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 2023年8月読んだ漫画をまとめます。

 8月に読んだ漫画は74冊。気になってた作品のまとめ読みなどできました。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。


『Lv1魔王とワンルーム勇者(9)』(toufu)

勇者に討たれ不完全な形で復活した魔王と落ちぶれてニート生活を送る勇者を描く物語。
戦闘面や掛け合いの中に再結成した勇者パーティの変わらない絆を感じさせる演出が素敵。


『チェンソーマン(15)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男とある悪魔に憑りつかれた少女を描く物語。
真意の見えないキャラの暗躍や新たな世界観の開示などストーリーの先が読めなくて面白い。


『ヤニねこ(1)』(にゃんにゃんファクトリー )

チェインスモーカーで私生活が色々終わっている獣人女子の日常を描いた作品。
堕落しきった主人公を愛嬌のあるビジュアルの皮を被せて描くスタイルがユニーク。


『春あかね高校定時制夜間部』(heisoku)

定時制夜間高校を舞台に個性豊かな生徒達を描いた作品。
キャラクタ達が自分なりの生き方を見つけてポジティブに過ごす姿が描かれている。


『僕とロボコ(14)』(宮崎周平)

平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
お話のバリエーション豊かかつクオリティも安定していて安心感がある。


『平和の国の島崎へ(3)』(濱田轟天/瀬下猛)

国際テロ組織の工作員だった男性が一般人になり平和な日本で暮らす物語。
異質な存在にも寛容な周囲の人々との交流を通して変わっていく主人公の描き方が素敵。


『くりことびより(1)』(雪本愁二)

子供のいない夫婦と里親制度でやってきた女の子とのお菓子作りを通した交流を描く物語。
3人が徐々に絆を深めて家族になっていく過程が丁寧に温かく描かれている。


『おとなのずかん改訂版(3)(完)』(イトイ圭)

友人の子供を譲り受けた男性とその子供、なりゆきで彼と結婚した女性との生活を描く物語。
家族の形を模索していくストーリーには強いメッセージ性が込められていた。


『アフターゴッド(5)』(江野朱美)

「神」により日本列島の半分が占拠された日本を舞台に神に復讐を誓う少女を描く物語。
謎だらけだった世界観が徐々に明らかになりグロテスクな魅力がより際立ってきた印象。


『ドリフターズ(7)』(平野耕太)

異世界に転生された歴史上の偉人達の戦いを描くファンタジー作品。
魅力的なキャラクタ達がダイナミックに暴れまわるヒラコーワールドの魅力は健在。


『クジャクのダンス、誰が見た?(1)~(3)』

警察官だった父親が殺された少女が事件の真相に迫るクライムサスペンス。
謎を少しずつ明らかにしながら次の引きを作る連載漫画におけるミステリ的な構成が優秀。


『空っぽの少女と虹のかけら(3)(完)』(紀ノ目)

感情のない無欲な少女が迷い込んだ異世界で謎の青年と旅をするファンタジー作品。
主人公の変化と美しいエピローグまで、全3巻で綺麗にまとまっていた。


『税金で買った本(8)』(ずいの/系山冏)

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
主人公の素直な感性や知的好奇心が周囲に良い影響を与えていくストーリーが素晴らしい。


『重版出来!(20)(完)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描くお仕事漫画。
心配だった中田先生が最終話の心境に至れたことは見守ってきた読者としては万感の思い。


『放課後ブルーモーメント(1)』(旗谷澄生)

真面目だけど要領の悪い女子と補習授業で一緒になった男子との交流を描いた作品。
高校生活を満喫するキャラクタ達の姿がキラキラ眩しく映るくらいに青春密度が高い。恋


『潮が舞い子が舞い(10)(完)』(阿部共実)

とある高校の個性豊かなクラスメイト達の交流を描く群像劇。
阿部共実作品らしいセンスの掛け合いや人間味溢れるキャラクタ達は最後まで魅力的だった。


『違国日記(11)(完)』(ヤマシタトモコ)

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
作品を通した主人公達の心理的な変化や交流の中で築かれた関係性は美しかった。


『天国 ゴトウユキコ短編集』(ゴトウユキコ)

幽霊として現れた幼なじみの願いを叶える少年を描いた作品を含む短編集。
若さゆえのあやまちや抑えきれない情欲などゴトウユキコ作品らしい要素が楽しめる。


『すぐ泣く先輩(1)』(うっちゃー)

感情表現が豊かなギャルと彼女をからかう無表情な後輩女子の掛け合いを描いたコメディ。
表情豊かなキャラクタ達やテンポの良い掛け合いのおかげでストレスなく読める。


『世界にさよならのキスをして(2)』(日々の杏)

お互いに恋愛感情はないが恋人以上に通じ合う奇妙な関係性の男女を描く物語。
家族か友人か恋人か、というテーマに対して丁寧に向き合っている。


『うちのちいさな女中さん(4)』(長田佳奈)

昭和初期を舞台に翻訳家の女性と彼女の家で働く14歳の女中の少女を描いた作品。
当時の大衆文化を綿密に調査していることが感じ取れて作品から誠実な印象を受ける。


『ここは今から倫理です。(8)』(雨瀬シオリ)

問題を抱える生徒達と対話しながら倫理を説く高校教師を描いた物語。
万能ではない教師が生徒達と共に生き方を模索する姿が人間味あふれていて素晴らしい。


『生徒会にも穴はある!(1)~(4)』(むちまろ)

曲者揃いの生徒会の過激でちょっとエッチな日常を描いた下ネタコメディ。
作者の頭の中にあるド下ネタを少年誌向けに去勢している雰囲気が感じ取れて興味深い。


『セーフセックス(1)』(岩浪れんじ/森もり子)

初対面でホテルに行った社会人男女の恋模様を描く物語。
フィーリングの部分で好意を向け合っている二人の関係性が可愛らしい。


『叡智なビデオは好きですか?(2)(完)』(後藤羽矢子/玖珂ツニヤ)

レンタルビデオ屋の美人店員が男子大学生にヘンテコ企画のAVを紹介する作品。
作品を紹介するプレゼン力や軽快な掛け合いなどコメディとして楽しい作品だった。


『スキップとローファー(9)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた物語。
高校生達が持つ繊細な心理の描き分けや交流の中に生まれる歪みの描写が秀逸。


『ひらやすみ(6)』(真造圭伍)

のんきなフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との平屋での共同生活を描く物語。
キャラ達が時に迷走しながらも自分らしい生き方を見つけていくストーリーはポジティブ。


『米蔵夫婦のレシピ帳(2)』(片山ユキヲ)

妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
故人の思い出を通した交流の中での温かさと寂しさが入り混じる複雑な感情表現が見事。


『往生際の意味を知れ!(8)(完)』(米代恭)

7年前に振られた元カノに執着する男性と彼に奇妙な依頼をするその女性との関係を描く物語。
目まぐるしくキャラクタ達の攻守が入れ替わる展開が綺麗にまとまり大団円。


『地元のもみぢ(2)(完)』(葉野宗介)

下町情緒あふれる商店街を舞台に小学生コンビが暴れまわる様子を描いた作品。
老若男女問わず、様々な立場の人々が交流する人情味溢れるコミュニティの描き方が素敵。


『とくにある日々(3)』(なか憲人)

女子高生二人とその周囲の人々のちょっとヘンテコなやり取りを描いた日常コメディ。
些細な出来事への着眼点や話題の広げ方が独特で本作でしか味わえないシュールな雰囲気。


『アタックシンドローム類(1)~(3)』(吉沢潤一)

強迫性障害などを抱えた主人公が自身の破壊衝動に従い悪を撃つ物語。
本作に詰め込まれた理不尽な社会に対する怒りはすさまじいものがある。


『神田ごくら町職人ばなし 〈一〉』(坂上暁仁)

江戸時代の神田を舞台に、桶職人や刀匠など、様々な職人達を描いた作品。
職人達の動作と手さばき、出来上がる商品のち密さが精緻な作画で美しく描かれている。


ここまでが8月発売の作品。以降はそれ以外。


『ONE PIECE(106)』(尾田栄一郎)

「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
世界観の詳細が明らかになり作品世界に新たな視野が与えられる展開は気持ちいい。


『逢沢小春は死に急ぐ(1)』(胡原おみ)

18歳になったら安楽死すると宣言する少女の高校3年間を描く物語。
暗い感情にも向き合いつつそれを乗り越えて青春を謳歌するキャラクタ達が眩しい。


『シメジシミュレーション(3)(4)』(つくみず)

2年間の引きこもり生活で頭からしめじが生えてきた少女を主人公にした作品。
巻が進むごとに世界のルールが崩れていく壮大なストーリー展開に度肝を抜かれた。