2025年上半期に読んだ漫画は322冊。月平均50冊強。でかめのライフイベントや生活環境の変化もある中でそこそこ読めました。
その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。
50位『隙間(1)~(4)(完)』(高妍)
沖縄に留学している台湾人の視点から台湾の政情やアイデンティティについて描く物語。
現代に生きる我々が沖縄や台湾の悲痛な歴史を振り返り未来を考えるための多くのヒントが込められた作品であり、力強いメッセージが感じ取れる画面表現も強烈だった。
49位『本なら売るほど(1)(2)』(児島青)
古本屋を営む男性とそこに訪れる様々な人々との交流を描いたオムニバス。
古本というアイテムや古書店の仕事という題材を活かした人間模様やお話の構成が巧みで各話のクオリティが高い。実在書籍のチョイスも素敵でストーリーと上手くリンクしている。
48位『東京最低最悪最高!(1)(2)』(鳥トマト)
東京の出版社を舞台に現実に絶望しつつも折り合いをつけながら生きる人々を描く群像劇。
現代日本社会の醜悪な部分を誇張したストーリーは露悪的ながらインパクトが強い。妥協と諦めの中で生きていくキャラクタ達の姿にもリアリティがある。
47位『推しをカタチにする仕事(2)』(安藤狂太郎)
アニメや漫画のコラボ商品やキャラクタグッズを企画、制作する会社を舞台にしたコメディ。
ボケツッコミの軽快な掛け合いの密度が濃くて楽しい。エキセントリックなアイディアが飛び交いながらも何だかんだで良い商品が出来ていくストーリーも良い。
46位『劇光仮面(7)』(山口貴由)
大学時代に特撮研究会に所属していた男性とその仲間達を描く物語。
場合によってはシュールギャグのようにも捉えられるヘンテコなシチュエーションや画面においても、異常なキャラクタの熱量で手に汗握る雰囲気を感じさせる演出力は唯一無二。
45位『サチ録~サチの黙示録~(4)』(茶んた)
日々の行いに対する採点結果に人類滅亡の命運が託されたクソガキが主人公のコメディ。
緊迫感のあるシチュエーションのはずがキャラクタ同士がどんどん仲良くなっていき、天使も悪魔も大人も子供も温かく交流していく雰囲気が優しくて素敵。
44位『かわいすぎる人よ!(3)』(綿野マイコ)
素直でしっかり者の少女と容姿端麗で姪っ子を溺愛するおじ、同居する二人を描く物語。
主人公二人がお互いのことをかけがえのない存在であると思っていることが感じ取れる描写に心が温かくなる。周囲の人々との交流も含めて優しい雰囲気に癒される。
43位『にこけい! 怒りのマンガ刑事(2)』(マクレーン)
特別任務で漫画家を目指すことになった二人の敏腕刑事を描く物語。
ストーリーの脈略も無視して作者の好きなキャラクタや展開を詰め込んでいる自由奔放さが大変ユニーク。基本的に荒唐無稽ながら時よりエモいストーリー構成も独特。
42位『これ描いて死ね(7)』(とよ田みのる)
漫画を読むのが大好きな少女とその仲間達を描く漫研部が舞台の物語。
巻末で並行して進んでいる新人漫画家エピソードが今回も強烈で、いよいよ本編とリンクしてくる雰囲気も出てきた。高校生達だけでなく挫折した漫画家の再生物語としての軸も熱い。
41位『いやはや熱海くん(4)』(田沼朝)
顔が綺麗で男の人が好きな惚れっぽい男子高校生と周囲の人々を描く物語。
取り留めのない会話や劇的でなくても移ろっていく人間関係、ふと将来のことを考える瞬間など、描写されるキャラクタ達の日常に妙な現実感があって非常にユニーク。
40位『半分姉弟(1)』(藤見よいこ)
フランス人の父と日本人の母を持つ姉弟などミックスの人々の苦悩を描いたオムニバス。
友人や職場の同僚との取り留めのない会話などの中に偏見や無意識の差別が混じる表現に現実感があり素晴らしい。各キャラクタの性格描き分けや心理の掘り下げも見事。
39位『放課後ひみつクラブ(8)(完)』(福島鉄平)
エキセントリックな少女と冷静な少年が学園の秘密を探るコメディ。
スケールの大きなぶっ飛んだ超展開もいつものドタバタコメディで消化して綺麗に完結。最後までクオリティが安定した、ストレスなく読める良いコメディでした。
38位『マネマネにちにち(1)』(山本崇一朗)
三者三様の個性を持った高校野球部マネージャー三人組の日常を描いたコメディ。
造形と性格ともに愛らしいキャラ達やボケとツッコミが軽快な会話劇、ほんのりなラブ展開など、山本崇一朗コメディらしい要素がたっぷりでコメディとしてクオリティ高い。
37位『次の整理(1)』(光用千春)
小説家志望の清掃員が元クラスメイトの売れっ子作家と共同で過去の記憶を整理する物語。
作家との交流の中で主人公が自分のこれまでの生き方や価値観を見つめ直していくストーリー構成が巧み。心象風景をコミカルに表現する画面演出も面白い。
36位『しすたれじすた(1)』(岡田麿里/オジロマコト)
アイドル達の衣装を繕うデザイナー女性とその家族との歪な関係と交流を描く物語。
主人公の挫折からの再起とバラバラだった家族が新たな形での結束が鮮やかに融合したストーリー構成が見事。活き活きしたキャラクタの表情や感情表現も素晴らしい。
35位『現象X 超常現象捜査録(1)』(温泉中也)
超常現象がかかわる事件を捜査する亜人女性と国家警察男性のコンビを描く物語。
主人公達が泥臭い捜査で犯人を追い詰めていき、事件の真相が判明、余韻の残る形で各話が閉じるストーリー構成が素晴らしい。バリエーション豊かな画面表現も素敵。
34位『J⇔M ジェイエム(5)』(大武政夫)
女子小学生と身体が入れ替わってしまった殺し屋とその女子が主人公のコメディ。
入れ替わり設定を駆使した馬鹿らしいシチュエーションの創出とそれに対するモノローグツッコミの切れ味が鋭い。大武先生の作風と題材がマッチしている印象。
33位『チー付与(13)(14)』(業務用餅/kisui/六志麻あさ)
物質を強化する能力を持つ青年と彼が所属する冒険者団体の人々を描くファンタジー作品。
科学と魔法がそれぞれ存在するオリジナリティの高い世界観や不条理なギャグスタイル、巧みな漫画表現、など尖った魅力がある各要素が上手くかみ合っている印象。
32位『そういう家の子の話(1)』(志村貴子)
宗教二世の若者達が仕事、結婚、独り立ちなどの人生の岐路において思い悩む姿を描く群像劇。
特殊な家庭事情という類似の環境で育ってきた主人公達がそれぞれのスタンスで自分の人生に向き合う姿を描き分けるキャラクタ描写力が素晴らしい。
31位『あくまでクジャクの話です。(4)』(小出もと貴)
恋愛に悩む男性教師と生物学を通して恋愛の悩みに答える変な女子高生との交流を描く物語。
想いを伝えて今まで以上に積極的にアプローチし続けるヒロインの暴走と空回りっぷりが楽しい。生物学と恋愛話の強引なこじつけも面白い。
30位『せせせせ! ~目指せ初H! 童貞女子のときめき大作戦~(2)』(たばよう)
目覚めると中学2年生女子になっていた25歳童貞男性がセックスをするために奔走する物語。
すぐに破滅に向かいそうな設定なのに、失敗を繰り返し周囲に諭されることで主人公がまともな思考を学んでいるのが面白い。
29位『怪獣を解剖する(上下)』(サイトウマド)
かつて大災害を巻き起こした怪獣の死骸を調査する科学者の女性が主人公の物語。
現実の社会問題を入り混ぜた怪獣の設定は独自性が高くロジカルに作り込まれており非常によくできていた。上下巻通したストーリーも起伏があって綺麗にまとまっていた。
28位『シルク・フロス・ボート(1)』(ほそやゆきの)
クラスメイトを亡くした少女と近所の女子大学生との蚕の飼育を通した不思議な交流を描く物語。
ユニークな画面表現を用いてキャラクタ達の感情の機微が描かれており巧み。謎めいた超常現象と蚕飼育の現実感が合わさった雰囲気も面白い。
27位『ひとりでしにたい(10)』(カレー沢薫/ドネリー美咲)
孤独死した叔母と同じ道を辿りたくない35歳の独身女性を主人公に日本の社会問題を描く物語。
子供を産む産まない希望が夫婦間で異なるというシビアな状況がリアリティたっぷりに描かれている。復讐めいた妻の言動にはもはや恐怖さえ覚える。
26位『ややこしい蜜柑たち(3)』(雁須磨子)
親友の彼氏に不義理な行いをしてしまった女性が主人公の物語。
キャラクタ心理の機微を情緒的に描く漫画表現が巧みで会話劇の中に臨場感がある。真意の読めない不気味な女性に振り回される男性キャラが不憫ながら慌てふためく様子は滑稽。
25位『今日も吹部は!(2)』(宮脇ビリー)
野球部から吹奏楽部に転部した少年と全然まとまりのない部員達との交流を描くコメディ。
癖が強すぎるキャラクタ達が好き放題暴れまわるドタバタな雰囲気が楽しい。切れ味鋭い掛け合いにもセンスが光る。ラブ要素の行方も気になるところ。
24位『正反対な君と僕(8)(完)』(阿賀沢紅茶)
素直になれない陽キャ女子と彼女が想いをよせる物静かな男子との交流を描いた作品。
メイン男女3組の関係性にそれぞれ上手く決着をつけて大団円。卒業後の彼らの姿も描いて物語の後への想像の余地を残す作品の畳み方も素晴らしい。
23位『BEAT&MOTION(6)(完)』(藤田直樹)
かつてアニメ制作の夢を諦めていた青年がある女性との出会いから再び夢と向き合う物語。
主人公が挫折から周囲の人々に支えられながら立ちあがっていく構成が力強かった。二人が夢を語り合った場面がリフレインするラストシーン美しい。
22位『ありす、宇宙までも(3)(4)』(売野機子)
言語が苦手な少女が苛烈な天才少年のサポートを受けて宇宙飛行士を目指す物語。
宇宙飛行士へのステップが進むのと並行して、少女が少年との学びを通して自身のアイデンティティを認識し成長していくストーリー構成が晴れやかで素晴らしい。
21位『SAN値直葬!闇バイト(3)』(ムクロメ)
守銭奴少女とそのバイト仲間達が怪物のぬいぐるみを仕入れる怪しい仕事に勤しむコメディ。
美少女4コマコメディとクトゥルフ神話を組み合わせたコンセプトが引き続き斬新で非常にユニーク。何があっても死ななさそうな主人公のキャラクタも強烈。
20位『邪神の弁当屋さん(1)(2)』(イシコ)
戦争を起こした罪で人間として謹慎中の神が弁当屋として働きながら人々と交流する物語。
描線の太い特徴的な絵柄と物悲しいがじんわり温かいストーリーがしっかり嚙み合っている。巻末収録の読み切りも切ない読後感が素晴らしかった。
19位『君と宇宙を歩くために(4)』(泥ノ田犬彦)
ヤンキーの少年と転校生のもう一人の少年、「普通」ができない二人を描く物語。
ヤンキー少年が他者と交流する中で自分自身を見つめ直して精神的に成長していくストーリー構成が丁寧。少年達を温かくサポートする大人の描き方も素敵。
18位『国を蹴った男(上下)』(伊東潤/幾花にいろ)
桶狭間の戦い前の今川家を舞台に蹴鞠職人と今川氏真に焦点を当てた歴史小説のコミカライズ。
戦国大名達のダイナミックな勢力争いが否応なしに進む中で、主人公二人の時代にそぐわない生き様が対比的に描かれており素晴らしいストーリー構成だった。
17位『ダイヤモンドの功罪(8)』(平井大橋)
規格外の才能ゆえに野球を楽しむことが許されない少年が主人公の物語。
誰も理解者がいない中で孤立して歪んだ決意を固めてしまった主人公が不憫。唯一、主人公と価値観をともにしていた少年をも振り払い、彼と初めて対決する展開は非常に力強い。
16位『ドカ食いダイスキ! もちづきさん(2)』(まるよのかもめ)
食欲に抗えず異常なカロリーを摂取する女性の奇行めいた食事風景を描いたコメディ。
各話の冒頭で主人公の理性的な面をみせた後に、理性をはるかに超越する食欲でホラーじみた異常行動を繰り返す姿を描写する構成が強烈。
15位『ただの飯フレです(4)』(さのさくら)
マッチングアプリで出会ったご飯を食べるためだけに集まる男女を描く物語。
人間関係や仕事におけるわだかまりを漫画のストーリーに落とし込む手腕が秀逸でリアリティがある。周囲から見た主人公達の関係性の特殊さも丁寧に描かれており素晴らしい。
14位『スナックバス江(16)(17)』(フォビドゥン澁川)
老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
癖の強いキャラクタ達による軽快な会話劇はゲスな内容ながらどこか共感してしまう親しみやすさがある。ネタのバリエーションも豊富かつクオリティも高水準で安定している。
13位『平成敗残兵すみれちゃん(5)(6)』(里見U)
元アイドルの31歳女性が従弟の男子高校生にプロデュースされて同人グラビアを出す物語。
ピンチの場面でビシッと決める最高の働きを魅せた後に、たった二話で評価を地の底まで落とす主人公の醜態が彼女らしくて素晴らしかった。
12位『ブルーピリオド(17)』(山口つばさ)
高校2年時に絵を描く楽しさに目覚めた少年が芸術に打ち込む物語。
将来への決意と憧れとの別離という本作にとって重要なターニングポイント2つが、主人公の心理の大きな揺れも含めたエモーショナルな演出とストーリーで描かれており素晴らしかった。
11位『放課後帰宅びより(4)』(松田舞)
帰り道にロマンを求めるハイパー帰宅部の主催者女子とその部員である男子を描く物語。
お互いに恋心を意識し始めた主人公二人のやり取りが非常に可愛らしい。両片想いより一歩進んだくらいの関係性とそれを活かすシチュエーションが合わさって強烈。
10位『インハンド(6)』(朱戸アオ)
偏屈寄生虫学者が医学関係の事件に巻き込まれるサスペンス。
現実の最新医学トピックをベースにフィクションながら現実に起こりえそうな事件を展開していくストーリー構成力が秀逸。癖の強いキャラクタ達の描きわけや魅力の引き出し方も素晴らしい。
9位『秘密法人デスメイカー(1)』(鰻田まあち)
ヒーローからの被虐願望がある怪人と彼女から生み出された怪人達との日常を描いたコメディ。
一般的な倫理基準からするとアウトよりを攻めているネタチョイスがスリリングで強烈。メタも交えた型にはまらないお話の構成もユニークで斬新な読み味。
8位『米蔵夫婦のレシピ帳(5)(完)』(片山ユキヲ)
妻に先立たれた堅物な小説家の男性が妻の残したレシピ本を元に料理を作り記憶を辿る物語。
グリーフケアが題材の作品としてこれ以上ないと思わせるストーリー構成。物語の集大成である最終話は全てのコマで目頭が熱くなった。傑作でした。
7位『よつばと!(16)』(あずまきよひこ)
好奇心旺盛で元気いっぱいな少女とその周りの人々を描いた日常物。
天真爛漫な主人公と周囲の人々との楽しくて優しい交流は連載開始後22年経っても変わらぬ魅力がある。サプライズゲストの登場も作者ファンとして嬉しい。今後も末永く続いてほしい作品。
6位『バルバロ!(1)』(岩浪れんじ)
なにわのファッションヘルスを舞台に風俗嬢の多種多様な人間模様を描く物語。
風俗嬢や客達の何気ない会話や生活模様には生きている人間の様な生々しさがある。ヘビーなシチュエーションも多いがコメディ強めで面白おかしく読めるのが岩浪作品ならでは。
5位『傷口と包帯(2)』(七井海星)
弱った人間に性的興奮を感じるヤクザの娘と彼女の世話を任されたヤクザを描くコメディ。
ヒロインのぶっ飛んだ性癖は特異すぎるが妙に巧みな思考の言語化で理解が促されて面白い。急なラブコメ展開の高まりも予想外で今後どう進んでいくか楽しみ。
4位『チハヤリスタート!(1)(2)』(たけうちホロウ)
足が速いだけでチヤホヤされていた少女とライバルとなるもう一人の少女を描く陸上物語。
それぞれの理由で陸上から距離を置いたキャラクタ達が過去を振り返りながら新たな一歩を踏み出していくストーリーが非常にドラマティックで素晴らしい。
3位『ふつうの軽音部(5)~(7)』(出内テツオ/クワハリ)
渋めの邦楽ロック好きの少女を中心に高校軽音部の交流を描く物語。
実在の楽曲の雰囲気や歌詞とキャラクタの心情がリンクするライブシーンの演出が巧みで各キャラのエピソードも強度が高い。新たな方向にこじれていきそうな人間関係の行方も気になる。
2位『サンキューピッチ(1)(2)』(住吉九)
ある制約を抱えたピッチャーの少年を中心に曲者揃いの野球部を描く高校野球物。
ケレン味の強いキャラクタ達にハッタリの利いた独特の論理展開、緩急自在なストーリー構成、インパクトの強い漫画表現が組み合わさってとんでもない面白さ。
1位『メダリスト(12)(13)』(つるまいかだ)
スケートに賭ける少女と熱血男性コーチがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
選手とコーチ、ライバル同士をつなぐ人間ドラマや氷上に賭ける想いがすさまじく圧巻の熱量。キャラクタ達の立ち位置や関係性を再定義するストーリー構成も秀逸。すごく



































































