年度末で色々終わっておらず焦りますね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。
3/1『カラフルグレー(3)』(躯咲マドロミ)
居城の爆発を阻止するために亡き父の死体の欠片を集める不死の少女を描いた作品。
オカルトかつポップなキャラクタデザインが独特で可愛い。オリジナリティの高い作品。
3/1『初恋転生ニアデスゴッデス(1)』(福岡太朗)
異世界転生者に一目惚れした転生の女神が職権を乱用して暴走するラブコメディ。
『純情戦隊ヴァージニアス』の福岡太朗先生新作。歪な設定のラブコメスタイルは健在。
3/4『姫様"拷問"の時間です(14)』(ひらけい/春原ロビンソン)
焼きたてクロワッサンやエクレアなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。
「拷問」や「囚われの姫」という概念がねじれたネタはバリエーション豊かで楽しい。
3/4『SPY×FAMILY(13)』(遠藤達哉)
スパイの父と殺し屋の母と超能力者の娘、正体を隠す3人を描く擬似家族コメディ。
個性の強いキャラクタ達を暴走気味に暴れまわらせるコメディスタイルに安定感がある。
3/4『ONE PIECE(108)』(尾田栄一郎)
「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
作品世界を揺るがすような大事件が次々巻き起こりお話が動いていくストーリー構成は圧巻。
3/4『あかね噺(10)』(馬上鷹将/末永裕樹)
落語家だった父親の無念を晴らすため自身も落語家になり真打を目指す少女が主人公の物語。
キャラクタも増えてきて落語以外の番外編を挟んだりと作品として安定期に入った印象。
3/4『ラーメン赤猫(7)』(アンギャマン)
個性的な猫達と1人の人間が働くラーメン屋さんを舞台にした物語。
人間以上にプロとしての意識高くラーメン屋の仕事に取り組む猫達が人間臭くて面白い。
3/4『正反対な君と僕(6)』(阿賀沢紅茶)
素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
周囲の評価への過剰な自意識や他人との距離感の悩みやなど若者の思考に対する描写が巧み。
3/4『氷の城壁(10)』(阿賀沢紅茶)
人と距離を取りがちな女子高生含む男女グループ4人組の交流を描く物語。
友人と恋人の違いなど思春期らしい人間関係の悩みが解像度高く描かれており素晴らしい。
3/4『一ノ瀬家の大罪(6)(完)』(タイザン5)
事故により全員記憶喪失になった6人家族の真実が明らかになっていく物語。
ラスト1冊でこれまでの物語が上手くまとまることが想像し難いが果たしてどうなる。
3/4『夏の終点 上』(西尾拓也)
転校生のクラスメイト男子を好きになった中学生女子の淡い恋愛を描く物語。
描線が少ない特徴的な絵柄とピュアな少女の恋を描いたストーリーがマッチしている。
3/5『ヒッツ(7)』(柴田ヨクサル/沢真)
殺し屋の少年と彼の前に現れた「もう一人の自分」の二人が主人公のアクション物。
異常な拘りを持ち倫理観がぶっ飛んだキャラ達の個性が激しくぶつかり合う様子はカオス。
3/6『みょーちゃん先生はかく語りき(4)』(鹿成トクサク/無敵ソーダ)
生徒達からの下ネタ相談に本気で答えようと努力する養護教諭女性が主人公の作品。
どんなお願いにもなりふり構わず一生懸命取り組む主人は空回りする姿も含めて愛らしい。
3/7『くりことびより(3)』(雪本愁二)
子供のいない夫婦と里親制度でやってきた女の子とのお菓子作りを通した交流を描いた物語。
天真爛漫な子供とそんな彼女の一挙手一投足を優しく見守る夫婦の姿に心が温かくなる。
3/7『みやこまちクロニクル 父ありき編』(ちほちほ)
岩手在住のアラフィフの独身男性と同居する両親との日々を描くエッセイ漫画。
老いていく両親の姿などが淡々と描かれており作者の人生を追体験しているような感覚。
3/8『淫獄団地(6)』(搾精研究所/丈山雄為)
重度のショタコン露出狂など人妻の変質者が出没する団地を舞台にした物語。
独特過ぎる世界観の中で繰り広げられる変態人妻同士のバトルは色々ぶっ飛んでいる。
3/8『カノジョは今日もかたづかない(6)(完)』(加納梨衣)
周囲には見栄を張りがちなどんくさい会社員女性を主人公にした作品。
見栄っ張りで自身を追い込みがちだった主人公の意識がどのような形に落ち着くか。
3/8『吉祥寺少年歌劇(2)』(町田粥)
「男役」と「娘役」に分かれて演じられる男性だけの劇団の養成学校を舞台にした物語。
特殊な環境ならではの少年達の苦悩や葛藤、努力、育まれる友情が描かれている。
3/8『推し殺す(1)』(タカノンノ)
漫画家の夢を諦めた男子が自身の作品のファンである漫画家志望女子の編集者となる物語。
『ショートショートショートさん』のタカノンノ先生新作。主役二人の関係性がユニーク。
3/8『のボルダ(4)(完)』(鬼頭莫宏)
競技歴1年の物静かな女性会社員を主人公にしたボルダリング物。
初心者向けの競技の描写と経験者へのマニアックな描写のバランスが鬼頭先生らしい。
3/12『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ(2)』(魚豊)
契約社員で働く青年が人生を成功に導くために恋をしようと奮闘する物語。
ハッタリを利かせつつ説得力もある魚豊先生の作風と今回の題材がマッチしている。
3/12『今日のさんぽんた(8)』(田岡りき)
ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
女子側の言動がちょっと心配になるくらい抜けていてアホ可愛いし犬との掛け合いも良い。
3/13『かまくらBAKE猫倶楽部(1)』(五十嵐大介)
鎌倉の雑貨店で働く青年二人を主人公に猫に関する不思議な出来事が描かれる物語。
『ディザインズ』の五十嵐大介先生新作。美しい画面と独特の雰囲気は相変わらず魅力的。
3/13『部長は少女漫画家(2)』(古都かねる/西村マリコ)
堅物そうに見えて実は会社に内緒で商業少女漫画を連載する男性会社員が主人公のコメディ。
わかりやすい設定に個性的なキャラ達、軽快なストーリーなどコメディとして総合力が高い。
3/13『クロエマ(2)』(海野つなみ)
趣味の延長で占い師を営む資産家の女性と彼女の下で働くもう一人の女性を描く物語。
世間話の延長のような掛け合いのライブ感や多様な価値観を持つキャラの描き分けなど素敵。
3/14『海が走るエンドロール(6)』(たらちねジョン)
65歳の女性がある青年との出会いをきっかけに映画製作を志す物語。
老年女性が他者と交流する中で思考が変化し表現者になっていく過程が丁寧に描かれている。
3/14『バットゥータ先生のグルメアンナイト(2)』(亀)
14世紀に中東やインドなどを旅した実在の人物をモデルにした物語。
当時の食文化や人々の価値観をしっかり描こうとしている雰囲気が感じ取れて好感が持てる。
3/14『おぼこい魔女はまじわりたい!(6)』(仲邑エンジツ)
一人前になるために性交が必要な魔女見習い少女と彼女に迫られる少年を描くラブコメディ。
中学生らしい繊細な心理が各キャラの性格の区別をつけながら上手く描かれている。
3/15『生徒会にも穴はある!(6)』(むちまろ)
曲者揃いの生徒会の過激でちょっとエッチな日常を描いた下ネタコメディ。
性癖まる出しのエッチな描写とキャラの関係性が深まる青春描写のバランスが絶妙。
3/18『ダイヤモンドの功罪(5)』(平井大橋)
規格外の才能ゆえに野球を楽しむことが許されない少年が主人公の物語。
無垢だった主人公が周囲の意図を感じ取り自身を押し殺すようになった姿は身につまされる。
3/18『少年のアビス(16)』(峰浪りょう)
閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。
柴沢がまた息を吹き返して活き活きしているのが面白い。最後まで引っ掻き回してほしい
3/18『セーフセックス(2)』(岩浪れんじ/森もり子)
初対面でホテルに行った社会人男女の恋模様を描く物語。
フィーリングの部分で好意を向け合っている二人の関係性が可愛らしい。
3/18『白山と三田さん(10)(完)』(くさかべゆうへい)
田舎に住む地味な高校生カップルのちょっと変な交際の様子を描いた作品。
ヘンテコなコメディの雰囲気とエモーショナルな描写が入り混じって独特の雰囲気。
3/18『レッドブルー(9)』(波切敦)
いじめられっ子だった少年がある理由から総合格闘技を始める物語。
格上に対して主人公がひねくれた思考回路で善戦している試合展開に説得力がある。
3/18『よふかしのうた(20)(完)』(コトヤマ)
不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
本作独特の吸血鬼設定が十分生かされたストーリーはどう転ぶかわからない緊迫感がある。
3/19『メイドスケーター』(すずしろ)
スケートボードを乗りこなし街を颯爽と駆け抜けるメイド達を描いた作品。
メイドとスケボーというトリッキーな題材の組み合わせ。拘りが感じ取れる作画が美しい。
3/22『ブスなんて言わないで(4)』(とあるアラ子)
自身の容姿に自信のない女性と美容研究家の女性がルッキズムについて考える作品。
ルッキズムに関する生きづらさを多角的に描こうとする挑戦的な姿勢に好感が持てる。
3/22『カオスゲーム(4)』(山嵜大輝)
週刊誌記者の女性が奇妙な殺人鬼と自身の不思議な記憶の謎に迫るサスペンス。
得体の知れない恐怖を感じさせるオカルト描写が魅力的。
3/22『スキップとローファー(10)』(高松美咲)
自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた物語。
高校生達が持つ繊細な心理の描き分けや交流の中に生まれる歪みの描写が秀逸。
3/22『メダリスト(10)』(つるまいかだ)
気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
競技シーンの没入感、感情を揺さぶるストーリー構成など、どの要素をとっても圧巻。
3/22『焼いてるふたり(14)』(ハナツカシオリ)
BBQ好きの男性としっかり者のようで抜けている女性との夫婦生活を描いた作品。
親族や友人など夫婦周辺含めて温かな人間関係が形成されており読んでいてほっこりする。
3/22『平和の国の島崎へ(5)』(濱田轟天/瀬下猛)
国際テロ組織の工作員だった男性が一般人になり平和な日本で暮らす物語。
戦場だけで生きてきた主人公達の平和に対する価値観が興味深い。
3/22『街道あるくんです(2)』(竹本真/猪乙くろ )
江戸時代の幽霊女性を成仏させるために東海道を歩いて旅する会社員二人を描く作品。
ぶっ飛んでいる先輩キャラの個性が強烈でそれに振り回される主人公の姿が滑稽で楽しい。
3/22『脳梁ドッグファイト(2)』(常盤魚)
思わせぶりな幼なじみ女子に対して理性と本能がせめぎ合う男子の葛藤を描いたコメディ。
意地っ張りで見栄を張るけど内心は不安でいっぱいな主人公カップルがどちらも可愛らしい。
3/23『異世界おじさん(11)』(殆ど死んでいる)
異世界生活から現代に帰還した30代中盤のSEGA狂い男性を描いたコメディ。
ファンタジーパートも面白くはあるがやっぱりSEGAあっての本作。
3/23『FX戦士くるみちゃん(6)』(でむにゃん/炭酸だいすき)
FXが原因で自死した母親の無念を晴らすため自らもFXの世界に挑戦する女子大生の物語。
危ういバランスで維持されている人間関係が今にも崩壊しそうでハラハラさせられる。
3/26『であいもん(17)』(浅野りん)
のんきな青年としっかり者の少女が主人公の京都の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ。
和菓子を通したキャラクタ達の温かい交流は単話完結のおはなしとしてクオリティ高い。
3/27『めんつゆひとり飯(7)』(瀬戸口みづき)
料理の味付けにめんつゆを多用しがちな無精者一人暮らしOLが主人公のグルメ物4コマ。
灰汁の強いキャラクタ達が繰り広げる掛け買いはテンポが良くて読みやすい。
3/29『夏目アラタの結婚(12)』(乃木坂太郎)
児童相談所勤めの男性が死刑囚女性に獄中結婚を持ち掛けるラブサスペンス。
騙し騙され互いの感情を疑いながらも歪な愛情を育んできた二人の関係性の結末やいかに。
3/29『フールナイト(8)』(安田佳澄)
死が迫る人々を植物に変える「転花」が普及した世界を舞台にした物語。
食い物にされる下流の人々の悲惨な人生や怒りの感情が真に迫っており素晴らしい。
3/29『地図にない場所(5)(完)』(安藤ゆき)
人生に悩む中学生男子と引退した天才バレリーナの交流を描く物語。
主人公二人が交流していく中で互いに影響し合い変化していく様子が丁寧に描かれている。
3/29『怪異と乙女と神隠し(7)』(ぬじま)
スランプに悩むアラサー小説家女性と謎の多い青年が怪異を解き明かしていく物語。
ユニークな怪異の解釈やフェチ要素の強さが魅力的。主人公達の関係の変化も気になるところ。
3/29『どく・どく・もり・もり(2)』(背川昇)
真っ赤な食用キノコの少女が両親の仇である毒キノコへの復讐を試みる物語。
キュートなキャラデザインにアンバランスなグロテスクな展開など、非常にユニーク。