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2024年度も終わりですね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。

3/4『ONE PIECE(111)』(尾田栄一郎)

「ひとつなぎの大秘宝」を求めて大海原を旅する麦わら海賊団の冒険を描く物語。
超長期連載で重厚なストーリーを積み上げてきた本作にしか描けない展開が続く。


3/4『SPY×FAMILY(15)』(遠藤達哉)

スパイの父と殺し屋の母と超能力者の娘、正体を隠す3人を描く擬似家族コメディ。
戦争や徴兵などヘビーな背景も避けずにしっかり描いてくれるあたり好感が持てる。


3/4『正反対な君と僕(8)』(阿賀沢紅茶)

素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
恋愛面だけでなく進路に悩んだり等身大の高校生達が描かれておりキラキラ眩しい。


3/4『ルリドラゴン(3)』(眞藤雅興)

ある日突然角が生えてきた人間と龍のハーフ少女が主人公の物語。
超常的な事象に反して描かれる人間模様は小規模でギャップがユニーク。


3/4『BEAT&MOTION(6)』(藤田直樹)

かつてアニメ制作の夢を諦めていた青年がある女性との出会いから再び夢と向き合う物語。
主人公二人の創作活動のステップアップと関係性の描写がバランスよく進展している。


3/4『カグラバチ(6)』(外薗健)

父を殺された刀鍛冶の息子が特殊な力を持つ妖刀を携えて仇打ちの旅をする物語。
スタイリッシュな戦闘シーンに加えて信念がぶつかり合うシチュエーションの作り方が巧み。


3/4『魔男のイチ(2)』(西修/宇佐崎しろ)

生き物として存在する魔法を借る魔女達と偶然魔法を会得した少年を描く物語。
魔法という生物を狩っていく独特の世界観と主人公の狩人の特性が上手くマッチしている。


3/4『ゴーストフィクサーズ(4)』(田中靖規)

GHOSTと呼ばれる非現実的現象を調査・管理する校正官達の戦いを描く物語。
エッジの利いたキャラクタの設定やスケールの大きな超常現象など魅力的。


3/4『暗黒デルタ(4)』(有波)

人間の負の感情からエネルギーを吸い取って生きる平行世界の住人達を描く物語。
ユニークな作品世界の設定を上手く活かしたストーリー展開がオリジナリティ高い。


3/4『都市伝説先輩(1)』(平岡一輝)

大学オカルト研を舞台に都市伝説を惹きつける男子とオカルトに会いたい女子を描く物語。
素っ頓狂なコメディ中心で話が進んだ末に背筋が凍るオチが準備されている構成が面白い。


3/4『アスラの沙汰(1)』(宇乃花空樹)

悪いことした人には天罰が下る、と妄信するいじめられっ子の少年が主人公の物語。
主人公も悪人達も頭のネジが外れており他人を顧みない行動に狂気を感じる。


3/4『ドラマクイン(1)』(市川苦楽)

宇宙人がのさばるようになった日本で彼らに不満を持つ二人がある活動を始める物語。
宇宙人というフィルタをかけて現実のモラルでは許されない事象を描くスタイルがユニーク。


3/4『良太は弟を殺した(1)』(名取歩)

幼い弟の世話に追われる中学生男子と彼を心配する幼馴染が主人公の物語。
ヤングケアラーと現実感と身の毛がよだつホラー描写が混在した雰囲気が独特。


3/4『であいもん(18)』(浅野りん)

のんきな青年としっかり者の少女が主人公の京都の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ。
ほっこり温かいストーリーとドタバタ気味なコメディパートの掛け合いに安定感がある。


3/4『続テルマエ・ロマエ(2)』(ヤマザキマリ)

温泉を通じて古代ローマから現代日本にタイムスリップする浴場技師が主人公の物語。
古代ローマ人が日本の風呂文化に感銘を受けて自国に持ち帰り評価を得る構成が面白い。


3/6『妹は知っている(1)』(雁木万里)

無表情で周囲からの評価は低い会社員男性と彼の魅力を知っている妹との交流を描く物語。
一般受けしなくても一部の人間から支持を得る人物を描くというコンセプトが素敵。


3/6『平成敗残兵すみれちゃん(5)』(里見U)

元アイドルの31歳女性が従弟の男子高校生にプロデュースされて同人グラビアを出す物語。
こじらせすぎたネガティブオタクの新キャラが強烈な個性でインパクトが強い。


3/7『ブランチライン(7)』(池辺葵)

アパレル会社に勤める三女を含む四姉妹と母親と長女の息子の6人家族を描く物語。
ゆっくりした空気が流れる中で感情の揺らぎはしっかりと表現されており素晴らしい。


3/7『ややこしい蜜柑たち(3)』(雁須磨子)

親友の彼氏に不義理な行いをしてしまった女性が主人公の物語。
生きた人間のようなキャラクタ達の繊細な心理が丁寧にストーリー上で描写されている。


3/7『戦車椅子-TANK CHAIR-(8)』(やしろ学)

殺気に反応して正気を取り戻す植物人間の殺し屋と彼をサポートする妹が主人公の物語。
殺伐とした独特の世界観とそれを演出する背景デザインなどが特徴的。


3/7『アルスラーン戦記(22)』(荒川弘/田中芳樹)

国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
出生の秘密を明らかにされても意思を曲げずに覇道を突き進んでいく主人公の姿が力強い。


3/10『悪役令嬢転生おじさん(8)』(上山道郎)

乙女ゲームの主人公敵対お嬢様キャラに異世界転生したおじさんを描くコメディ。
おじさんと悪役令嬢のギャップが本作のキモなのではあるがファンタジー設定もユニーク。


3/10『クライマックスネクロマンス(2)』(水上悟志/瀬戸一里)

死霊魔術師を滅することを目指す少年と異世界転生してきた少女を描くファンタジー。
原作の水上悟志先生らしいファンタジー世界や異世界転生へのひねくれた解釈が面白い。


3/12『黄泉のツガイ(9)』(荒川弘)

ある村で生まれた双子の兄妹を中心に繰り広げられるファンタジー作品。
現実主義で冷静なキャラクタの思考や黒幕的な敵勢力の登場など荒川ファンタジーらしい。


3/12『今日も吹部は!(2)』(宮脇ビリー)

野球部から吹奏楽部に転部した少年と全然まとまりのない部員たちとの交流を描くコメディ。
癖の強すぎる部員達の好き放題な主張に主人公が振り回される様子が滑稽。


3/12『インハンド(6)』(朱戸アオ)

偏屈寄生虫学者が違法治療などの事件に挑む医療サスペンス。
完結していた本作が連載再開して4年ぶりの新刊。朱戸先生のロジカルなリアリティに期待。


3/12『かみあそび!~カードゲーマー少女の日常~(2)』(文月いつか/森もりん)

特に熱中できるものがなかった女子高生が対戦カードゲームの世界に足を踏み入れる物語。
カードゲーマ独特のずれた思考回路が軽快なコメディの中で面白おかしく描かれており滑稽。


3/12『いっしょにいちゃおっか(1)』(ひろいうみ)

人気女子アイドルグループの陰に隠れる地味な二人組女子アイドルが主人公のコメディ。
あえて光があたらない側のアイドル達にスポットライトを当てる着眼点が面白い。


3/12『マネマネにちにち(1)』(山本崇一朗)

三者三様の個性を持った高校野球部マネージャー三人組の日常を描いたコメディ。
『からかい上手の高木さん』の山本崇一朗先生新作。軽快な掛け合いの雰囲気が楽しい。


3/13『クジャクのダンス、誰が見た?(7)(完)』(浅見理都)

警察官だった父親を殺害された少女が事件の真相に迫るクライムサスペンス。
完結巻。複雑に絡み合ったストーリーを上手く畳めるかお手並み拝見。


3/13『ネムルバカ新装版』(石黒正数)

夢に向かって努力する先輩とそんな彼女に憧れつつ漫然と日々を過ごす女子大生を描く物語。
発表から20年近く経っても根強い人気がある不朽の名作。実写映画が近々公開予定。


3/14『司書正(3)』(丸山薫)

膨大な書の情報を暗記した抜け殻のような男を中心に繰り広げられる古代中国宮廷劇。
ユニークな設定と重厚な宮廷政治の駆け引きが上手くかみ合っており読みごたえがある。


3/14『涙子さまの言う通り(3)(完)』(山本ルンルン)

カルト的な魅力を持ち人々を惑わす少女が主人公のホラーサスペンス。
新興宗教の教祖の少女と彼女の謎を追う警察達という対立構図が上手く働いて緊迫感がある。


3/17『生徒会にも穴はある!(9)』(むちまろ)

曲者揃いの生徒会の過激でちょっとエッチな日常を描いた下ネタコメディ。
騒動を巻き起こしながらも楽しく生徒会活動をするキャラ達の仲良さげな様子が微笑ましい。


3/18『葬送のフリーレン(14)』(山田 鐘人/アベ ツカサ)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
過去を振り返りながらノスタルジックに浸るエピソードを描きつつ現代に繋がる流れが巧み。


3/18『ガラガラポン(1)』(高橋葉介/みもり)

都市伝説や妄想が現実になる世界で虚構を消す仕事を請け負う修正局のコンビを描く物語。
ホラー漫画の大ベテラン高橋葉介が原作を担当。メタも交えたトリッキーな構成が面白い。


3/18『国を蹴った男 上下』(伊東潤/幾花にいろ)

桶狭間の戦い前の今川家を舞台に蹴鞠職人と今川氏真の交流を描く歴史小説のコミカライズ。
耽美な絵柄の幾花にいろ先生と歴史物の組み合わせに意外性がある。


3/18『あゎ菜ちゃんは今日もしあわせ(2)』(たばよう)

何にも取り柄がないコンビニバイトの少女が理性を飛ばして一人を楽しむ姿を描く物語。
何でもない日常行為に没頭することで現実逃避する主人公の心理状態の描き方がユニーク。


3/18『こももりた~持ち込みに来たのは極道娘~(3)』(小瀬川木虎/あおいりか)

敏腕漫画編集者が才能が全くない漫画家志望のヤクザの娘の世話に悪戦苦闘するコメディ。
最初はヤクザ娘を見放していた編集者が徐々に彼女を認めて絆を深めていく関係性が素敵。


3/18『レッドブルー(13)』(波切敦)

ある理由から総合格闘技を始めた元いじめられっ子の少年を主人公とした物語。
格闘技描写は現実感とエンタメを上手く混在させた良いバランス。


3/18『みずぽろ(4)』(一色美穂/水口尚樹)

高身長でガタイもいいが泳げない男子と彼の陰に隠れがちなもう一人の男子を描く水球部コメディ。
個性豊かなキャラクタ達によるコメディがほどよくドライな雰囲気で面白い。


3/19『ハネチンとブッキーのお子さま診療録(3)』(佐原ミズ)

子育てに悪戦苦闘するシングルファーザーの男性と一風変わった小児科医が主人公の医療物。
主人公が子育てに苦労する中で他界した妻の頑張りに気づき考えを改めていく展開は力強い。


3/21『街道あるくんです(4)』(竹本真/猪乙くろ )

江戸時代の幽霊女性を成仏させるために東海道を歩いて旅する会社員二人を描く作品。
パワフルなキャラクタ達によるテンポの良い掛け合いは独特の雰囲気があって楽しい。


3/21『紛争でしたら八田まで(17)』(田素弘)

世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
保守とリベラル、グローバリズムとナショナリズムの間で揺れ動く人々が描かれている。


3/21『刷ったもんだ!(12)』(染谷みのる)

デザイナーとして働く元ヤン女性を主人公とした印刷会社コメディ。
連載も安定しキャラクタも増えてきたこともあり、お話のバリエーションが広がった印象。


3/21『焼いてるふたり(19)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性としっかり者のようで抜けている女性との夫婦生活を描いた作品。
お互いのことを深く理解して尊重し合う二人の仲睦まじい交流が微笑ましい。


3/22『冒険者絶対殺すダンジョン(2)』(道満晴明)

冒険者を倒すためにダンジョンを魔改造するフロアスタッフ女子二人が主人公の物語。
RPGゲームの定番設定をメタったようなネタのチョイスやお話の作り方がトリッキー。


3/27『放課後帰宅びより(4)』(松田舞)

帰り道にロマンを求めるハイパー帰宅部の主催者女子とその部員である男子を描く物語。 
恋心が芽生えていく過程が丁寧に描かれておりシチュエーション演出も含めて破壊力高い。


3/27『忍者と殺し屋のふたりぐらし(5)』(ハンバーガー)

抜け忍の女性と隠れて殺し屋を営むもう一人の女性との同居生活を描くコメディ。
倫理観がバグったキャラ達が生命倫理ギリギリアウトな騒動を巻き起こす展開が強烈


3/27『風呂屋のフーコ(2)(完)』(鳴果なる)

80年代の大阪を舞台に風呂屋を営む家族と近隣住民との温かい交流を描く物語。
ステレオタイプな価値観の下、物が少ない時代であるからこそ成立する人情劇が描かれる。


3/28『勇気あるものより散れ(7)』(相田裕)

明治の東京を舞台に不死の少女と死に場所を求める武士がある目的のために共闘する物語。
トリッキーなアクションが繰り広げられる戦闘シーンはバリエーション豊かで躍動感がある。


3/28『半分姉弟(1)』(藤見よいこ)

フランス人の父と日本人の母を持つ姉弟などミックスの人々の苦悩を描いたオムニバス。
無理解な周囲の人々からの扱いや当事者達の悩みなどの描写にリアリティがある。


3/28『ありす、宇宙までも(3)』(売野機子)

言語が苦手な少女が苛烈な天才少年のサポートを受けて宇宙飛行士を目指す物語。
主人公達が協力しながら宇宙飛行士への道を一歩ずつ着実に進んでいく構成に爽快感がある。


3/28『次の整理(1)』(光用千春)

小説家志望の清掃員が元クラスメイトの売れっ子作家と共同で過去の記憶を整理する物語。
主人公二人の奇妙な関係性がユニーク。コマ割りや構図なども独特で面白い。


3/28『なおりはしないが、ましになる(4)』(カレー沢薫)

発達障害の検査やその特性と折り合いをつけながらの社会生活を描く体当たりレポ漫画。
発達障がいの生きにくさが独特の論理展開で言語化されており面白おかしく読める。


3/28『どく・どく・もり・もり(4)』(背川昇)

真っ赤な食用キノコの少女が両親の仇である毒キノコへの復讐を試みる物語。
ポップな世界観の下で繰り広げられるグロテスクなストーリーはギャップが激しくて強烈。