
2024年下半期まとめ記事、2つ目。好きだった表紙まとめ。
本記事では2024年下半期に私が読んだ約360冊の漫画の中で、特に表紙デザインが好きだったものを20作品ピックアップしました(順番はだいたい発売月順)。漫画選びの参考にして頂けますと幸い。漫画デザイン、細部まで凝ったものが多いので、皆さんも手元にある漫画表紙デザインを見直してみましょう。
『鬼ゴロシ(14)』

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
死体袋に入れられた損傷した人物を前面に出した強烈なデザイン。
『ダンドーン(4)』

幕末を舞台に「日本警察の父」と呼ばれる男、川路利良の生涯を描く物語。
本編が桜田門外の変ということもあり血しぶきが乱れ飛ぶバイオレンスな絵面。
『ONE PIECE(109)』

「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
くまのヘビーな過去が明らかになる巻で晴れやかな笑顔で抱き合う親子が印象深い。
『にこけい! 怒りのマンガ刑事(1)』

特別任務で漫画家を目指すことになった二人の敏腕刑事を描く物語。
手書きっぽいロゴデザインや乱れ飛ぶ原稿がポップで本作の荒唐無稽さが反映されている。
『パンをなめるな!(1)』

高校中退の引きこもり少女がひょんな事から鎌倉のパン屋で店長代理として働き始める物語。
困った表情やそそっかしい動作でキャラクタ性や作品の雰囲気が上手く表現されている。
『ときめき!治外法権 肉王正()』

全生徒に青春を強要する強権生徒会長の女子と生徒会の面々との日々を描くコメディ。
ひと昔前の少女漫画コミックの表紙をアレンジしたレトロポップなデザイン。
『本田鹿の子の本棚 週刊少年カリー篇()』

クレイジーな読書趣味の娘の本棚を盗み見る父親とぶっ飛んだ設定の作中作を描くコメディ。
週刊少年漫画誌をオマージュしながら本作のぶっ飛び具合が上手く表現されている。
『推しをカタチにする仕事()』

アニメや漫画のコラボ商品やキャラクターグッズを企画、制作する会社を舞台にしたコメディ。
各文字に工夫が凝らされたタイトルロゴがキュートで可愛い。周囲のグッズも多様で面白い。
『馬刺しが食べたい()』

描いた馬刺しの絵でバズった少女とある悩みを抱えた少年との奇妙な関係を描く物語。
所狭しと敷き詰めた料理とバックに飾られた馬刺しの絵画に妙な迫力がある。
『大丈夫倶楽部(8)』

精神的に安定した「大丈夫」を目指す会社員女性と周囲の人々を描く物語。
アップのキャラクタの中央をタイトルロゴが横断する構図が大胆。
『青春爆走!(1)』

高校デビューに失敗し性欲を持て余す男子高校生がある目的のために活動を始める物語。
不敵に笑みを浮かべるキャラクタの前に禍々しいタイトルロゴが配置されておりユニーク。
『北国ゆらゆら紀行(1)』

仕事を辞めたばかりの女性がライターの友人に誘われて北海道の観光名所を巡る物語。
かっちりした「北国」と揺れ動く「ゆらゆら」のロゴフォントの緩急が面白い。
『ずっと青春ぽいですよ(3)』

アイドル研究部のオタク男子達が陰キャながらも青春を謳歌するために奮闘する物語。
プール掃除の最中にふざける高校生達の姿が青春真っ盛りで眩しい。
『恋は忍耐(2)』

新たに共学になった元男子高に入学した少女のとある目的のための活動を描く物語。
結婚指輪を着けた腕に抵抗する少年の姿に作中における彼の苦悩が示唆されている。
『あゎ菜ちゃんは今日もしあわせ(1)』

何にも取り柄がないコンビニバイトの少女が理性を飛ばして一人を楽しむ姿を描く物語。
ポップでキュートなキャラクタとロゴデザインと本作の内容のギャップが強烈。
『やさしくない奴全員殺す(1)』

街中のマナーの悪い人等を見かけると殺戮モンスターに変身する女子高生を描いたコメディ。
女子二人が並ぶ何気ない場面に殺戮モンスターが潜んでいるデザインがシュール。
『撮るに足らない(2)』

カップルチャンネルのエロ動画で稼ごうとする恋人未満の大学生二人を描いたラブコメディ。
お互いの関係性や動画撮影に戸惑いながらも自撮りする二人の雰囲気が伝わってきて素敵。
『スイカ(4)』

オカルト的存在の少女と彼女に気に入られた不運な高校教師コンビを描くホラーギャグ。
シンプルながらオリジナリティの高いスタイリッシュなデザインが目を引く。
『同志少女よ、敵を撃て(1)』

独ソ戦が激化するモスクワ近郊の村出身の少女が復讐のために狙撃手として戦う姿を描いた物語。
タイトルロゴとイラストのバランスが良く強い意思を秘めた少女の目力が印象的。
『秋葉原はユーサネイジアの夢を見るか?(3)』

メイド喫茶の謎めいた女性に恋をした社会的地位の低い男性を描く物語。
晴れやかで幸せな表情のキャラクタが作中の内容とは対照的にも思えて残酷。