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 2023年7月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2023年1月1日~2023年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 7月読んだ新人漫画家作品は8人分。今月はかなり読めました。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『エロチカの星(1)』(前野温泉)

冴えない漫画家志望の男性と謎の美少女がコンビを組んでエロ漫画のトップを目指す物語。
無表情で傍若無人ながら時折人間味溢れる表情をみせるヒロインが大変魅力的。


『BEAT&MOTION(1)』(藤田直樹)

かつてアニメ制作の夢を諦めていた青年がある女性との出会いから再び夢と向き合う物語。
挫折から立ち上がり目標に向かって邁進していく主人公の姿が力強い。


『東東京区区』(かつしかけいた)

多様なルーツやバックグラウンドを持った三人組が東東京を街歩きする作品。
現代的な建物から街の成り立ちや人々の営みの歴史を読み取っていく姿勢は興味深い。


『みどりの台所(1)』(秋ヨシカ)

謎の寄生植物の影響で動物が死に絶えた世界を生きる姉妹を描く物語。
平和な日常描写と残酷な現実の描写との落差が激しくてインパクトが強い。


『兎山女子高校2年1組!!(1)』(清水幸)

女子高に勤める男性教員と生徒達との交流を描いたコメディ。
個性豊かで自由奔放ながら素直ですれていないキャラクタ達が可愛らしい。


『高田教頭の脱出(1)』(エドモンド田中)

間違えて入った女子トイレなど危機的状況から脱出を試みる中年男性が主人公のギャグ漫画。
不可抗力でひどいシチュエーションに追い込まれて四苦八苦する主人公の姿が滑稽。


『シバタリアン(1)』(イワムロカツヤ)

奇妙な少年、柴田と彼と友人になった男子高校生が映画を撮るホラー漫画。
トリッキーなストーリー構成とインパクト重視の設定など作品コンセプトは面白い。


『変身人間ちえ(1)』(甲斐冬雪)

特別クラスに在籍する秀才5人と彼らの前に現れた怪物との奇妙な交流を描く物語。
シンプルながらユニークな設定や一癖二癖あるキャラクタ達が特徴的。