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 2024年5月読んだ漫画をまとめます。

 5月に読んだ漫画は60冊。ぼちぼち読めてます。

 以下で読んだ中のオススメ作品をピックアップします。


『姫様”拷問”の時間です(15)』

2日目のカレーや旬のサンマなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。 
バグった拷問の概念関連のネタはお決まりのパターンながら実際の言葉の意味とのギャップが強烈。キャラクタが皆仲良しで優しい世界なのも素敵で癒される。


『ワールドトリガー(27)』

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
キャラクタ達の設定やそれぞれの関係性、ストーリーにおける設定はとんでもなく精緻に作り込まれており重厚な読み味。ストーリーの本筋もゆっくりながら着実に進んでいる。


『Thisコミュニケーション(12)(完)』

残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
主人公を最後まで一貫してシリアルキラーとして描きつつ少女達との絆を形成し大風呂敷も畳んだ見事な最終巻。しっかり練り込まれた素晴らしい作品でした。


『氷の城壁(11)』

人と距離を取りがちな女子高生含む男女グループ4人組の交流を描く物語。
キャラクタ同士の関係性をスピーディに変化させつつそれに伴う心理変化が繊細に描かれている。恋愛を中心に据えつつも恋愛だけでない人間関係を尊重する描き方も好感が持てる。


『下足痕踏んじゃいました(4)』

誘拐などの凶悪事件を担当する新米刑事とパートナー先輩女性とのコンビを描いた作品。
犯罪行為やそれにかかわる人々の心理を詳細まで描いてリアリティを演出しながら、キャラクタ達のテンポの良い掛け合いはコミカルで軽快に読める。


『ゴールデンマン(1)』

得体の知れない記憶喪失の男が姿を消した街のヒーローに成り代わって悪と戦う物語。
メリハリが効いていて安定感のある美麗な作画やテンポよく進むストーリー、愛嬌のあるキャラクタ達などが上手く組み合わさっておりストレスなくサクサク読める。


『税金で買った本(11)』

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
主人公の人格形成の礎となったエピソードはヘビーながらもエモーショナルな人間ドラマに仕上がっており素晴らしかった。見開きページの演出含めて終盤の流れが美しい。


『ビンテイジ(5)』

ファッションに疎い大学生男子が亡き父親の影響で古着のことを勉強し始める物語。
主人公の成長や古着を通した夢、父親への感情、ヒロイン達との関係性などを上手くまとめて綺麗に完結。大学生という自由な立場を活かして無茶をする雰囲気も素敵だった。


『かさねと昴(4)』

女装が趣味な会社員男性と彼の同僚の女性との交流を描く物語。
男女の交際において許容できる行為やお互いへの認識を確認し合いながら関係を深めていく主人公カップルが非常に誠実で好感が持てる。女装男子に対する描写の細かさや拘りにも目を見張るものがある。


『ブランチライン(6)』

アパレル会社に勤める三女を含む四姉妹と母親と長女の息子の6人家族を描く物語。
余白を大胆に使った画面でゆっくりした空気が流れる中でキャラクタの感情の揺らぎはしっかりと表現されており素晴らしい。池辺葵にしか描けないオンリーワンの作品世界。


『バーサス(3)』

47体の魔王に支配される世界を救うために立ち上がった47人の勇者達を描くファンタジー。
精緻な作画で描かれるダイナミックなアクションシーンは圧巻のクオリティ。ストーリーはまだまだ序盤と思われるがトリッキーな展開も差し込まれており油断ならない雰囲気。


『淡島百景(5)(完)』

舞台女優を養成するための女学校を舞台に学生や親族などそれぞれの想いが錯綜する群像劇。
偶然タイムリーになった女学校内での孤立の話も含めて、特殊な環境の中で信念を持って逞しく生き晴れやかな舞台を目指していく若者達の姿が美しく描かれていた。


『放課後ブルーモーメント(3)(完)』

真面目だけど要領の悪い女子と補習授業で一緒になった男子との交流を描いた作品。
助け合う主人公カップル含めたメイン5人の関係性や少女漫画的シチュエーション演出力など素晴らしかった。全3巻のストーリー構成も美しくまとまっていた。


『開花アパートメント(2)』

大正末期を舞台にあるアパートに住む秘密を抱えた変わり者を描く物語。
切れ長の瞳などなんとなく大正の雰囲気を感じる絵柄は非常に特徴的で、特に女性キャラクタには妖しい魅力がある。歪んだ愛情など様々な形の複雑な感情が描かれているのも素敵。


『かわいすぎる人よ!(2)』

素直でしっかり者の少女と容姿端麗で姪っ子にデレデレなおじ、同居する二人の生活を描く物語。
別ベクトルの可愛さを持った主人公二人の温かな交流の空気が周囲に伝播して皆ハッピーになっていく展開はこの上なく優しい世界で癒される。


『虚構推理(21)』

怪異たちから知恵の神として慕われる義眼義足の少女を主人公にした怪奇ミステリ。
論理の通った二つの解決を用意して読者にゆだねる解決編などは専業ミステリ作家原作ならではの鮮やかなストーリー構成。キャラクタ描写を重視したおふざけ短編も楽しい。


『いつか死ぬなら絵を売ってから(3)』

不遇な境遇ながら特異な絵を描く男性と彼の才能を見出した美術商の男性が主人公の物語。
主人公二人のサクセスストーリー的な展開や彼らの前に立ちふさがるキャラクタの存在など構成が良く練られている。絵画が売られていくプロセスも興味深い。


『宙に参る(4)』

夫(人間)を亡くした女性(人間)とその息子(ロボット)との宇宙旅行を描いたSF作品。
さらりと描かれる描写一つ一つの裏側に詳細まで作り込まれた設定が感じ取れ重厚なSF体験が味わえる。情報量は多いがテンポが良くサクサク読める掛け合いも特徴的。


『恋は忍耐(1)』

新たに共学になった元男子高に入学した少女のとある目的のための活動を描く物語。
主人公が魔性の魅力で男子生徒達を次々惹きつけては彼らの拙い恋愛理論を咎め袖にしていくお話の構成が非常にユニーク。詰問シーンのヘンテコ演出もぶっ飛んでいて面白い。


『ここは今から倫理です。(9)』

問題を抱える生徒達と対話しながら倫理を説く高校教師を描いた物語。
多様な若者達の十人十色な悩みに対する描写にリアリティがあり、その悩みに対して倫理の知識と対話を通してほんの少しの解決を図る教師の描き方も素晴らしい。


『塩田先生と雨井ちゃん(6)』

ずぼらな男性教員と秘密の交際をする女子高生の一途な恋の日々を描いたラブコメディ。
主人公二人の重めな過去とそれゆえに惹かれ合った背景を描写することでキャラクタに対する解像度が高まった。ドタバタしたコメディの雰囲気も楽しい。


『ハネチンとブッキーのお子さま診療録(2)』

子育てに悪戦苦闘するシングルファーザーの男性と一風変わった小児科医が主人公の医療物。
主人公が子育てに苦労する中で他界した妻の頑張りに気づいて考えを改めていく展開は力強い。未就学児達の様々な病気の症例も丁寧に描かれている。


『君と宇宙を歩くために(2)』

ヤンキーの少年と転校生のもう一人の少年、「普通」ができない二人を描く物語。
楽しいけどしんどい人づきあいや怒られることへの恐怖など、主人公二人の思考描写が詳細で共感性が高い。二人が互いに影響し合って前に進んでいく展開も素晴らしい。


『天狗の台所(4)』

14歳の1年間、隠遁生活を送る少年とその兄、天狗の末裔二人のスローライフを描いた作品。
都会育ちの現代っ子な主人公が徐々に田舎生活に馴染み始めて兄との時間を大切に思い始めているのが伝わってきて素敵。それゆえに二人の別れが迫っている描写は切ない。


『ダーウィン事変(7)』

人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」の少年が主人公の物語。
各人の思惑が交錯してキャラクタ達の行動に予想がつかないストーリー展開には緊迫感がある。徐々に物語の全様が明らかになってきたが先は読めずまだまだ予断を許さない雰囲気。


『8月31日のロングサマー(4)』

ループする8月31日を抜け出すために関係を深めようとする男女を描いたラブコメディ。
二人の気持ちが徐々に近づいてきて通じ合うと思われた矢先に一気に突き落とすようなストーリーの落差が強烈。主人公両方の心理が丁寧に描き分けられている。


『どくだみの花咲くころ(1)』

奇行が目立つ小学生男子と彼の作る「作品」に執着する優等生男子との交流を描く物語。
問題児と優等生という構図のはずが、後者も実態は変な奴で問題児側が振り回される二人の関係性が独特。妙なテンションの掛け合いもユニークな雰囲気。


『SAN値直葬!闇バイト(2)』

守銭奴少女とそのバイト仲間達が怪物のぬいぐるみを仕入れる怪しい仕事に勤しむコメディ。
並外れたがめつさでクトゥルフ神話の大いなる存在達さえも退ける主人公がとにかく強烈なキャラクタ。生死さえもコメディ展開に持っていく腕力すさまじい。


『フォビア(3)(完)』

拒絶や孤独など、様々な恐怖症に過剰に怯える人々を描いたホラーオムニバス。
視方によってはギャグにも思えるような極端な設定が湿っぽい雰囲気の画面で演出されて不気味なホラーに仕上がっていた。原作と作画のコンビが上手くかみ合っていた印象。


以上が5月発売の作品。以下はそれ以外。


『あくまでクジャクの話です。(1)』

恋愛に悩む男性教師と生物学を通して恋愛の悩みに答える変な女子高生との交流を描く物語。
冷酷でエキセントリックなようで初心な一面も持つヒロインが造形も含めて大変魅力的。生物学にこじつけて恋愛の悩みを解決していく構成も面白い。