミュニケーション(10)』(六内円栄)

残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
デルウハとハントレスの関係がいよいよ修復不可能というタイミングで見事な新章への移行。


8/4『僕とロボコ(14)』(宮崎周平)

平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
連載が安定しているギャグ漫画ならではの変化球なお話にも挑戦している。


8/4『一ノ瀬家の大罪(3)』(タイザン5)

事故により全員記憶喪失になった6人家族の真実が明らかになっていく物語。
想像以上にトリッキーなストーリー構成。読み手側を意図的に混乱させる描き方はユニーク。


8/4『平和の国の島崎へ(3)』(濱田轟天/瀬下猛)

国際テロ組織の工作員だった男性が一般人になり平和な日本で暮らす物語。
平和な生活を送りたい主人公の周りに暴力や裏組織の影が迫るストーリー構成が良い。


8/4『ヤニねこ(1)』(にゃんにゃんファクトリー )

チェインスモーカーで私生活が色々終わっている猫女子の生態を描いた作品。
日雇い労働の給料がタバコと酒を買うだけでなくなっていく描写が強烈。


8/4『税金で買った本(8)』(ずいの/系山冏)

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
図書館業務の描写は詳細で利用者の実態なども含めて興味深い。登場するキャラも魅力的。


8/4『ザ・ファブル The second contact(8)』(南勝久)

元「殺しの天才」の男とその周囲の裏社会の人々を描く物語。
第二部におけるファブル達の殺しに対するスタンスが徐々に明らかになってきた。


8/4『春あかね高校定時制夜間部』(heisoku)

高校の定時制夜間部を舞台に、元ホストや40歳の学生など個性豊かな高校生達を描く物語。
『ご飯は私を裏切らない』のheisoku先生の新作。夜間部の描写に妙なリアリティがある。


8/7『くりことびより(1)』(雪本愁二)

子供のいない夫婦と里親制度でやってきた女の子とのお菓子作りを通した交流を描いた物語。
『サメガール』の雪本愁二先生最新作。ハートフルな家族の物語には涙腺が緩む。


8/8『戦車椅子―TANK CHAIR―(4)』(やしろ学)

殺気に反応して正気を取り戻す植物人間の殺し屋と彼をサポートする妹が主人公の物語。
トリッキーなキャラクタ設定やダイナミックなアクションシーンが魅力的。


8/8『地雷忍者るるの失恋(1)』(西瓜士)

ホスト狂いの地雷系女子が忍者の才能を見抜かれて歌舞伎町を舞台に暴れまわる物語。
地雷系女子と忍者、ホスト狂いというそれぞれ濃い設定が合わさって独特の雰囲気。


8/8『働かないふたり(29)』(吉田覚)

要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
このスタイルで9年間、話数で言うなら1800話以上続けていることには感心する。


8/8『潮が舞い子が舞い(10)(完)』(阿部共実)

とある高校の個性豊かなクラスメイト達の交流を描く群像劇。
哲学的な会話を通して高校生達の繊細な心理を映し出していく手法はオンリーワンな雰囲気。


8/8『違国日記(11)(完)』(ヤマシタトモコ)

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
キャラクタの繊細な心理描写とそれを読者に伝える力には感心させられる。


8/9『重版出来!(20)(完)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描くお仕事漫画。
連載期間が10年を超えた本作も最終巻。メインストーリーがどのように幕を下ろすか楽しみ。


8/9『おとなのずかん改訂版(3)(完)』(イトイ圭)

友人の子供を譲り受けた男性とその子供、なりゆきで彼と結婚した女性との生活を描く物語。
大多数には理解できない家族の形でも多様性として受け入れる、というメッセージを感じる。


8/9『アフターゴッド(5)』(江野朱美)

「神」により日本列島の半分が占拠された日本を舞台に神に復讐を誓う少女を描く物語。
独特の世界観や異常な倫理観を持ったキャラクタなど難解ながら唯一無二の作品世界。


8/9『ぷにるはかわいいスライム(4)』(まえだくん)

命が宿ったスライム少女と彼女を作った少年との交流を描いたコメディ。
意外と心理描写は繊細。主人公の変身のデザインが毎回凝っているのも拘りを感じる。


8/9『淫獄団地(5)』(丈山雄為/搾精研究所)

重度のショタコン露出狂など人妻の変質者が出没する団地を舞台にした物語。
変態人妻同士のバトルというぶっ飛んだ世界観ながらそのヘンテコさに妙な味わいがある。


8/10『放課後ブルーモーメント(1)』(旗谷澄生)

真面目だけど要領の悪い女子が夏休みの補習をきっかけに初めての恋を経験する物語。
『月曜日が待ち遠しくて』の旗谷澄生先生新作。少女漫画らしい瑞々しい作風が魅力。


8/10『マロニエ王国の七人の騎士(8)』(岩本ナオ)

7人の個性豊かな騎士兄弟が自国周辺の国々に外交のために遠征する中世風ファンタジー。
ダイナミックに進むストーリーや魅力的なキャラクタ達が素敵。


8/10『ドリフターズ(7)』(平野耕太)

異世界に転生された歴史上の偉人達の戦いを描くファンタジー作品。
約4年9か月ぶりの新刊。完結するかは心配だけど細々でも続けてくれているだけありがたい。


8/12『ナッちゃんはテンションで水深が変わる』(中原ふみ)

テンションに応じて周囲に水生生物が具現化される女子高生の日常を描いた物語。
空中を魚が泳ぐ不思議な画面とヘンテコ能力が日常に溶け込んだゆるい空気感が素敵。


8/16『海が走るエンドロール(5)』(たらちねジョン)

65歳の女性がある青年との出会いをきっかけに映画製作を志す物語。
全く異なる人生を歩んでいる主人公二人が通じ合って関係性を深めていくストーリーが素敵。


8/17『天国 ゴトウユキコ短編集』(ゴトウユキコ)

幽霊として現れた幼なじみの願いを叶える少年を描いた作品を含む4編を収録した短編集。
WEB公開時に話題になった『天国までひとっとび』はエモーショナルで素晴らしい出来。


8/18『すぐ泣く先輩(1)』(うっちゃー)

感情表現が豊かなギャルと彼女をからかう無表情な後輩女子の掛け合いを描いたコメディ。
コロコロ変わるキャラの表情がコミカル。ピュアな先輩とゲスな後輩のコンビも良い。


8/18『ここは今から倫理です。(8)』(雨瀬シオリ)

問題を抱える生徒達と対話しながら倫理を説く高校教師を描いた物語。
教師と生徒、生徒と生徒が真正面から向かい合い対話する教師漫画として素晴らしい作品。


8/18『The JOJOLands(1)』(荒木飛呂彦)

ジョジョシリーズ第9部はひとりの少年が亜熱帯の島々で大富豪になっていく物語。
第1話から癖の強いキャラクタ達やこれまでと異なる舞台設定で盛り上げてくれている。


8/18『白山と三田さん(7)』(くさかべゆうへい)

田舎に住む地味な高校生カップルのちょっと変な交際の様子を描いた作品。
主人公二人が双方を尊重しながら関係を深めていく様子が微笑ましい。


8/18『セーフセックス(1)』(岩浪れんじ/森もり子)

社会人カップルのセックスに関するちょっとしたやり取りなどを描いた作品。
『コーポ・ア・コーポ』の岩浪れんじ先生と『ギャルと恐竜』の森もり子先生コンビの作品。


8/18『世界にさよならのキスをして(2)』(日々の杏)

お互いに恋愛感情はないが恋人以上に通じ合う奇妙な関係性の男女を描く物語。
恋人でさえ入り込めない二人の世界の異常性を行動や周囲の反応を通じて上手く描いている。


8/19『うちのちいさな女中さん(4)』(長田佳奈)

昭和初期を舞台に翻訳家の女性と彼女の家で働く14歳の女中の少女を描いた作品。
当時の文化についてしっかりと調べた上で丁寧に描かれており題材に対する愛情を感じる。


8/23『スキップとローファー(9)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた学園青春群像劇。
自分なりに考えて社会の中での生き方を模索するキャラクタ達の姿がたまらなく愛おしい。


8/23『地獄のアシタ(1)』(ゆうち巳くみ)

屈強でピュアないい子である少年がある目的のために地獄の鬼の学校に通う物語。
『友達として大好き』のゆうち巳くみ先生新作。前作とはまた違ったテイスト。


8/23『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(6)』(吉本浩二)

少ないお小遣いの中で楽しくやりくりする人々を描いた作品。
節約という行為が人によって十人十色であることがルポ漫画の中で紹介されている。


8/23『刷ったもんだ! (10)』(染谷みのる)

デザイナーとして働く元ヤン女性を主人公とした印刷会社コメディ。
地味な社内SEの業務など、お仕事物として会社の大事な要素を押さえてくれている。


8/25『叡智なビデオは好きですか?(2)(完)』(後藤羽矢子/玖珂ツニヤ)

レンタルビデオ屋の美人店員が男子大学生にヘンテコ企画のAVを紹介する作品。
映画紹介漫画は数あれどAV紹介は新しい。取り上げる作品も毎回ぶっ飛んでいて面白い。


8/25『家系女騎士(1)』(錆狗村昌)

異世界からやってきた女騎士が家系ラーメンの店で辱めを受けながら修行する物語。
主人公のセリフが「クッコロセ」だけに統一されている出オチ設定を貫く潔さすごい。


8/25『わたしの武器を仕込んだら(2)』(オガワサラ)

可愛い下着を身に着けて気分を上げる女性など身に着けるものにまつわるお話を描いた作品。
自分なりのモチベーションの上げ方やコンプレックスに関する描写にリアリティがある。


8/29『3月のライオン(17)』(羽海野チカ)

棋士として生きる少年とその周囲の人々を描く将棋ヒューマンドラマ。
約2年ぶりの新刊。ここまできたら作者の思うように丁寧に描いていって欲しい。


8/29『描くなるうえは(1)』(蒲夕二/高畑弓)

陰キャと陽キャ、クラスで対極にいる漫画家志望の男女が疑似恋愛を試みるラブコメディ。
『人類を滅亡させてはいけません』コンビの最新作。エネルギッシュなキャラが魅力的。


8/29『とくにある日々(3)』(なか憲人)

女子高生二人とその周囲の人々のちょっとヘンテコなやり取りを描いた日常コメディ。
斜め上の発想をロジカルな思考で読み解くヘンテコな掛け合いはオンリーワンの雰囲気。


8/30『往生際の意味を知れ!(8)(完)』(米代恭)

7年前に振られた元カノに執着する男性と彼に奇妙な依頼をするその女性との関係を描く物語。
母親との駆け引きと同時に主人公二人の主導権争いも激しく、両ラインが手に汗握る展開。


8/30『ヘブンの天秤(3)』(浄土るる)

素行の悪い天使が堕天しないために地上に降りて人助けをする物語。
拙い雰囲気の独特の絵柄と重すぎるストーリーのギャップが強烈。


8/30『ひらやすみ(6)』(真造圭伍)

のんきなフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との平屋での共同生活を描く物語。
のんびりした日常の温かさとシビアな現実の緩急が効いている。


8/30『米蔵夫婦のレシピ帳(2)』(片山ユキヲ)

妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
1巻は主人公の深い絶望を読者に共感させる1冊を通したストーリー構成が見事だった。