年の瀬も近づいてましたね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。
11/1『ヘテロゲニア リンギスティコ〜異種族言語学入門〜(6)』(瀬野反人)
言語学者の男がモンスター達と旅をしながら彼らとの交流を試みるファンタジー。
モンスター達との手探りのコミュニケーションというコンセプトは非常にユニーク。
11/1『ONE PIECE(110)』(尾田栄一郎)
「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
五老星の一斉投入など、ダイナミックな展開も激しさを増しており今後も目が離せない。
11/1『ふつうの軽音部(4)』(出内テツオ/クワハリ)
邦楽ロック好きの少女が高校入学を期にギターを買って軽音部に入部する物語。
紆余曲折ありながら主人公の個性や情熱で周囲が動いていくストーリー構成が素晴らしい。
11/1『深層のラプタ(2)』(空空北野田)
ある目的で作られたAI少女がネットゲームで知り合った人間の少年に恋をする物語。
AIの欲望が暴走していく展開が主人公二人の関係と上手くリンクしている。
11/1『超巡!超条先輩(3)』(沼駿)
超能力で捜査を行う嫌われ者の警官と彼の相棒となった新米警官が主人公のコメディ。
ひねくれたキャラクタ達や言語センス溢れる鋭いツッコミなどコメディとして高クオリティ。
11/6『税金で買った本(13)』(ずいの/系山冏)
ひょんなことから図書館で働くことになったヤンキー少年が主人公の物語。
図書館職員の通常業務から裏技的な業者とのやり取りまで詳細に描かれており興味深い。
11/6『ゴールデンマン(3)』(ペトス/恵広史)
得体の知れない記憶喪失の男が姿を消した街のヒーローに成り代わって悪と戦う物語。
躍動感あふれるダイナミックな戦闘シーンは精緻な作画も合わさって力強い。
11/6『みょーちゃん先生はかく語りき(7)』(鹿成トクサク/無敵ソーダ)
生徒達や周囲の人々からの頼みごとに本気で答えようとする養護教諭女性が主人公の作品。
無茶ぶりでも全力で対応する主人公のキャラクタが魅力的。
11/7『ギャルとツチノコ(2)』(トミムラコタ)
オカルト好きの男子高校生と彼から正体がツチノコと思われているギャルを描くコメディ。
芯の強いオタク男子と彼に振り回されながらも順応していくギャルとの掛け合いが面白い。
11/8『バーサス(4)』(ONE/あずま京太郎/bose)
47体の魔王に支配される世界を救うために立ち上がった47人の勇者達を描くファンタジー。
精緻な作画で描かれるダイナミックなアクションシーンは圧巻のクオリティ。
11/8『僕の心のヤバイやつ(11)』(桜井のりお)
クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
交際のフェーズに移った思春期男女の重要な問題を順を追って丁寧に描いてくれている。
11/12『北国ゆらゆら紀行(1)』(ながらりょうこ)
仕事を辞めたばかりの女性が北海道の観光名所を巡りながら今後の人生を考える物語。
実在の観光地やグルメが紹介されており北海道の魅力が伝わってくる。
11/12『裏バイト:逃亡禁止(14)』(田口翔太郎)
超常現象による命の危険がある裏バイトに勤しむ女子二人が主人公のホラー漫画。
スケールの大きな超常現象と理外の存在の恐怖が中心のホラー描写には安定感がある。
11/13『ずっと青春ぽいですよ(3)』(矢寺圭太)
アイドル研究部のオタク男子達が陰キャながらも青春を謳歌するために奮闘する物語。
時に空回り大失敗しつつも若さと情熱で突き進んでいくキャラクタ達がキラキラ眩しい。
11/13『あくまでクジャクの話です。(3)』(小出もと貴)
恋愛に悩む男性教師と生物学を通して恋愛の悩みに答える変な女子高生との交流を描く物語。
生物学の知識に周囲の人間関係をこじつけて持論を展開するヒロインのキャラクタが強烈。
11/13『忍者と極道(14)』(近藤信輔)
悪行を限り尽くす「極道」と彼らと敵対する「忍者」との戦いを描いたトンデモアクション。
味方側と敵側、それぞれにとっての正義を感じ取らせる構成が本作らしい。
11/13『クジャクのダンス、誰が見た?(6)』(浅見理都)
警察官だった父親を殺害された少女が事件の真相に迫るクライムサスペンス。
各人の思惑が交錯し伏線めいた描写が散りばめられたストーリーは良く練り込まれている。
11/14『めんつゆひとり飯(8)』(瀬戸口みづき)
料理の味付けにめんつゆを多用しがちな無精者一人暮らしOLが主人公のグルメ物4コマ。
個性の強いキャラクタ達によるボケツッコミの応酬が激しい掛け合いはパワフルで楽しい。
11/14『サラウンド(4)』(紺津名子)
バラバラ個性の男子3人組を中心に、何でもない高校生の日常を描く物語。
イベントが起こらない普段の生活の中でふとした瞬間に訪れる感情の揺れの描写が素敵。
11/15『海が走るエンドロール(7)』(たらちねジョン)
65歳の女性がある青年との出会いをきっかけに映画製作を志す物語。
主人公の青年に対する想いの変化や嫉妬も含む複雑な感情を表現する演出力が素晴らしい。
11/15『いつか死ぬなら絵を売ってから(5)』(ぱらり)
不遇な境遇ながら特異な絵を描く男性と彼の才能を見出した美術商の男性が主人公の物語。
メイン二人が絆を深めているようで美術商側の考え方が不穏で油断ならない雰囲気。
11/15『しあわせは食べて寝て待て(5)』(水凪トリ)
持病持ちで人生に閉塞感を感じている女性が薬膳を通して生活を豊かにする物語。
主人公が周囲の人々の助けの中で少しずつ人生に希望を見出していく姿はポジティブ。
11/15『生徒会にも穴はある!(8)』(むちまろ)
曲者揃いの生徒会の過激でちょっとエッチな日常を描いた下ネタコメディ。
魅力的なキャラクタ達が繰り広げるドタバタ騒動は賑やかで楽しい。
11/18『写らナイんです(2)』(コノシマルカ)
霊を引き寄せる体質に悩む少年と霊感ゼロだけど心霊写真を撮りたい少女が主人公の物語。
ドタバタ感のあるコメディとゾッとするホラー描写のバランスが良い塩梅。
11/18『みずぽろ(3)』(一色美穂/水口尚樹)
高身長でガタイもいいが泳げない男子と彼の陰に隠れがちなもう一人の男子を描く水球部コメディ。
主人公二人を筆頭に個性的なキャラクタ達がそろっており皆魅力的。
11/19『ドッグスレッド(4)』(野田サトル)
夢が潰えたフィギュアスケータの少年がアイスホッケーに舞台を移して戦う物語。
エネルギッシュなキャラクタ達とストーリーの勢いでぶん回してくる腕力すさまじい。
11/19『恋は忍耐(2)』(川西ノブヒロ)
新たに共学になった元男子高に入学した少女のとある目的のための活動を描く物語。
主人公が次々と男子達の拙い恋愛理論を咎め袖にしていくお話の構成が非常にユニーク。
11/19『あゎ菜ちゃんは今日もしあわせ(1)』(たばよう)
何にも取り柄がないコンビニバイトの少女が理性を飛ばして一人を楽しむ姿を描く物語。
たばよう先生新作。独特の絵柄と漫画表現で主人公のユニークな思考や奇行が描かれている。
11/19『なさけないぜ毛利(1)』(上戸まえ)
高校のデザイン科を舞台に屁理屈こねがちな少年と周囲の人々の日常を描いたコメディ。
密度の濃いハイテンポな掛け合いと辛辣で切れ味鋭いツッコミが楽しい。
11/19『アフターゴッド(8)』(江野朱美)
「神」により領土の半分が占拠された日本を舞台に神に復讐を誓う少女を描く物語。
各キャラクタの個人的な業や苦悩を神々との闘いに絡ませていくのが江野朱美作品らしい。
11/20『やさしくない奴全員殺す(1)』(ペル)
街中のマナーの悪い人等を見かけると殺戮モンスターに変身する女子高生を描いたコメディ。
可愛い絵柄とほんわかした掛け合いから人死が出るレベルの暴力へ移行する落差が面白い。
11/20『乙嫁語り(15)』(森薫)
19世紀の中央アジアを舞台に、旅する西洋人の男性と現地のお嫁さん達を描いた物語。
中央アジアの人々の我々とは異なる男女観や家族観をしっかり描いており興味深い。
11/21『織田ちゃんと明智くん(1)』(常盤ギヨ)
前世からのある因縁を持つクラスの人気者女子と不良男子が付き合い始めるラブコメディ。
『脳梁ドッグファイト』の常盤ギヨ先生新作。トリッキーな設定と軽快なコメディが魅力。
11/21『宝石の国(13)(完)』(市川春子)
身体が宝石で出来た生き物達と月から飛来する月人達を描いていたファンタジー作品。
壮大な作品の完結巻。何一つ目論見通りにいかなかった主人公に幸福は訪れるのだろうか。
11/21『平和の国の島崎へ(7)』(濱田轟天/瀬下猛)
国際テロ組織の工作員だった男性が一般人になり平和な日本で暮らす物語。
主人公が過去の罪に向き合う展開を境遇が似た少年との対話を通して描く構成は巧み。
11/21『8月31日のロングサマー(6)』(伊藤一角)
ループする8月31日を抜け出すために関係を深めようとする男女を描いたラブコメディ。
微妙にかみ合わないやり取りを続けながら互いへの意識を深めていく二人の関係性が素敵。
11/21『生活保護特区を出よ。(4)』(まどめクレテック)
能力不振や病気障害を持つ人間が集められる生活保護特区に送られた少女を描く物語。
底辺に属する人々の思考にリアリティがある。主人公の心理面の揺れも上手く描かれている。
11/21『ブスなんて言わないで(5)』(とあるアラ子)
自身の容姿に自信のない女性と美容研究家の女性がルッキズムについて考える物語。
様々なルッキズムのテーマに賛否どちらの意見も交えながら描いており題材に対して誠実。
11/21『ダーウィン事変(8)』(うめざわしゅん)
人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」の少年が主人公の物語。
各人の思惑が交錯してキャラ達の行動に予想がつかないストーリー展開には緊迫感がある。
11/21『フラジャイル(29)』(恵三朗/草水敏)
性格と口と人相が極めて悪い、病気の原因過程を診断する病理医が主人公の病院ドラマ。
医療従事者達の信念が美しく、それを彩るストーリーや漫画演出も素晴らしい。
11/21『ブルーピリオド(16)』(山口つばさ)
高校2年時に絵を描く楽しさに目覚めた少年が芸術に打ち込む物語。
主人公の葛藤や悩みをアートのテーマへと落とし込んでいくストーリー構成が巧み。
11/25『その着せ替え人形は恋をする(14)』(福田晋一)
人形職人を目指す少年と彼にコスプレ衣装作成を依頼するオタクギャルを描くラブコメディ。
前巻の主人公達のコスプレで周囲が圧倒されていく場面の画面演出は素晴らしかった。
11/25『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん(12)』(服部昇大)
邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
最新映画から過去の問題作まで邦画のネタ要素を面白おかしく紹介する手腕が巧み。
11/25『撮るに足らない(2)』(二駅ずい)
カップルチャンネルのエロ動画で稼ごうとする恋人未満の大学生二人を描いたラブコメディ。
性癖のクセが強い男子を拒絶しながら押し切られてしまう女子側という構成が面白い。
11/28『ひらやすみ(8)』(真造圭伍)
のんきなフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との平屋での共同生活を描く物語。
スローな日常と各人のシビアな人生の転機がどちらも描かれておりメリハリが効いている。
11/29『カラフルグレー(4)』(躯咲マドロミ)
居城の爆発を阻止するために亡き父の死体の欠片を集める不死の少女を描いた作品。
フェチ要素が強い個性的なキャラデザインや軸をずらしたコメディは独特の雰囲気で面白い。