
2025年ですね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。
1/4『クニゲイ~大國大学藝術学部映画学科~(2)』(高野陽介)
映画監督に憧れる青年と天才肌で破天荒なもう一人の青年を描く芸大映画学科が舞台の物語。
圧倒的な力の差を見せつけられながらも腐らずに彼に立ち向かっていく主人公の姿が力強い。
1/4『僕とロボコ(20)』(宮崎周平)
平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
日常コメディを軸に置きながら多様な話を展開しておりマンネリ回避への工夫が感じ取れる。
1/4『サンキューピッチ(1)』(住吉九)
様々な高校に乗り込んで3球勝負を挑んでくる野球部狩りの少年が主人公の高校野球物。
『ハイパーインフレーション』の住吉九先生新作。ケレン味強い作風は部活物でも健在。
1/4『ふつうの軽音部(5)』(出内テツオ/クワハリ)
邦楽ロック好きの少女が高校入学を期にギターを買って軽音部に入部する物語。
癖の強いキャラクタ達の複雑な人間模様を上手く制御したストーリーはお見事。
1/4『ヤッターラ(1)』(大山田)
人類を全て食すことを目論む怪物がある目的のために貧しい子供達と共同生活を始める物語。
グロテスクでインパクトの強い設定をどのように活かしてストーリーが進んでいくか楽しみ。
1/4『目の前の神様(3)』(久野田ショウ)
プロデビュー戦で将棋界期待の天才に敗れてからスランプに苦しむ棋士が主人公の物語。
キャラクタ同士のちょっと間の抜けた印象の掛け合いが独特の雰囲気で楽しい。
1/4『魔男のイチ(1)』(西修/宇佐崎しろ)
生き物として存在する魔法を借る魔女達と偶然魔法を会得した少年を描く物語。
原作が西修、作画が宇佐崎しろという話題作。魔法世界の設定が独特でユニーク。
1/4『下足痕踏んじゃいました(5)』(麻生みこと)
誘拐などの凶悪事件を担当する新米刑事とパートナー先輩女性とのコンビを描いた作品。
犯罪行為やそれにかかわる人々の心理を詳細まで描かれておりリアリティがある。
1/7『オタク君の性癖を一生歪めていく異種族娘たち(1)』(牛帝/紙魚丸)
オタク君が様々な異種族娘達との交流の中で新たな性癖に目覚めていく物語。
多様なアイディアと美麗でフェティッシュな作画ががっちりかみ合っている。
1/7『グランメタルオルガンズ(2)』(志木浩雄)
人類が電力を生み出せるようになった世界で迫害される少年を主人公にした物語。
格差の激しい残酷な世界観や破滅的な主人公の感情などが合わさって独特の雰囲気。
1/7『異種族追放コンカフェ(1)』(佐々木マサヒト)
異世界から追放された魔族、ドワーフ、エルフの少女が営むコンカフェが舞台のコメディ。
癖が強く高圧的な雰囲気の亜人少女達のキャラクタがパワフル。
1/8『ジーンブライド(4)』(高野ひと深)
容姿や性別に対する社会の偏見に悩む女性と極度に神経質な男性が主人公の物語。
ジェンダー的なメッセージを押し出した作品の雰囲気は作者の意思が明確で力強い。
1/8『オフ会したらとんでもないやつが来た話(6)』(mii.m)
BL作品のオフ会で出会った一般女性とヤクザ男性のオタ活を描くコメディ。
オタ活で英気を養うオタクなど、オタクあるあるネタの解像度が高い。
1/8『吹部やめたい萩野さん(5)』(桃原)
陰キャでも青春がしたい主人公含む高校吹奏楽部の面々を描いたコメディ。
一癖二癖ある登場人物の拗らせ気味な自意識が繰り広げる会話劇は独特の雰囲気。
1/8『杉雪カコと見たい明日(1)』(ノッツ)
ある条件を満たさなければ同じ一日をループする高校生男女二人の交流を描くラブコメ。
癖の強いパワフルなキャラクタや密度の濃いギャグが楽しい。恋愛描写も初々しい。
1/8『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(9)』(空えぐみ)
沖縄に転校してきた男子高校生とクラスメイト女子達との交流を描いた作品。
沖縄文化紹介漫画としては多用でユニークな文化を魅力的に描いてくれている。
1/8『極主夫道(15)』(おおのこうすけ)
元ヤクザの強面過ぎる主夫と肝っ玉の据わった妻を中心に繰り広げられるコメディ。
バカバカしいお話を画面の勢いとテンションで推し進めるコメディスタイルは安定感がある。
1/10『推しが死んだ朝』(古屋兎丸)
50年前に推しだった2.5次元舞台を未だに想い続ける老婆を描いた物語。
『ライチ☆光クラブ』の古屋兎丸最新作。ベテランながらチャレンジングな題材のチョイス。
1/10『東京最低最悪最高!(1)』(鳥トマト)
東京という場所を憎みつつもその感情を押し殺して生きる人々を描く物語。
醜悪な社会の誇張具合やキャラクタを悲劇的に描く作風はセンセーショナル。
1/10『ながたんと青と-いちかの料理帖-(13)』(磯谷友紀)
客足の遠のいた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭物語。
料亭としても家族としてもステップアップして絆を深めていく主人公夫婦の姿が微笑ましい。
1/10『東大の三姉妹(2)』(磯谷友紀)
東大卒の三姉妹と末っ子の弟、高学歴女子ならではの苦悩や恋模様を描く物語。
独特の思考回路だったり周囲から厳しい目を向けられるキャラクタ達の描かれ方が興味深い。
1/10『黒魔法寮の三悪人(3)』(斎藤キミオ)
荒ぶる若者の巣窟である黒魔法寮に配属された三人の少女達が主人公の魔法学園コメディ。
主人公達が三者三様のクズっぷりを発揮して巻き起こす騒動がハチャメチャで楽しい。
1/15『黒巫鏡談(2)』(戸川四餡)
日本統治時代の朝鮮半島を舞台に三文小説家と異端の巫女コンビが怪異と戦う物語。
レトロな印象の絵柄とベタ塗りが印象的な画面が怪しい呪術という題材とマッチしている。
1/15『ホテル・メッツァペウラへようこそ(6)』(福田星良)
フィンランドのホテルで働くことになった訳あり日本人青年が主人公の物語。
雪国の過酷な環境ゆえに育まれる温かい人々の交流が描かれており癒される。
1/15『午前二時は食卓で(1)』(今東ともよ)
母を亡くした怖がりの少女と食欲旺盛な正体不明のもう一人の少女が怪異に出会う物語。
日常に地続きの怪異と静かなホラー演出の雰囲気が素敵。コミカルなキャラクタもキュート。
1/15『本なら売るほど(1)』(児島青)
古本屋を営む男性とそこに訪れる様々な人々との交流を描いたオムニバス。
耽美な絵柄としなやかで強いキャラクタ達がマッチしており素敵。
1/16『バットゥータ先生のグルメアンナイト(3)』(亀)
14世紀に中東やインドなどを旅した実在の人物をモデルにした物語。
当時の人々の現代人とは異なる価値観を丁寧に描こうとする姿勢が感じ取れる。
1/16『来々亭のラッコさん』(もちよし)
宇宙からやってきたラッコっぽい生物がマスコットキャラとしてラーメン屋に居候する物語。
厚かましくて表情豊かな主人公のキャラクタがキュート。ギャグのテンポも良い。
1/16『憂鬱どうぶつ(株)(1)』(都会)
動物達が働くちょっと昭和な雰囲気の憂鬱な業務風景を描いたコメディ。
ゆるい絵柄ながら会社内の人間関係などに悩む動物達の姿に哀愁が漂っていて面白い。
1/17『ノス&ザクロ(2)』(ラリアット)
物静かな母親と天真爛漫な娘、二人の吸血鬼親子と周囲の人外達の交流を描く物語。
キュートな造形のキャラクタ達は大変魅力的で作者が好きなものを描いている雰囲気。
1/17『異世界ありがとう(7)』(荒井小豆/ジアナズ)
異世界転生した30代男性二人がRPG風のファンタジー世界を冒険する物語。
新大陸での新しい冒険を前に主人公を弱体化させるのはトリッキーなストーリー展開。
1/17『スナックバス江(16)』(フォビドゥン澁川)
老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
掛け合いのテンポの良さやツッコミの鋭さなど会話劇のみのコメディとして高クオリティ。
1/17『ハヴィラ戦記(2)』(みのすけ)
男女関係の組み合わせまで人間に管理される人型の小さな生き物達の戦いを描く物語。
動植物保護に関する人間のエゴや傲慢さを具現化したような設定が秀逸。
1/20『邪神の弁当屋さん(1)』(イシコ)
戦争を起こした罪で人間として謹慎中の神が弁当屋として働きながら人間と交流する物語。
落ち着いた雰囲気の特徴的な絵柄と静かでじんわり温かいストーリーが素敵。
1/22『望郷太郎(12)』(山田芳裕)
500年のコールドスリープから目覚めた男がイランから日本へ荒廃した世界を旅する物語。
科学などの土台は違えど人間が集団になれば同じ事象が起こるというメッセージが強い。
1/22『だんドーン(6)』(秦三子)
幕末を舞台に「日本警察の父」と呼ばれる男、川路利良の生涯を描く物語。
実在の人物やエピソードをドラマティックに演出するストーリー構成力が素晴らしい。
1/22『みちかとまり(3)』(田島列島)
8歳の少女と不思議な力を持ったもう一人の少女との交流を描いた作品。
理解不能な描写が次々展開されていく構成が作品全体に漂う不気味な雰囲気を演出している。
1/22『メダリスト(12)』(つるまいかだ)
気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
熱い成長ストーリーやキャラクタ同士の関係性の描き方が繊細かつ濃密で素晴らしい。
1/23『青春爆走!(2)』(研そうげん)
高校デビューに失敗し性欲を持て余す男子高校生がある目的のために活動を始める物語。
歪み切った主人公達が次々道を踏み外していくストーリーはショッキングかつ疾走感がある。
1/23『佐々田は友達(3)』(スタニング沢村)
人づきあいが苦手な陰キャ少女とクラスの中心のパリピ少女、二人の少女の交流を描いた作品。
対照的な性格の主人公二人を中心に繊細なキャラクタ心理の描き分けの上手さが光る。
1/24『スーパーの裏でヤニ吸うふたり(6)』(地主)
スーパーに通う会社員男性とそこの従業員女性との喫煙所での会合を描いた作品。
ただの喫煙所仲間だったはずの二人の中でお互いの存在が大きくなっていく構成が良い。
1/27『キレてるふたりの出張めし(1)』(岩国ひろひと)
筋トレが趣味の女性と彼女に振り回される上司の男性の出張先での食事風景を描くグルメ物。
癖の強いキャラクタは表情豊かでキュート。グルメ描写も華やかで食欲をそそる。
1/29『ITおじさん(3)』(山田しいた)
中堅IT企業で働く管理職男性とその部下達の業務の様子を描いたギャグ漫画。
IT用語を使ったギャグはバカバカしくって笑える一方でお仕事物としても共感性高い。
1/30『トリリオンゲーム(10)』(稲垣理一郎/池上遼一)
世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目指す物語。
次々ステージがジャンプアップしてスケールが大きくなるストーリーに爽快感がある。
1/30『米蔵夫婦のレシピ帳(5)』(片山ユキヲ)
妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
主人公が亡くした妻を想う感情表現の強さと彼女の死に向き合っていく構成が素晴らしい。
1/30『らーめん再遊記(12)』(久部緑郎/河合単)
かつてはラーメン界のカリスマと呼ばれた男の人生の次のステージを描く物語。
昔馴染みとの交流や彼らの変化の中で主人公が今後の道を見つけていっている雰囲気。
1/31『2年1組 うちのクラスの女子がヤバい(2)』(衿沢世衣子)
思春期の女子だけに現れる役に立たない超能力「無用力」を題材にした学園青春物群像劇。
無用力を中心としつつキャラクタの感情の機微が丁寧に描かれている。