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猛暑が続きますね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。

8/2『正反対な君と僕(7)』(阿賀沢紅茶)

素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
初々しい高校生達の恋愛模様が自意識との葛藤や迷いも含めて解像度高く描かれている。


8/2『目の前の神様(2)』(久野田ショウ)

プロデビュー戦で将棋界期待の天才に敗れてからスランプに苦しむ棋士が主人公の物語。
落ちこぼれかけていた主人公が棋戦を駆け上がっていくサクセスストーリーに爽快感がある。


8/2『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和GB(8)』(増田こうすけ)

歴史上の人物を使ったり変な設定が繰り広げられたりするギャグオムニバス。
超長期連載となってもギャグ漫画として安定感がある。


8/2『チェンソーマン(18)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男とある悪魔に憑りつかれた少女を描く物語。
キャラクタの心理をかき回した後にそれを一気に暴走させるストーリー構成は強烈。


8/5『悪役令嬢転生おじさん(7)』(上山道郎)

乙女ゲームの主人公敵対お嬢様キャラに異世界転生したおじさんを描くコメディ。
主人公の気遣いが意図せぬ形とはいえ周囲に認められていく構図が安定している。


8/6『税金で買った本(12)』(ずいの/系山冏)

ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
前巻の主人公の人格形成の礎となったエピソードは重厚な人間ドラマで素晴らしかった。


8/6『ゴールデンマン(2)』(ペトス/恵広史)

得体の知れない記憶喪失の男が姿を消した街のヒーローに成り代わって悪と戦う物語。
安定感のある美麗な作画やテンポよく進むストーリーが上手く組み合わさっいる。


8/7『木曜日のフルット(11)』(石黒正数)

無職の女性と半飼い猫を主人公に周囲の人々や猫達との交流を描くショートコメディ。
石黒先生らしいヒネた見方で世間を映したネタが面白い。ライフワークとして続けて欲しい。


8/7『吹部やめたい萩野さん(4)』(桃原)

陰キャでも青春がしたい主人公含む高校吹奏楽部の面々を描いたコメディ。 
憎まれ口をたたき合いながらも交流を通して徐々に友情を深める主人公二人の関係性が素敵。


8/7『にこけい! 怒りのマンガ刑事(1)』(マクレーン)

特別任務で漫画家を目指すことになった二人の敏腕刑事を描く物語。
『怒りのロードショー』のマクレーン先生新作。荒唐無稽で予測不能なコメディスタイル。


8/7『迷宮の王(3)』(K9/小林裕和/支援BIS)

突然変異で人間を倒して成長するダンジョンの中ボスが冒険者達を襲うファンタジー作品。
ゲーム的な世界観のお決まり事を逆手に取ったユニークな設定がトリッキーで面白い。


8/7『アルスラーン戦記(21)』(荒川弘/田中芳樹)

国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
宿敵である相手との決戦が始まり壮大なストーリーも一つの節目をむかえそうな雰囲気。


8/8『これ描いて死ね(6)』(とよ田みのる)

漫画を読むのが大好きな少女とその仲間達を描く漫研部が舞台の物語。
デッサンの重要性など漫画技法の要素も交えつつ高校生達の青春が真正面から描かれている。


8/8『黒魔法寮の三悪人(1)』(斎藤キミオ)

荒ぶる若者の巣窟である黒魔法寮に配属された三人の少女達が主人公の魔法学園コメディ。
傲慢、陰湿、天然と三者三様の個性を持った主人公達の激しめの掛け合いが楽しい。


8/8『江口さんはゲーム脳(2)』(となりの岸田)

エロゲが趣味の女子高生と幼馴染男子との妙な関係を描いたラブコメディ。
エロゲをベースにしたド下ネタの妄想で頭がいっぱいになり暴走する主人公が滑稽で面白い。


8/8『パンをナメるな!(1)』(貞松龍壱)

高校中退の引きこもり少女がひょんな事から鎌倉のパン屋で店長代理として働き始める物語。
陰キャなのに乗せられやすい主人公がチョロくて可愛い。他のキャラクタ達も個性豊か。


8/9『いやはや熱海くん(3)』(田沼朝)

顔が綺麗で男の人が好きで惚れっぽい男子高校生の日常を描く物語。
キャラの性格の描き分けが抜群に上手くそれぞれが実在する人間のようなリアリティがある。


8/9『美人すぎる女装刑事 藤堂さん(2)』(藤珠こと)

女装すると完璧な美少女になる刑事と彼に振り回される同僚達を描いたコメディ。
主人公の強烈なキャラクタでお話をパワフルに薦めていくコメディスタイルが楽しい。


8/9『るなしい(4)』(意志強ナツ子)

カルト宗教の家で生まれた女子と彼女の幼馴染男子、もう一人の男子との関係を描いた作品。
カルト宗教の信者達とそうでない人々を対比的に配置し純粋な信仰心を上手く描いている。


8/9『部長は少女漫画家(3)』(古都かねる/西村マリコ)

堅物そうに見えて実は会社に内緒で商業少女漫画を連載する男性会社員が主人公のコメディ。 
テンションの浮き沈みが激しいキャラクタ達が表情豊かに一喜一憂する様子が滑稽で楽しい。


8/9『スルーロマンス(5)(完)』(冬野梅子)

恋愛脳で衝動的な女性と真面目で慎重派なもう一人の女性、対照的な二人を描く物語。
恋愛に対する過剰な期待や反対に失望に繋がる事象などの描き方にリアリティがある。


8/9『きみの絶滅する前に』(後谷戸隆/我孫子楽人)

ペンギンなどの絶滅危惧種の動物達が死生観や種という概念について考える姿を描いた物語。
絶滅危惧種に現代の人間的な価値観を投影させたようなストーリーは大変ユニーク。


8/9『愛しの彼女は隠れオタク(3)』(タアモ)

彼氏をBLネタとして見ているBL漫画家女性と彼女の仕事を知らない彼氏を描くコメディ。
世の中をBLフィルタを通してしか見れない主人公のぶっ飛んだ言動が楽しい。


8/9『じゃあ、あんたが作ってみろよ(2)』(谷口菜津子)

婚約者にフラれたステレオタイプな思考の男性が自分の価値観を見つめ直す物語。
主人公が苦しみながらも現代的な考え方へアップデートを試みていくストーリー構成が良い。


8/16『天幕のジャードゥーガル(4)』(トマトスープ)

モンゴル帝国が猛威を振るう12世紀を舞台に奴隷の少女の数奇な運命を描く物語。
各キャラクタの思惑が複雑に絡み合うストーリーは重厚な読み味。


8/16『無敗のふたり(1)』(遠藤浩輝)

組んだ人間を誰でも勝たせてしまう天才トレーナーと格闘技を愛する青年コンビを描く物語。
『オールラウンダー廻』以来の遠藤浩輝先生の格闘漫画。精緻な格闘技描写が楽しみ。


8/17『写らナイんです(1)』(コノシマルカ)

霊を引き寄せる体質に悩む少年と霊感ゼロだけど心霊写真を撮りたい少女が主人公の物語。
真逆な性質を持つ二人の組み合わせが面白い。ホラーとコメディのバランスも良い塩梅。


8/19『The JOJOLands(4)』(荒木飛呂彦)

亜熱帯の島々を舞台にひとりの少年が大富豪になるまでを描くジョジョシリーズ第9部。
灰汁が強いキャラクタ達や能力バトル、画面の面白さなどジョジョらしさ満載。


8/19『この部屋から東京タワーは永遠に見えない(中)』(麻布競馬場/川野倫)

現代日本の格差や嫉妬、生きづらさを描くタワマン文学と分類される小説のコミカライズ。
成功者と見なされプライドが高い人々の悩みや葛藤、コンプレックスへの解像度が高い。


8/19『セーフセックス(3)(完)』(森もり子/岩浪れんじ)

初対面でホテルに行った社会人男女の恋模様を描く物語。 
肉体関係で始まった二人が仲良しカップルに変化していく様子が微笑ましい。


8/19『ときめき!治外法権 肉王正』(三ヶ嶋犬太朗)

全生徒に青春を強要する強権生徒会長の女子と彼女に巻き込まれた男子を描くコメディ。
『踊るリスポーン』の三ヶ嶋犬太朗先生新作。癖の強い作風はオンリーワンの魅力がある。


8/20『ゆらゆらQ(4)』(雨隠ギド)

人と狐の間に生まれた女子高生と幼馴染男子が主人公のラブコメディ。
ドタバタ感が強いコメディと主人公の成長物語とのバランスが良い塩梅。


8/22『異世界サムライ(4)』(齋藤勁吾)

ファンタジー世界に転生した戦いに死に場所を求める侍が主人公の物語。 
転生先の住人達と死生観が全く異なる主人公の異質な性質をどのように活かしていくか。


8/22『ワンダンス(13)』(珈琲)

吃音症の少年と言語以外での表現力が豊かな少女を主人公にした高校ダンス部物。
各キャラのダンスに対するスタンスの違いや部活への向き合い方など多様で興味深い。


8/22『メダリスト(11)』(つるまいかだ)

気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
キャラクタ関係やストーリー、競技描写、どの要素もスポーツ物として一級品。


8/22『街道あるくんです(3)』(竹本真/猪乙くろ)

江戸時代の幽霊女性を成仏させるために東海道を歩いて旅する会社員二人を描く作品。
一癖二癖あるキャラクタ達のどこかかみ合わない掛け合いが楽しい。


8/22『8月31日のロングサマー(5)』(伊藤一角)

ループする8月31日を抜け出すために関係を深めようとする男女を描いたラブコメディ。
幸せから奈落へと一気に突き落とされた前巻ラストからどのように話が進むか楽しみ。


8/29『レッツゴー怪奇組(5)』(ビュー)

人々を驚かすことを生業にする少女と常人の六倍怖がりの少年が主人公のホラーコメディ。
ヘンテコな怪異のアイディアが面白く、それに振り回される主人公の姿も滑稽。


8/29『とくにある日々(5)』(なか憲人)

女子高生二人とその周囲の人々のちょっとヘンテコなやり取りを描いた日常コメディ。 
常人ではネタにしようと思わない題材を取り上げてお話に組み込むスタイルはユニーク。


8/30『父を怒らせたい(1)』(おかくーこ)

末期ガンでおとなしくなった粗暴だった父を前に気持ちの置き場に悩む女性を描く物語。
病気により変わっていく家族の様子やそれに戸惑う主人公の思考にリアリティがある。


8/30『路傍のフジイ(3)』(鍋倉夫)

40過ぎで非正規社員、冴えないけど何故だか人を惹き付ける不思議な男性が主人公の物語。
主人公を中心とした人間模様を描く地味ながら繊細なストーリーが独特で面白い。


8/30『米蔵夫婦のレシピ帳(4)』(片山ユキヲ)

妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
亡き人を偲ぶキャラクタ達の言動や表情の演出が非常にエモーショナルで心が揺さぶられる。


8/30『らーめん再遊記(11)』(久部緑郎/河合単)

かつてはラーメン界のカリスマと呼ばれた男の人生の次のステージを描く物語。
作中におけるトップクラスの強者である芹沢も一目置く男の登場は盛り上がる展開。


8/30『メイドインアビス(13)』(つくしあきひと)

謎に満ちた大穴「アビス」の底を目指す少女達の冒険を描いたファンタジー。
深界七層に向けた新たな冒険の準備が進んでく様子には心躍らされる。