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 2023年下半期まとめ記事、全3つ中の2つ目。読んだ漫画全部のまとめ。

 2023年下半期に読んだ漫画は445冊。上半期ほどではないですがかなり読めました。『フラジャイル』を一気読みしたのも大きかった。

 その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。


50位『ハネチンとブッキーのお子さま診療録(1)』(佐原ミズ)

子育てに悪戦苦闘するシングルファーザーの男性と一風変わった小児科医が主人公の医療物。
子供達の行動に振り回される大人達が愛情を再確認するストーリー構成が素敵。


49位『ネコと海の彼方』(星期一回收日/陳巧蓉(巧ミャオ))

台湾を舞台に二人の少女の出会いと交流、その後を描いた物語。
単巻で一人の少女の半生が起承転結綺麗にまとまっており読後感が心地よい。


48位『エロチカの星(1)(2)』(前野温泉)

冴えない漫画家志望の男性と謎の美少女がコンビを組んでエロ漫画のトップを目指す物語。
無表情で傍若無人ながら時折人間味溢れる表情をみせるヒロインが大変魅力的。


47位『BEAT&MOTION(1)(2)』(藤田直樹)

かつてアニメ制作の夢を諦めていた青年がある女性との出会いから再び夢と向き合う物語。
挫折から立ち上がり目標に向かって邁進していく主人公の姿が力強い。


46位『8月31日のロングサマー(1)(2)』(伊藤一角)

ループする8月31日を抜け出すために関係を深めようとする男女を描いたラブコメディ。
利害関係が一致しているだけだった二人の恋愛が着実に進展していくストーリー構成が良い。


45位『焼いてるふたり(12)(13)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性としっかり者のようで抜けている女性との夫婦生活を描いた作品。
お互いのちょっと変なところも許容して尊重し合う主人公達の夫婦関係が素敵。


44位『重版出来!(20)(完)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描くお仕事漫画。
心配だった中田先生が最終話の心境に至れたことは見守ってきた読者としては万感の思い。


43位『ただの飯フレです(2)』(さのさくら)

マッチングアプリで出会ったご飯を食べるためだけに集まる男女を描く物語。
男女の友情というテーマだけではないステレオタイプな価値観への疑問符が描かれている。


42位『いやはや熱海くん(2)』(田沼朝)

顔が綺麗で男の人が好きで惚れっぽい男子高校生の日常を描く物語。
キャラクタ達の性格の描き分けが抜群に上手く実在する人間のようなリアリティがある。


41位『潮が舞い子が舞い(10)(完)』(阿部共実)

とある高校の個性豊かなクラスメイト達の交流を描く群像劇。
阿部共実作品らしいセンスの掛け合いや人間味溢れるキャラクタ達は最後まで魅力的だった。


40位『ゆうやけトリップ(2)』(ともひ)

新聞部のちっこい少女とミステリアスな長身美少女が放課後に心霊スポットを巡る物語。
輪郭のぼやけた水彩画のような絵柄が非常に特徴的で陰影の強い独特の画面が魅力的。


39位『これ描いて死ね(4)』(とよ田みのる)

漫画を読むのが大好きな少女とその仲間達を描く漫研部が舞台の物語。
プロを意識し始めた主人公が出した結論が漫画という媒体の多様性を肯定している。


38位『春あかね高校定時制夜間部』(heisoku)

定時制夜間高校を舞台に個性豊かな生徒達を描いた作品。
キャラクタ達が自分なりの生き方を見つけてポジティブに過ごす姿が描かれている。


37位『どく・どく・もり・もり(1)』(背川昇)

真っ赤な食用キノコの少女が両親の仇である毒キノコへの復讐を試みる物語。
キュートなキャラデザインにアンバランスなグロテスクな展開など、非常にユニーク。


36位『この復讐にギャルはいらない(2)』(まの瀬)

人間不信の元殺し屋の少年と彼を慕う同じクラスのギャルとの交流を描いた作品。
絶妙にかみ合わない主要キャラ三人の思考や策略のチグハグ具合が上手く制御されている。


35位『葬送のフリーレン(11)(12)』(山田鐘人/アベツカサ)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
主人公の勇者パーティへの想いを再認識させるトリッキーで面白いストーリー展開。


34位『ONE PIECE(106)(107)』(尾田栄一郎)

「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
ダイナミックにお話が動く構成は物語が重厚に積み上げられた本作ならではの盤石な面白さ。


33位『君は放課後インソムニア(14)(完)』(オジロマコト)

高校の天文部を舞台に不眠症という共通の悩みを持つ男女を描く物語。
主人公二人がお互いの大切さを確認し合う会合のシーンは本作の集大成としてふさわしい。


32位『隣のお姉さんが好き(4)(完)』(藤近小梅)

中学二年生の男子と彼が好意を寄せる女子高生を描くラブコメディ。
少女側の考え方が少しずつ変化していき想いが通じ合うまで至る過程が丁寧に描かれていた。


31位『フールナイト(7)』(安田佳澄)

死が迫る人々を植物に変える「転花」が普及した世界を舞台にした物語。
食い物にされる下流の人々の悲惨な人生や怒りの感情が真に迫っており素晴らしい。


30位『サチ録~サチの黙示録~(1)』(茶んた)

日々の行いに対する採点結果に人類滅亡の命運が託されたクソガキが主人公のコメディ。
メインキャラ3人の個性が上手くかみ合った賑やかなコメディはおバカな雰囲気で楽しい。


29位『セーフセックス(1)』(岩浪れんじ/森もり子)

初対面でホテルに行った社会人男女の恋模様を描く物語。
フィーリングの部分で好意を向け合っている二人の関係性が可愛らしい。


28位『レッドブルー(7)(8)』(波切敦)

いじめられっ子だった少年がある理由から総合格闘技を始める物語。
度々周囲をドン引きさせる主人公の異常な思考回路が特異で面白い。


27位『米蔵夫婦のレシピ帳(2)』(片山ユキヲ)

妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
故人の思い出を通した交流の中での温かさと寂しさが入り混じる複雑な感情表現が見事。


26位『発達障害なわたしたち(1)』(町田粥)

ADHDの特徴がある漫画家と編集者が様々な発達障害の方々にインタビューするレポ漫画。
症例エピソードの言語化能力が高い。発達障害への理解を深める本としてよくできている。


25位『夏目アラタの結婚(11)』(乃木坂太郎)

児童相談所勤めの男性が死刑囚女性に獄中結婚を持ち掛けるラブサスペンス。
騙し騙され互いの感情を疑いながらも歪な愛情を育んできた二人の関係性の結末やいかに。


24位『あかねさす柘榴の都(3)(完)』(福浪優子)

母親と死別し叔母のいるスペインのグラナダに移住した少年の日常を描いた作品。
少年と叔母、互いに影響し合いながら自分の居場所を見つけるストーリー構成が美しかった。


23位『ビバリウムで朝食を(2)』(道満晴明)

街の七不思議の秘密を探る仲良し小学生3人組の少し不思議な冒険を描いた作品。
切ないながらも悲壮感はないストーリーなど、道満晴明作品らしい魅力たっぷり。


22位『天幕のジャードゥーガル(3)』(トマトスープ)

モンゴル帝国が猛威を振るう12世紀を舞台に奴隷の少女の数奇な運命を描く物語。
各キャラクタの思惑が複雑に絡み合うストーリーは重厚な読み味で素晴らしい。


21位『映像研には手を出すな!(8)』(大童澄瞳)

それぞれ尖った能力を活かしてアニメーション制作に勤しむ女子高生達を描いた作品。
仲間達の結束とアニメーションのクオリティで表現規制を押しのけるストーリーは爽快。


20位『転がる姉弟(5)』(森つぶみ)

親の再婚により新しく家族となった姉と弟を中心に繰り広げられる物語。
姉弟や家族、友人達との温かい交流が美しく描かれており、皆たまらなく愛おしい。


19位『高校生家族(11)(完)』(仲間りょう)

両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
描き下ろしエピソード含め、スタイルの違う最終回が3種類準備された丁寧なエピローグ。


18位『東京ヒゴロ(3)(完)』(松本大洋)

出版社を早期退職した漫画編集者の男と周囲の人々を描く物語。
各々の思想を持って漫画に対して誠実なキャラクタ達など、上質で美しい作品だった。


17位『ローズ ローズィ ローズフル バッド(4)』(いくえみ綾)

ゆるキャラ漫画が代表作のアラフォー女性漫画家が少女漫画を描くために奮闘する物語。
恋愛よりも仕事を優先してしまう主人公の心情にリアリティがある。心理描写も巧み。


16位『往生際の意味を知れ!(8)(完)』(米代恭)

7年前に振られた元カノに執着する男性と彼に奇妙な依頼をするその女性との関係を描く物語。
目まぐるしくキャラクタ達の攻守が入れ替わる展開が綺麗にまとまり大団円。


15位『僕が恋するコズミックスター(1)』(縁山)

宇宙からやってきた少女とともにヒーロー活動をすることになった少年が主人公の物語。
主人公のヒーローとしての成長と少女の恋が並行するストーリー構成が素敵。


14位『放課後ひみつクラブ(3)』(福島鉄平)

エキセントリックな少女と冷静な少年が学園の秘密を探るコメディ。
漫画的表現を駆使したキャラクタ達の掛け合いはハイテンポで非常に楽しい。


13位『違国日記(11)(完)』(ヤマシタトモコ)

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
作品を通した主人公達の心理的な変化や交流の中で築かれた関係性が素晴らしかった。


12位『正反対な君と僕(4)(5)』(阿賀沢紅茶)

素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
周囲の評価に対する過剰な自意識や他人との距離感の悩みやなど若者の思考描写が巧み。


11位『フラジャイル(26)』(恵三朗/草水敏)

性格と口と人相が極めて悪い、病気の原因過程を診断する病理医が主人公の病院ドラマ。
医療ドラマや人情劇のクオリティは高く、それを支えるキャラクタ達も皆魅力的。


10位『ダイヤモンドの功罪((2)~4)』(平井大橋)

規格外の才能ゆえに野球を楽しむことが許されない少年が主人公の物語。
無垢だった主人公が周囲の意図を感じ取り自身を押し殺すようになった姿は身につまされる。


9位『アタックシンドローム類(3)(4)(完)』(吉沢潤一)

強迫性障害などを抱えた主人公が自身の破壊衝動に従い悪を打つ物語。
壮絶なラストに向かって物語が加速していった最終巻の構成がすさまじかった。


8位『放課後ブルーモーメント(1)(2)』(旗谷澄生)

真面目だけど要領の悪い女子と補習授業で一緒になった男子との交流を描いた作品。
少年少女のピュアな恋心やシチュエーション演出など少女漫画としてどの要素も高水準。


7位『劇光仮面(4)』(山口貴由)

大学時代に特撮研究会に所属していた男性とその仲間達を描く物語。
本気で特撮に取り組んでいた主人公達が非現実と向き合うストーリーには緊迫感がある。


6位『ずっと青春ぽいですよ(1)』(矢寺圭太)

アイドル研究部のオタク男子達が陰キャながらも青春を謳歌するために奮闘する物語。
空回りしているようで自覚なく青春ど真ん中にいるキャラクタ達がキラキラ眩しい。


5位『国家心中 枝田作品集』(枝田)

傍若無人な名家の令嬢と自死から蘇った使用人を描くお話を含む作品集。
表題作が秀逸で二転三転するストーリー構成と主人公二人の関係性が素晴らしい。


4位『君と宇宙を歩くために(1)』(泥ノ田犬彦)

ヤンキーの少年と転校生のもう一人の少年、「普通」ができない二人を描く物語。
タイプは違うが類似の悩みを持ち、互いを尊重し合う二人の関係性がたまらなく愛おしい。


3位『スキップとローファー(9)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた物語。
高校生達が持つ繊細な心理の描き分けや交流の中に生まれる歪みの描写が秀逸。


2位『メダリスト(9)』(つるまいかだ)

気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
競技シーンの没入感、感情を揺さぶるストーリー構成など、どの要素をとっても圧巻。


1位『ダンジョン飯(13)(14)(完)』(九井諒子)

魔物を調理して食べながらダンジョン深部を目指す冒険者一行を描いたファンタジー。
独自の魅力を十二分に発揮し本作のラストとしてこれ以上ない見事な物語の畳み方。