新年度ですね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。
4/1『初恋転生ニアデスゴッデス(2)』(福岡太朗)
異世界転生者に一目惚れした転生の女神が職権を乱用して暴走するラブコメディ。
性癖がどんどんゆがんでいくストーリーや勘違いネタを多用するスタイルが楽しい。
4/4『呪術廻戦(26)』(芥見下々)
社会に潜んだ呪いを祓う呪術師と呪霊との戦いを描く物語。
本作の最強格であるキャラクタ二人の満を持しての決戦であり熱い展開。
4/4『逃げ上手の若君(15)』(松井優征)
生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。
史実の人物が松井優征作品らしい変態に仕上げられており登場するキャラクタが皆魅力的。
4/4『続テルマエ・ロマエ(1)』(ヤマザキマリ)
温泉を通じて古代ローマから現代日本にタイムスリップする浴場技師が主人公の物語。
まさかの続編がジャンププラスで開幕。ぶっ飛んだ妙ちくりんな設定の魅力は健在。
4/4『僕とロボコ(17)』(宮崎周平)
平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
多用なギャグスタイルを持つ作品ではあるがパロディネタのキレが一歩抜きんでている印象。
4/4『チェンソーマン(17)』(藤本タツキ)
チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男とある悪魔に憑りつかれた少女を描く物語。
欲望に任せたキャラクタの暴走や予測不能なストーリー展開など本作らしい。
4/4『ふつうの軽音部(1)』(出内テツオ/クワハリ)
邦楽ロック好きの少女が高校入学を期にギターを買って軽音部に入部する物語。
高校部活の雰囲気やそれに伴う人間関係、陰キャな思考回路なんかにリアリティがある。
4/4『サチ録~サチの黙示録~(2)』(茶んた)
日々の行いに対する採点結果に人類滅亡の命運が託されたクソガキが主人公のコメディ。
メインキャラ3人の個性が上手くかみ合った賑やかなコメディはおバカな雰囲気で楽しい。
4/4『魔々勇々(2)』(林快彦)
人間と魔人が共生する平和な世界において存在意義に悩む勇者の少年が主人公の物語。
トリッキーなストーリー構成や王道を逆手に取ったユニークな世界観など魅力的。
4/4『Dr.STONE(27)』(Boichi/稲垣理一郎)
全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする人々を描いた物語。
26巻で完結した本作ながら、番外編や外伝や過去話ではなくがっつり本編の続きとのこと。
4/5『とびだせ! つづ井さん(1)』(つづ井)
オタクで腐女子な作者含む成人女性5人組がオタクライフを謳歌するコミックエッセイ。
独特の思考回路で奇行を繰り返す作者の言動が滑稽で楽しい。
4/8『僕の心のヤバイやつ(10)』(桜井のりお)
クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
次のステップに入った主人公二人の関係について着実な進展を丁寧に描いてくれている。
4/8『僕が恋するコズミックスター(3)』(縁山)
宇宙からやってきた少女とともにヒーロー活動をすることになった少年が主人公の物語。
躍動感のあるキャラクタの動きやちょっと理屈っぽい掛け合いなどユニークな雰囲気。
4/8『吹部やめたい萩野さん(3)』(桃原)
陰キャでも青春がしたい主人公含む高校吹奏楽部の面々を描いたコメディ。
強すぎる自意識ゆえに他人との交流に苦手意識を持つ陰キャの特性が上手く描かれている。
4/9『ういちの島(1)』(都留泰作)
孤立した小さな島を舞台に研究者の女性が奇妙な事件に巻き込まれていくホラー作品。
『ムシヌユン』の都留泰作先生新作。湿度の高い作風と題材が上手くハマっている印象。
4/9『ドルおじ #ドールに沼ったおじさんの話(2)』(さとうはるみ)
仕事人間のアラフォー男性がビスクドール沼にどっぷりハマっていく物語。
美しいものに出会い新しい価値観に目覚めていく主人公の新鮮なリアクションが素敵。
4/10『ずっと青春ぽいですよ(2)』(矢寺圭太)
アイドル研究部のオタク男子達が陰キャながらも青春を謳歌するために奮闘する物語。
空回りしているようで自覚なく青春ど真ん中にいるキャラクタ達がキラキラ眩しい。
4/11『裏バイト:逃亡禁止(12)』(田口翔太郎)
超常現象による命の危険がある裏バイトに勤しむ女子二人が主人公のホラー漫画。
理外の存在による恐怖をメインに置きつつ人間の愚かさも同時に描いているのが面白い。
4/11『球神転生(1)』(ジェントルメン中村)
野球至上主義の世界でミスターと呼ばれる少年の躍進を描いた作品。
バカバカしい設定をぶっ飛んだパワフルな展開でぶん回していくスタイルは強烈。
4/11『僕はメイクしてみることにした(3)』(糸井のぞ)
38歳で初めてスキンケアやメイクに興味を持った会社員男性が主人公の物語。
多くの男性からは馴染みのない題材ながら初心者にもイメージしやすい内容になっている。
4/12『あのときのこどもさん(1)』(カメントツ)
1990年代に小学生だった作者が平成初期のカルチャーなどの思い出を描くエッセイ風漫画。
ノストラダムスの大予言やビーダマンなど懐かしいテーマで面白おかしく描かれている。
4/12『雨宮さん(2)』(あらゐけいいち)
日常の中の言語化できない「何となく好き」を求める少女が主人公のコメディ。
フィーリングで感じる好感という概念を漫画の中で描こうとする試みが興味深い。
4/12『フツーと化け物(2)』(羽流木はない/篠月しのぶ)
普通のグループに属したい少女とある秘密を抱えたクラスメイトとの関係を描いた物語。
捕食者と被食者のはずの二人が奇妙な交換条件のもとに共存関係になる構成が面白い。
4/12『クジャクのダンス、誰が見た?(5)』(浅見理都)
警察官だった父親を殺害された少女が事件の真相に迫るクライムサスペンス。
伏線の回収や新たな謎の描写などの情報の制御が巧みでミステリ作品としてよくできている。
4/12『星のラブドール(2)』(ぴのきみまる)
性知識が全くない小学生高学年男子と心を持ったラブドールとの交流を描く物語。
主人公がピュアな感性で性知識を身につけていくストーリー構成に強烈なインパクトがある。
4/13『すずめくんの声(2)』(路田行)
元恋人のことが忘れられない女性のもとに彼そっくりの声を持つ男性が現れる物語。
衝動的であったり流されがちな主人公の行動が危なっかしくてスリリングな読み味。
4/17『葬送のフリーレン(13)』(山田 鐘人/アベ ツカサ)
魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
い主人公の勇者パーティへの想いを再認識させるトリッキーで面白いストーリー展開。
4/17『線場のひと(上)』(小宮りさ麻吏奈)
戦後間もなくの東京を舞台に疎開先から帰京した少女などを描く連作短編集。
過酷な環境の中で生きる様々な境遇の人々が儚い絵柄で繊細に描かれている。
4/18『ジョジョランズ(3)』(荒木飛呂彦)
亜熱帯の島々を舞台にひとりの少年が大富豪になるまでを描くジョジョシリーズ第9部。
不思議なパワーを持つキーアイテムが出てきたりスタンドバトルなど概ねいつものジョジョ。
4/18『【推しの子】(14)』(赤坂アカ/横槍メンゴ)
人気アイドルの隠し子である双子の兄妹がそれぞれの方法で母の足跡をたどる芸能界物語。
本作のキモとなっているような設定のカードが次々切られてストーリーも終盤戦の様相。
4/18『ねずみロワイヤル(1)』(佐々木順一郎)
修学旅行先の孤島でクラスメイトとの殺し合いを強要されるネズミ達を描いた作品。
『バトルロワイアル』インスパイア作品。人間をネズミにしたことでどこかコミカルな印象。
4/18『エロチカの星(4)(完)』(前野温泉)
さえない漫画家志望の男性と謎の美少女がコンビを組んでエロ漫画家のトップを目指す物語。
仕事のパートナーに対して恋の意識が芽生えて慌てふためくヒロインがキュート。
4/18『一級建築士矩子の設計思考(3)』(鬼ノ仁)
一級建築士として独立したての女性を主人公に建築士の業務を描いた作品。
仕事の中でのトラブルや資格試験のプロセスなどのお話にリアリティがある。
4/19『花四段といっしょ(4)』(増村十七)
対局の途中でも余計なことを考えがちなプロ棋士が主人公の物語。
灰汁の強いキャラクタがお話をかき乱すスタイルは賑やかで楽しい。
4/22『善良な不良高校生の日常(1)』(立葵)
不真面目そうな容姿や言動ながら実態はメチャクチャ良い子な男子高校生達を描くコメディ。
わかりやすいコメディスタイルで展開されるほっこりストーリーに安定感がある。
4/22『スイリ先生、はしたないっ!(2)』(井上とさず)
推理を傲慢ではしたない行為とみなしている女性教員が学校で起こる事件を解決する探偵物。
推理中に何故だか脱ぎだす主人公など、キャラクタへの個性のつけ方がユニーク。
4/23『ワンダンス(12)』(珈琲)
吃音症の少年と言語以外での表現力が豊かな少女を主人公にした高校ダンス部物。
喋るのが苦手な主人公がダンスを通して自身の感情を伝えれるようになった姿が喜ばしい。
4/23『波よ聞いてくれ(11)』(沙村広明)
口達者で豪胆な女性を主人公とした北海道のラジオ局が舞台の物語。
ラジオ局が題材の作品とは思えない展開で作者が好き放題やっている悪ふざけ感が楽しい。
4/23『だんドーン(3)』(泰三子)
幕末を舞台に「日本警察の父」と呼ばれる男、川路利良の生涯を描く物語。
史実の人物のエピソードや当時の文化を誠実に解釈しつつ軽快なコメディがy展開される。
4/23『大きくなったら女の子(1)』(御厨稔)
生まれは皆男で体格に恵まれた人間が女へと変化する世界を舞台にした物語。
非常に特異な設定ながら価値観や思想まで丁寧に作り込まれており現実味がある。
4/23『ただ大きな猫になりたい(1)』(筒井テツ/多喜れい)
保護猫を飼うために同居生活をすることになった恋愛関係にない男女を描く物語。
恋愛感情を持てないキャラクタ設定と保護猫というテーマがユニークな組み合わせ。
4/24『世界にさよならのキスをして(3)』(日々の杏)
お互いに恋愛感情はないが恋人以上に通じ合う奇妙な関係性の男女を描く物語。
家族か友人か恋人か、というテーマに対して誠実に向き合っている印象。
4/24『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん(11)』(服部昇大)
邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
映画に限らないオタクのスタンスについて描かれているのが興味深い。
4/26『H村へようこそ!(1)』(額縁あいこ)
触れてはいけない因習の気配が漂う田舎の村に引っ越してきた少女が主人公の物語。
額縁あいこ先生新作。キュートなキャラクタと不穏な雰囲気のギャップがユニーク。
4/26『忍者と殺し屋のふたりぐらし(4)』(ハンバーガー)
抜け忍の女性と隠れて殺し屋を営むもう一人の女性との同居生活を描くコメディ。
倫理観がバグったキャラクタ達が何食わぬ顔で非道行為を行う展開は本作独特。
4/30『ひらやすみ(7)』(真造圭伍)
のんきなフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との平屋での共同生活を描く物語。
登場するキャラ達が人生に悩みながら自分らしい生き方を見つけていくストーリーが素敵。
4/30『トリリオンゲーム(9)』(稲垣理一郎/池上遼一)
世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目指す物語。
着実にステップを踏んで障害を乗り越えながら大きな目標に邁進していくストーリーは爽快。
4/30『スノウボールアース(7)』(辻次夕日郎)
コミュ障な少年と彼が唯一心を通わせるロボットが地球を襲う怪獣と戦う物語。
熱い場面演出や得体の知れない敵勢力の不気味さなどは本作ならではの魅力がある。
4/30『らーめん再遊記(10)』(久部緑郎/河合単)
かつてはラーメン界のカリスマと呼ばれた男の人生の次のステージを描く物語。
インスタントラーメンと店のラーメンの違いなど題材に対するテクニカルな評論も興味深い。
4/30『スカライティ(3)』(日々曜)
滅んだ世界で生き残った不死の人々の願いを叶え殺すために旅をするロボットを描く物語。
最後まで懸命に生きる人々の死に際は美しく見守る主人公の温かな視線も含めて晴れやか。
4/30『衒学始終相談(2)』(三島芳治)
人類の心の復興を研究する女性教授と彼女に師事する女学生とのやり取りを描いた作品。
よくわからないテーマをヘンテコなロジックでこねくり回す会話劇のスタイルが独特。