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2023年もラストスパートですね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。 

12/4『Thisコミュニケーション(11)』(六内円栄)

残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
話数的に13巻で完結かな?デルウハ殿にはどんな運命が待ち受けているのか楽しみ。


12/4『ダンダダン(12)』(龍幸伸)

サイキック少女と怪異に憑りつかれた少年がオカルト的存在達と戦う物語。
ダイナミックな見開き表現や躍動感溢れるアクションシーンの切り取り表現は魅力的。


12/4『ココロのプログラム(4)(完)』(中村ひなた)

父親を亡くした少年と心を学習するために居候するロボットの少女との交流を描く物語。
煮え切らなかったメイン二人の関係性がどのような形に落ち着くか楽しみ。


12/4『あかね噺(9)』(末永裕樹/馬上鷹将)

落語家だった父親の無念を晴らすため自身も落語家になり真打を目指す少女が主人公の物語。
前巻の主人公が父親の落語を通して彼自身の人格とも向き合う展開が素晴らしかった。


12/4『ラーメン赤猫(6)』(アンギャマン)

個性的な猫達と1人の人間が働くラーメン屋さんを舞台にした物語。
猫達が自分の適性を活かして仕事をこなす姿に職人っぽいプロ意識が感じられて素敵。


12/4『チェンソーマン(16)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男とある悪魔に憑りつかれた少女を描く物語。
真意の見えないキャラの暗躍や新たな世界観の開示などストーリーの先が読めなくて面白い。


12/4『氷の城壁(7)』(阿賀沢紅茶)

人と距離を取りがちな女子高生含む男女グループ4人組の交流を描く物語。
キャラクタの心理的な変化の描き方が上手く高校生達の人間関係にリアリティがある。


12/4『一ノ瀬家の大罪(5)』(タイザン5)

事故により全員記憶喪失になった6人家族の真実が明らかになっていく物語。
作品の根底となる設定を何度もひっくり返すストーリー構成は混乱するがユニークではある。


12/4『鵺の陰陽師(2)』(川江康太)

人々に危害を加える幻妖を倒すために鵺から与えられた力で戦う少年が主人公の物語。
妙なテンションだったりラッキースケベなラブコメだったりの要素が強めでライトな雰囲気。


12/4『光が死んだ夏(4)』(モクモクれん)

姿形そのままに何者かと入れ替わった友人と今まで通りの生活を続ける少年を描く物語。
埋められない人間と人外との価値観の差を強烈な演出と残酷なストーリーで描いている。


12/4『カレー沢薫、漢を語る(1)』(カレー沢薫/劇画狼)

八神庵や伊良子清玄など、実在のキャラクタの魅力について作者が解説する作品。
カレー沢先生らしいオタク価値観とひねくれた洞察力が存分に発揮されており面白い。


12/6『みょーちゃん先生はかく語りき(3)』(鹿成トクサク/無敵ソーダ)

生徒達からの下ネタ相談に本気で答えようと努力する養護教諭女性が主人公の作品。
人妻かつ世話焼きかつ母性溢れるという属性盛り盛りの主人公のキャラクタが強烈。


12/7『ブレス(4)』(園山ゆきの)

メイクアップアーティストを目指す少年とモデル志望の少女が主人公の物語。
絵の力が強くメイクによりモデルが変身するシーンなどには迫力がある。


12/8『オープンクロゼット(3)』(谷和野)

ある村に嫁いできた花と人間の混血女性を描いたお話などを収録した読み切り集。
練り込まれたストーリー構成や印象的な画面の仕掛けなど巧みな漫画技巧が随所に見られる。


12/8『最果てのソルテ(3)』(水上悟志)

奴隷商人に売られた少女の壮大な冒険の旅を描くハイファンタジー。
ユニークな世界観に細部まで作り込まれた設定など水上悟志ファンタジーの楽しさたっぷり。


12/8『極主夫道(13)』(おおのこうすけ)

元ヤクザの強面過ぎる主夫と肝っ玉の据わった妻を中心に繰り広げられるコメディ。
画面の勢いとシュールな間の作り方、ハイテンポな掛け合いは安定している。


12/8『働かないふたり(30)』(吉田覚)

要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
キャラクタ達の何気ないやり取りや日常が延々と描かれておりこの上なく平和な作品。


12/11『鍋に弾丸を受けながら(4)』(青木潤太朗/森山慎)

「治安の悪い場所の飯は上手い」をコンセプトに世界中を旅する美少女(?)を描く作品。
味のイメージのしやすい文章表現など素晴らし食以外の海外文化もしっかり紹介されている。


12/11『毎月庭つき大家つき(4)』(ヨドカワ)

引っ越した先で元アイドルの大家と同居することになった女性を描く百合物。
二人の関係性や相手への感情の変化がしっかり描かれており百合作品として丁寧。


12/12『ようこそ!FACT(東京S区第2支部)へ(1)』(魚豊)

契約社員で働く青年が人生を成功に導くために恋をしようと奮闘する物語。
『チ。-地球の運動について-』の魚豊先生新作。ワードチョイスなど相変わらず力強い作風。


12/12『裏バイト:逃亡禁止(11)』(田口翔太郎)

超常現象による命の危険がある裏バイトに勤しむ女子二人が主人公のホラー漫画。
画面やストーリー、特異な漫画表現を駆使したホラー描写はバリエーション豊か。


12/12『不死身のパイセン 業』(田口翔太郎)

毎回怪異現象に遭遇して死にかけるけど何だかんだ生きてる女子が主人公のホラー漫画。
『裏バイト』と異なり1話あたりのページ数が少ないので瞬発力の強いホラーが多め。


12/12『常人仮面(3)』(一路一/鶴吉繪理)

心臓の弱い重度のシスコンの少年とその姉が異常なルールが支配する世界に迷い込む物語。
トリッキーな設定を前提にしたキャラクタの言動やストーリー展開はオリジナリティが高い。


12/12『ファミレス行こ。上』(和山やま)

合唱部の男子中学生がヤクザの男にカラオケレッスンを頼まれる物語の続編。
ヘンテコだけど何故だかエモーショナルな和山やまワールド楽しみ。


12/13『ノス&ザクロ』(ラリアット)

物静かな母親と天真爛漫な娘、二人の吸血鬼親子と周囲の人外達の交流を描く物語。
カートゥン調の特徴的な絵柄やキャラデザインが大変キュート。じんわり温かいお話も素敵。


12/13『放課後ブルーモーメント(2)』(旗谷澄生)

真面目だけど要領の悪い女子と補習授業で一緒になった男子との交流を描いた作品。
高校生活を満喫するキャラクタ達の姿がキラキラ眩しく映るくらいに青春密度が高い。


12/13『ゆびさきに恋々(10)』(森下suu)

聴覚障がいを持つ女子大生と異文化交流を好む男性との恋愛を描いた作品。
障がい者の社会生活の描写を尊重しながら恋人同士の交流の進展も丁寧に描いてくている。


12/13『クジャクのダンス、誰が見た?(4)』(浅見理都)

警察官だった父親が殺された少女が事件の真相に迫るクライムサスペンス。
謎を少しずつ明らかにしながら次の引きを作っていくミステリ的な構成の作り方が上手い。


12/13『ながたんと青と いちかの料理帖―(11)』(磯谷友紀)

客足の遠のいた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭物語。
幸せと悲しみ、困惑が入り交じる複雑な人間模様を上手く制御するストーリー構成が巧み。


12/14『いつか死ぬなら絵を売ってから(2)』(ぱらり)

ネカフェ暮らしの清掃員の男性と彼の才能を見抜いた美術商の男性が主人公の物語。
貧しい生い立ちの劣等感を抱えた主人公の絵に対する渇望の描き方が素敵。


12/14『ダブル(5)』(野田彩子)

天才肌の男性と彼をサポートする男性、協力して役作りをする俳優二人を描く物語。
生きたキャラクタの魅力とセクシーで熱量凄まじい作画の力でグイグイ惹き込んでくる。


12/15『贋 まがいもの(1)』(黒川裕美)

昭和初期を舞台に幽霊ばかりを描く売れない画家と二人の家族が贋作作りに手を染める物語。
『夕凪に舞え、僕のリボン』の黒川裕美先生新作。面白い設定なので続きが楽しみ。


12/15『開花アパートメント(1)』(飴石)

大正末期を舞台にあるアパートに住む秘密を抱えた変わり者を描く物語。
キャラクタのファッションや背景など画面全体から漂う大正ロマンな雰囲気が素敵。


12/15『煙と蜜(5)』(長蔵ヒロコ)

大正時代を舞台に幼い少女と彼女の許嫁である歳の離れた軍人の男との交流を描いた物語。
キャラクタの一挙手一投足に拘りを感じる作画はフェチズムに溢れている。


12/15『ダンジョン飯(13)(14)(完)』(九井諒子)

魔物を調理して食べながらダンジョン深部を目指す冒険者一行を描いたファンタジー。
漫画史に残るであろう作品が完結。ライオス達の物語がどのように幕を閉じるか楽しみ。


12/18『葬送のフリーレン(12)』(山田鐘人/アベツカサ)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
前巻ラストがこれ以上ない引きで終わったのでその続きに期待が高まる。


12/18『レッドブルー(8)』(波切敦)

いじめられっ子だった少年がある理由から総合格闘技を始める物語。
周囲をドン引きさせる主人公の異常な思考回路が特異。総合格闘技物として総合力が高い。


12/18『双影双書(3)』(舟本絵理歌)

命を狙われる大帝国の皇太子と彼の影武者となった貧民街出身の少年を描く物語。
宮廷における権力争いがベースのストーリーにトリッキーな設定が上手く結びついている。


12/19『ジョジョランズ(2)』(荒木飛呂彦)

ジョジョシリーズ第9部はひとりの少年が亜熱帯の島々で大富豪になっていく物語。
ハワイの開放的な雰囲気など新しい要素を入れつつも基本的にはいつものジョジョ。


12/19『ダイヤモンドの功罪(4)』(平井大橋)

規格外の才能ゆえに仲間と野球を楽しむことが許されない少年が主人公の物語。
キャラクタ達の悩みや葛藤、言葉に出さない内に込めた心理まで丁寧に描かれている。


12/19『少年のアビス(15)』(峰浪りょう)

閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。
主要キャラクタほぼ全員に破滅願望があるので向かう先が地獄しかない。


12/20『俺はあざといを許さない(1)』(雁木万里 )

女性不信気味な少年と彼に想いを寄せる少女とのかみ合わないやり取りを描くラブコメディ。
一途だけどアプローチが露骨すぎて尻軽だと勘違いされているヒロインが不憫可愛い。


12/20『すぐ泣く先輩(2)』(うっちゃー)

感情表現が豊かなギャルと彼女をからかう無表情な後輩女子の掛け合いを描いたコメディ。
表情がコロコロ変わるキャラクタ達やテンポの良い掛け合いのおかげで軽快な読み味。


12/20『隣のお姉さんが好き(4)(完)』(藤近小梅)

中学二年生の男子と彼が好意を寄せる女子高生を描く片想いラブコメ。
物語が進むにつれて変わってきた主人公二人の関係性にどのような決着がつくか楽しみ。


12/20『百姓貴族(8)』(荒川弘)

実家が北海道の農家で畜産高校出身である荒川弘先生による赤裸々農業エッセイ。
コロナ禍があっても荒川農場の面々は変わらずパワフルに活動しているようで安心する。


12/21『紛争でしたら八田まで(14)』(田素弘)

世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
各国の文化や社会情勢について最新の時事トピックも絡めて物語の中に入れ込まれている。


12/21『焼いてるふたり(13)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性としっかり者のようで抜けている女性との夫婦生活を描いた作品。
お互いのちょっと変なところも許容して尊重し合う主人公達の夫婦関係が本当に素敵。


12/21『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(6)』(ナガノ)

マスコット的な可愛い生き物達の日常を描いた作品。
メルヘンな世界にシビアな事件が巻き起こるというカオスな雰囲気はオンリーワンの味。


12/21『地獄のアシタ(2)』(ゆうち巳くみ)

屈強でピュアないい子である少年がとある理由から地獄の鬼の学校に通う物語。
地獄という舞台や一癖二癖ある鬼達に負けない主人公のキャラクタの強さが印象的。


12/21『最果てのセレナード(2)』(ひの宙子)

中学生の頃からのある秘密を抱えたまま大人になった女性二人が主人公の物語。
1巻通して明かされた歪な主人公二人の関係性がどのような方向に向かうか楽しみ。


12/21『こどもどろぼう(1)』(山吹)

父母と娘、仲良し家族と彼らの自宅に押し入った空き巣の男との奇妙な関係を描く物語。
シンプルながらトリッキーな設定。シビアな状況にミスマッチなゆるい空気感も素敵。


12/22『ただの飯フレです(2)』(さのさくら)

マッチングアプリで出会ったご飯を食べるためだけに集まる男女を描く物語。
恋愛ではないが互いに互いを尊重し合う主人公二人の関係性が心地よい。


12/25『みどりの台所(3)』(秋ヨシカ)

謎の寄生植物の影響で動物が死に絶えた世界を生きる姉妹を描く物語。
終末世界の設定が作りこまれておりユニーク。ヘビーな現実の閉塞感も特徴的。


12/25『おじくんとめいちゃん(2)』(ナキエイドー)

半年前に連載が終了した仕事のない漫画家男性と彼を慕う姪っ子との交流を描く物語。
恋愛関係からは遠い家族のような友人のような主人公二人の関係性が独特で心地よい。


12/25『志摩風さんのAクイック(1)』(絵茶漬け)

身長184センチの女子が憧れの先輩に釣られて初心者ながらバレー部に入り全国を目指す物語。
外面はクールながら先輩に心乱されっぱなしで感情表現豊かな主人公が可愛い。


12/27『ぷにるはかわいいスライム(5)』(まえだくん)

命が宿ったスライム少女と彼女を作った少年との交流を描いたコメディ。
ドタバタ感が高いギャグのノリは楽しいしまれにある意味深な心理描写も印象的。


12/27『レ・セルバン(3)』(濱田浩輔)

魔物に支配された自国を取り戻すために戦う亡国の王とその娘との旅を描くファンタジー。
重厚なストーリーや作り込まれた設定、緻密な作画など、どの要素も高水準。


12/27『らーめん再遊記(9)』(久部緑郎/河合単)

かつてはラーメン界のカリスマと呼ばれた男の人生の次のステージを描く物語。
性格はひん曲がっているが腕は確かで、リアリストで自信家な主人公のキャラクタが強い。


12/27『アタックシンドローム類(4)(完)』(吉沢潤一)

強迫性障害などを抱えた主人公が自身の破壊衝動に従い悪を撃つ物語。
キャラクタやストーリー、画面に詰め込まれた理不尽な社会に対する怒りがすさまじい。


12/27『勇気あるものより散れ(5)』(相田裕)

明治の東京を舞台に不死の少女と死に場所を求める武士がある目的のために共闘する物語。
キャラクタの思惑が交錯するストーリーはよく練り込まれている。


12/27『描くなるうえは(2)』(蒲夕二/高畑弓)

陰キャと陽キャ、クラスで対極にいる漫画家志望の男女が疑似恋愛を試みるラブコメディ。
エネルギッシュなヒロインと内向的な主人公のやり取りや関係性がラブコメとして力強い。