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 2023年8月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2023年1月1日~2023年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 8月読んだ新人漫画家作品は5人分。まぁ平均的なペース。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『神田ごくら町職人ばなし 〈一〉』(坂上暁仁)

江戸時代の神田を舞台に、桶職人や刀匠など、様々な職人達を描いた作品。
職人達の動作と手さばき、出来上がる商品のち密さが精緻な作画で美しく描かれている。


『すぐ泣く先輩(1)』(うっちゃー)

感情表現が豊かなギャルと彼女をからかう無表情な後輩女子の掛け合いを描いたコメディ。
表情豊かなキャラクタ達やテンポの良い掛け合いのおかげでストレスなく読める。


『ナッちゃんはテンションで水深が変わる』(中原ふみ)

テンションに応じて周囲に水生生物が具現化される女子高生の日常を描いた物語。
能力含めて感情表現が豊かで表情もコロコロ変わる主人公が愛らしい。


『冥冥冥色聖域(1)』(セキアユム)

ハンドマッサージなどを行うメイドリフレで働く少女と訳アリ客との交流を描く物語。
シビアな悩みを抱える客達を現実社会から隔離して癒す空間の描き方に拘りを感じる。


『地雷忍者るるの失恋(1)』(西瓜士)

ホスト狂いの地雷系女子が忍者の才能を見抜かれて歌舞伎町を舞台に暴れまわる物語。
忍者勢力同士の覇権争い緊迫感のない主人公のキャラクタとのギャップが面白い。