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 2023年10月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2023年1月1日~2023年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 10月読んだ新人漫画家作品は5人分。少な目。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『国家心中 枝田作品集』(枝田)

傍若無人な名家の令嬢と自死から蘇った使用人を描くお話を含む作品集。
表題作の二転三転するストーリー構成と主人公二人の関係性の描き方素晴らしい。


『ウツパン 消えてしまいたくて、たまらない―』(有賀)

鬱病で自殺願望に苛まれている作者の過去から現在までを振り返るコミックエッセイ。
実際に体験した人間でしか描けないような臨場感がありエッセイとして説得力が強い。


『鵺の陰陽師(1)』(川江康太)

人々に危害を加える幻妖を倒すために鵺から与えられた力で戦う少年が主人公の物語。
妙なテンションのコメディやラッキースケベ多めなラブコメの要素が強めでライトな雰囲気。


『乱華ちゃんはビッチになりたい!!(1)』(古屋のり)

脱法ロリの処女が清楚系クソビッチの生徒会長に師事してビッチを目指すコメディ。
クソビッチのとんでもない股の緩さを活かしたギャグがばかばかしくて楽しい。


『僕の声を聞いてほしい!!(1)』(楊基政)

幼いころは憧れていたけど今はぐうたらな女性と半同居する男子が主人公の物語。
台湾で出版された漫画の日本語訳版。キャラの思考などの描写が日本と同じで興味深い。