
2024年の読んだ漫画まとめ記事、その2。表紙デザイン編。
2024年に私が読んだ700冊強の漫画の中で、特に表紙デザインが好きだったものを20作品ピックアップしました(順番はだいたい発売月順)。漫画選びの参考にして頂けますと幸いです。
『ふみちゃんの楽園(2)』

スランプ中の小説家の女性と同居する男性との性行為含む生活を描いた作品。
落ち葉の中で踊るキャラクタの姿ともの悲しいキャプションとのバランスが素敵。
『放課後帰宅びより(1)』

帰り道にロマンを求めるハイパー帰宅部の主催者女子と彼女に巻き込まれた少年を描く物語。
伸びやかなフォントかつ点線で描かれるタイトルのデザイン性が高くて面白い。
『とくにある日々(4)』

女子高生二人とその周囲の人々のちょっとヘンテコなやり取りを描いた日常コメディ。
フェルトで作ったキャラクタ二人の写真を表紙に添える大胆な試み。
『BEAT & MOTION(3)』

かつてアニメ制作の夢を諦めていた青年がある女性との出会いから再び夢と向き合う物語。
髪と一体化した背景はユニークでキャラクタの表情の力がより引き立っている印象。
『夏の終点 上』

転校生のクラスメイト男子を好きになった中学生女子の淡い恋愛を描く物語。
ジャンププラスかつ新人作家にもかかわらずキャラクタ性を排除した大胆なデザイン。
『H村へようこそ!(1)』

触れてはいけない因習の気配が漂う田舎に引っ越してきた都会の少女が主人公の物語。
青春や田舎、因習などが入り混じる本作のカオスな雰囲気が上手く表現されている。
『戦車椅子-TANK CHAIR-(6)』

殺気に反応して正気を取り戻す植物人間の殺し屋と彼をサポートする妹が主人公の物語。
サイケデリックな色使いが画面いっぱいに広がった強烈なインパクトがあるデザイン。
『撮るに足らない(1)』

カップルチャンネルのエロ動画で稼ごうとする恋人未満の大学生二人を描いたラブコメディ。
顔を赤らめて正対する二人と胸をはだけたシチュエーションがエッチで素晴らしい。
『誰何Suika(4)』

とある理由からアイドル部として活動することになった美少女とその仲間達を描く物語。
キャラクタの表情を隠した大胆なデザインでミステリアスな魅力がある。
『鬼ゴロシ(14)』

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
死体袋に入れられた損傷した人物を前面に出した強烈なデザイン。
『にこけい! 怒りのマンガ刑事(1)』

特別任務で漫画家を目指すことになった二人の敏腕刑事を描く物語。
手書きっぽいロゴデザインや乱れ飛ぶ原稿がポップで本作の荒唐無稽さが反映されている。
『パンをなめるな!(1)』

高校中退の引きこもり少女がひょんな事から鎌倉のパン屋で店長代理として働き始める物語。
困った表情やそそっかしい動作でキャラクタ性や作品の雰囲気が上手く表現されている。
『本田鹿の子の本棚 週刊少年カリー篇()』

クレイジーな読書趣味の娘の本棚を盗み見る父親とぶっ飛んだ設定の作中作を描くコメディ。
週刊少年漫画誌をオマージュしながら本作のぶっ飛び具合が上手く表現されている。
『推しをカタチにする仕事()』

アニメや漫画のコラボ商品やキャラクターグッズを企画、制作する会社を舞台にしたコメディ。
各文字に工夫が凝らされたタイトルロゴがキュートで可愛い。周囲のグッズも多様で面白い。
『大丈夫倶楽部(8)』

精神的に安定した「大丈夫」を目指す会社員女性と周囲の人々を描く物語。
アップのキャラクタの中央をタイトルロゴが横断する構図が大胆。
『青春爆走!(1)』

高校デビューに失敗し性欲を持て余す男子高校生がある目的のために活動を始める物語。
不敵に笑みを浮かべるキャラクタの前に禍々しいタイトルロゴが配置されておりユニーク。
『ずっと青春ぽいですよ(3)』

アイドル研究部のオタク男子達が陰キャながらも青春を謳歌するために奮闘する物語。
プール掃除の最中にふざける高校生達の姿が青春真っ盛りで眩しい。
『恋は忍耐(2)』

新たに共学になった元男子高に入学した少女のとある目的のための活動を描く物語。
結婚指輪を着けた腕に抵抗する少年の姿に作中における彼の苦悩が示唆されている。
『スイカ(4)』

オカルト的存在の少女と彼女に気に入られた不運な高校教師コンビを描くホラーギャグ。
シンプルながらオリジナリティの高いスタイリッシュなデザインが目を引く。
『同志少女よ、敵を撃て(1)』

独ソ戦が激化するモスクワ近郊の村出身の少女が復讐のために狙撃手として戦う姿を描いた物語。
タイトルロゴとイラストのバランスが良く強い意思を秘めた少女の目力が印象的。