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年度末も近づいてきましたね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。 

2/1『Lv1魔王とワンルーム勇者(10)』(toufu)

勇者に討たれ不完全な形で復活した魔王と落ちぶれてニート生活を送る勇者を描く物語。
戦闘面や掛け合いの中に再結成した勇者パーティの変わらない絆を感じさせる演出が素敵。


2/2『逃げ上手の若君(14)』(松井優征)

生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。
大戦が続いて重要キャラも次々退場していくストーリー展開はダイナミックで力強い。


2/2『放課後ひみつクラブ(4)』(福島鉄平)

エキセントリックな少女と冷静な少年が学園の秘密を探るコメディ。
漫画的表現を駆使したキャラクタ達の掛け合いはハイテンポで非常に楽しい。


2/2『ハンサムマストダイ 下』(アストラ芦魔)

ハンサムアイドル養成所に潜入しトップアイドルを目指すドルオタ女性が主人公のコメディ。
ぶっ飛んだ設定がユニークでテンション高めなコメディスタイルとマッチしている。


2/2『魔々勇々(1)』(林快彦)

人間と魔人が共生する平和な世界において存在意義に悩む勇者の少年が主人公の物語。
発表した読み切り作品が次々話題になった林快彦先生の初連載作品で期待が高まる。


2/2『カグラバチ(1)』(外薗健)

父を殺された刀鍛冶の息子が特殊な力を持つ妖刀を携えて仇打ちの旅をする物語。
少年漫画らしいがバイオレンスな雰囲気やアーティスティックな戦闘シーンが特徴的。


2/2『BEAT&MOTION(3)』(藤田直樹)

かつてアニメ制作の夢を諦めていた青年がある女性との出会いから再び夢と向き合う物語。
創作者における普遍的なテーマにキャラクタ達が真正面から向き合っており眩しい。


2/2『氷の城壁(9)』(阿賀沢紅茶)

人と距離を取りがちな女子高生含む男女グループ4人組の交流を描く物語。
すれ違いが原因で心地よかった4人の関係性が崩れていく様子は身につまされる。


2/2『メリー・ウィッチーズ・ライフ ~ベルルバジルの3人の未亡人~(2)』(メノタ)

夫を亡くした魔女と昆虫ともう一人、三人の未亡人が夫を生き返らせるために奮闘する物語。
くっきりした絵柄が特徴的で可愛らしいキャラクタ達とマッチしている。


2/6『税金で買った本(10)』(ずいの/系山冏)

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
個性豊かなキャラクタ達は皆可愛らしくって魅力的。お仕事物としても興味深い。


2/6『ヤニねこ(3)』(にゃんにゃんファクトリー)

チェインスモーカーで私生活が色々終わっている獣人女子の日常を描いた作品。
衛生観念の欠如を可愛い女の子とアホなコメディで無理やりに中和させておりユニーク。


2/7『吹部やめたい萩野さん(2)』(桃原)

陰キャでも青春がしたい主人公含む高校吹奏楽部の面々を描いたコメディ。
個性豊かなキャラクタ達が繰り広げる妙に理屈っぽい会話劇は変わったテンポで楽しい。


2/8『ジーンブライド(3)』(高野ひと深)

容姿や性別に対する社会の偏見に悩む女性と極度に神経質な男性が主人公の物語。
フェミニズム的なメッセージが強烈な一方で、SF要素はまだ未知数。


2/8『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(8)』(空えぐみ)

沖縄に転校してきた男子高校生とクラスメイト女子達との交流を描いた作品。
登場する沖縄ネタには新鮮に感じられるものが多く沖縄文化の異国性の高さが感じ取れる。


2/9『これ描いて死ね(5)』(とよ田みのる)

漫画を読むのが大好きな少女とその仲間達を描く漫研部が舞台の物語。
プロになることを意識し始めた主人公が出した結論が漫画の多様性を肯定している。


2/9『江口さんはゲーム脳(1)』(となりの岸田)

エロゲ―が趣味の女子高生が幼馴染の男子に対して妄想を膨らませるラブコメディ。
べたなエロゲ―のストーリーに沿ってメタ的な妄想を展開させる主人公の姿が滑稽。


2/14『ザ・キンクス(1)』(榎本俊二)

小説家の父親と専業主婦の母親、娘と息子の4人家族の何だかヘンテコな日常を描いた作品。
榎本俊二最新作。コメディのようでハートフルなホームドラマのようで不思議な雰囲気。


2/14『琥珀の夢で酔いましょう(7)』(依田温/村野真朱/杉村啓)
京都の客足の少ない小料理屋をクラフトビールで盛り上げようとする人々を描く物語。
クラフトビール同様に多様な人間模様がシビアな描写も踏まえて描かれており誠実。


2/14『うらうらひかる 津々に満つ(2)(完)』(高村秀路)

母を亡くした少年とその父親が彼女の臓器移植相手に会うために旅をする物語。
父子が絆を深める温かい話の後ろに見え隠れする残酷な現実がヘビー。


2/15『作りたい女と食べたい女(5)』(ゆざきさかおみ)
色んな料理を作りたい女性と食欲旺盛な食べたい女性との交流を描く物語。
現代日本で生きづらさを感じる女性達が居場所を見つけていく作品でメッセージ性が強い。


2/15『J⇔M ジェイエム(2)』(大武政夫)

女子小学生と身体が入れ替わってしまった殺し屋の奮闘を描いたコメディ。
入れ替わり設定と大武先生のギャグスタイルがしっかりマッチしており素晴らしい。


2/15『極東事変(6)(完)』(大上明久利)

戦後日本を舞台に半不死身の人間兵器達とGHQとの争いを描くアクション物。
アクションシーンの躍動感や重火器の作画、構図などに作者の強い拘りが感じ取れる。


2/15『司書正(2)』(丸山薫)

膨大な書の情報を暗記した抜け殻のような男を中心に繰り広げられる古代中国宮廷劇。
ユニークな設定はよく練り込まれており宮廷政治の権力争いも緊迫感がある。


2/15『われわれは地球人だ!(2)(完)』(高橋聖一)

宇宙空間を旅するショッピングモールとそこに閉じ込められた女子高生3人を描く物語。
窮地でも何だか呑気な掛け合いやそんな中で人生を見つめ直すストーリーが良い。


2/16『よふかしのうた(19)』(コトヤマ)

不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
物語も最終盤で残り2冊、主人公二人の関係性がどのようにまとまるか楽しみ。


2/16『白山と三田さん(9)』(くさかべゆうへい)

田舎に住む地味な高校生カップルのちょっと変な交際の様子を描いた作品。
すっかり恋人同士が板について、お互いに尊重し合う主人公二人の関係性が素敵。


2/16『凪のお暇(11)』(コナリミサト)

空気を読み過ぎる自分に嫌気がさして仕事を辞めたアラサー女性の無職生活を描いた作品。
各キャラクタがそれぞれの地獄の中で生きていることが執拗に描かれておりハード。


2/16『千年ダーリン(4)』(岩澤美翠)

機械の化け物達と戦う半身サイボーグの少年とサポート役のもう一人の少年を描く物語。
レトロな絵柄だけでなく主人公二人の特異な関係性や独特の世界観が非常にユニーク。


2/17『ここは鴨川ゲーム製作所(2)(完)』(スケラッコ)

会社を辞めた美大出の女性を中心に人々が集まりゲームを作る様子を描いた作品。
会社や家庭など以外の場としてゲーム製作の集まりが位置付けられており心地よい空気感。


2/19『ドッグスレッド(2)』(野田サトル)

夢が潰えたフィギュアスケータの少年がアイスホッケーに舞台を移して戦う物語。
パワフルなキャラクタ達が魅力的で彼らがお互いを認め合っていくストーリーも熱い。


2/19『恋愛代行(2)』(赤坂 アカ/西沢5ミリ)

恋愛をリアルタイムでアドバイスしてくれるサービスに頼る男女の関係を描く物語。
お高いようで親しみやすいキャラや暴走しがちなコメディ描写など、赤坂アカらしい作品。


2/19『万能会社員 菅田くん(3)(完)』(山田しいた)

IT企業を舞台にエンジニアの女性と謎の多い万能会社員男性を描いたコメディ。
IT企業の業務やトレンドトピックを精一杯、明後日の方向に振り切ったコメディスタイル。


2/19『田沼殿と源内さん~ときどき徳川ファミリー~(1)』(山田しいた)

稀代の政治家・田沼意次と天才発明家・平賀源内が主人公の江戸時代ギャグ。
豊富な知識の上にバカバカしいギャグを展開するスタイルが山田しいた先生らしい。


2/19『アイアンファミリア(1)』(竜丸)

鉄の身体を持つホムンクルスの少年が家族を温かさを求めて犯罪組織と戦う物語。
『オナ禁エスパー』の竜丸先生初連載作品。ヘビーな設定とハードボイルドな雰囲気が素敵。


2/19『付き合ってあげてもいいかな(12)』(たみふる)

勢いで付き合い始めた大学生二人のすんなりいかない関係を描く百合恋愛物。
女性同士に限らず、カップルの分かり合えないヘビーな心理を丁寧に描写している。


2/19『女甲冑騎士さんとぼく(1)』(ツナミノユウ/青井タイル)

気高い女甲冑騎士とネットに毒されているオタク男性との同居生活を描いたコメディ。
よくわからん設定とツナミノユウ先生の作画が妙にマッチしていて面白い。


2/20『レトロゲ(1)』(日下一郎/本多創)

模試での成績で常に上を行かれる少女にレトロゲーム知識で勝負を挑む女子が主人公の物語。
登場する実在のレトロゲームの知識は本流の中でもマニアックなものでチョイスが渋い。


2/20『すぐ泣く先輩(2)』(うっちゃー)

感情表現が豊かなギャルと彼女をからかう無表情な後輩女子の掛け合いを描いたコメディ。
表情がコロコロ変わるキャラクタ達やテンポの良い掛け合いなどコメディ描写が軽快。


2/20『俺の男魂 サクリファイス(2)』(はせべso鬱)

お嬢様女学園で女装が周囲にバレないように悪戦苦闘する男の娘が主人公の物語。
癖が強い周囲の人々や自身の性欲に振り回される主人公の慌てふためく様子が哀れかつ滑稽。


2/20『北北西に曇と往け(7)』(入江亜季)

物の気持ちがわかる探偵の青年を主人公にアイスランドの過酷で雄大な自然を描く物語。
緻密な作画での美しい自然風景やキャラクタ達が魅力的。日本編はどのように進んでいくか。


2/21『パリッコの都酒伝説ファイル(1)』(パリッコ/ルノアール兄弟)

売れない漫画家コンビと酒ライターが酒にまつわる不思議「都酒伝説」の謎に迫る物語。
ノ酒トラダムスの予言になぞらえて示される酒知識が馬鹿らしくって楽しい。


2/22『フラジャイル(27)』(恵三朗/草水敏)

性格と口と人相が極めて悪い、病気の原因過程を診断する病理医が主人公の病院ドラマ。
医療ドラマや人情劇のクオリティは高く、それを支えるキャラクタ達も皆魅力的。


2/22『天国大魔境(10)』(石黒正数)

天国を探して崩壊した日本を旅する少年少女と箱庭に隔離された子供達を並行して描く物語。
かなり作品が進んでもストーリーはスローペースでややフラストレーションがたまる。


2/22『みちかとまり(2)』(田島列島)

8歳の少女と不思議な力を持ったもう一人の少女との交流を描いた作品。
本作ではオカルト要素強めの雰囲気が作品全体を覆っており田島列島先生の新境地。


2/22『8月31日のロングサマー(3)』(伊藤一角)

ループする8月31日を抜け出すために関係を深めようとする男女を描いたラブコメディ。
コメディを中心に据えつつ初々しい恋愛描写もしっかり描いておりバランスが良い。


2/22『異世界サムライ(3)』(齋藤勁吾)

ファンタジー世界に転生した戦いに死に場所を求める侍が主人公の物語。
現実と異世界の死生観の違いをベースに主人公の特異性を強調する構成が上手い。


2/22『ニセモノの錬金術師(2)』(杉浦次郎/うめ丸)

チートスキルで錬金術師を演じる転生者の男性と彼が買った奴隷の少女を描くファンタジー。
 独特のファンタジー設定はしっかり作り込まれており重厚な世界観が楽しめる。


2/22『冒険者絶対殺すダンジョン(1)』(道満晴明)

冒険者を倒すためにダンジョンを魔改造するフロアスタッフ女子二人が主人公の物語。
道満晴明先生のメタ的な発想の豊かさと題材が上手くマッチしていて楽しい。


2/22『イズミと竜の図鑑(1)』(凪水そう)

吟遊詩人の少女とダンジョン案内人の獣人男性の竜の図鑑を作るための旅を描く物語。
『ツーリンガール!』の凪水そう先生新作。前作から打って変わって重厚なファンタジー。


2/22『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット(5)』(メカルーツ/ホークマン)

猫に触れられると猫になるニャンデミックから逃げ惑う猫好き人類達を描く物語。
猫好きの度が過ぎているキャラクタ達のリアクションは滑稽で楽しい。


2/26『仏ガール(3)』(柚ちえこ)

仏像オタクの美術部顧問とその生徒が仏像鑑賞のために各地に赴く物語。
仏像の作られた経緯や歴史的背景がお話の中にしっかり取り入れられている。


2/26『おねぇちゃん日和(3)』(ネリ夫)

ちょっとおバカな姉とツッコミ役の妹、二人の何気ない日常の掛け合いを描くコメディ。
画面における空間ややり取りの中の間を上手く使ったコメディスタイルがユニーク。


2/29『路傍のフジイ(2)』(鍋倉夫)

40過ぎで非正規社員、冴えないけど何故だか人を惹き付ける不思議な男性が主人公の物語。
他人の価値観に左右されずマイペースに人生を楽しむ主人公が独特で興味深い。


2/29『米蔵夫婦のレシピ帳(3)』(片山ユキヲ)
妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
故人の思い出を通した交流の中での温かさと寂しさが入り混じる複雑な感情表現が見事。

2/29『ヘブンの天秤(4)(完)』(浄土るる)

素行の悪い天使が堕天しないために地上に降りて人助けをする物語。
急変するストーリー展開に読者だけでなく主人公も振り回される独特の読み味。


2/29『鬼ゴロシ(13)』(河部真道)

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
キャラクタ達の欲望が交錯し複雑化した本作のストーリーも徐々に集約に向かっている。