
残暑も厳しそうですね皆さん、無理のない範囲で漫画を読みましょう。
9/4『チェンソーマン(22)』(藤本タツキ)
チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男とある悪魔に憑りつかれた少女を描く物語。
崩壊した社会と迫りくる脅威を前に主人公達の衝動的な感情に焦点を当てるのが本作らしい。
9/4『ふつうの軽音部(8)』(出内テツオ/クワハリ)
渋めの邦楽ロック好きの少女を中心に高校軽音部の交流を描く物語。
実在の楽曲の雰囲気や歌詞とキャラクタの心情がリンクするライブシーンの演出が巧み。
9/4『大人大戦(2)』(かっぴー/都築真佐秋)
正しい大人になりたい青年が近未来の日本に組み込まれたある社会システムと戦う物語。
SNSによる監視や私刑がはびこる現代社会を風刺したようなディストピア設定がユニーク。
9/4『野球・文明・エイリアン(1)』(へじていと/山岸菜)
聡明な男子大学生と超野球好きの女子の二人にある出来事が起こり苦難に立ち向かう物語。
野球、ラブコメディ、異文化交流という強い各要素が混在した雰囲気がカオスで楽しい。
9/4『時間の神様(上)』(中西鼎/風呂川ツカサ)
時間を止める不思議な懐中時計を拾った少年少女がある事件を引き起こす物語。
主人公二人の爽やかな青春描写から予想外の方向に進むストーリー構成が強烈。
9/4『がらくたから(1)』(pikomaro)
骨董品屋を営む人当たりが悪い男性と彼を手伝う謎の少年が主人公の物語。
登場する骨董品が多様で魅力的に描かれている。癖の強いキャラクタ達も魅力的。
9/5『かげきしょうじょ!!(16)』(斉木久美子)
女性だけで構成された名門歌劇団の養成機関である音楽学校を舞台にした物語。
歌劇学校の日々の中で変化していく若者達がドラマティックなストーリーで描かれている。
9/5『下足痕踏んじゃいました(6)』(麻生みこと)
誘拐などの凶悪事件を担当する新米刑事とパートナー先輩女性とのコンビを描いた作品。
刑事と犯罪者、両陣営ともに完璧ではなく隙も含めて描くことでに現実感が増している。
9/5『平成敗残兵すみれちゃん(7)』(里見U)
元アイドルの31歳女性が従弟の男子高校生にプロデュースされて同人グラビアを出す物語。
普段の醜態と決めシーンでのカッコよさが同居する主人公のキャラクタが強い。
9/8『撮るに足らない(4)』(二駅ずい)
カップルチャンネルのエロ動画で稼ごうとする恋人未満の大学生二人を描いたラブコメディ。
唐突な見開きでエロシーンを繰り出してくる演出は強烈なインパクトがある。
9/9『アルスラーン戦記(23)』(荒川弘/田中芳樹)
国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
どのように事態を収束させて作品としての一区切りをつけるのか気になるところ。
9/10『ずっと青春ぽいですよ(4)』(矢寺圭太)
アイドル研究部のオタク男子達が陰キャながらも青春を謳歌するために奮闘する物語。
くだらない事でも高校生達が全力で取り組むことで青春へと昇華されておりキラキラ眩しい。
9/10『はだかで恋を語る仲(3)』(鳩野マメ)
理想のセックスに至るために片想い相手と風呂場で性行為について語り合う男子を描く物語。
想い人と元カレとの関係性などを本人達の前で分析させられるシチュエーションが地獄。
9/11『ユニ様の舟(2)(完)』(野咲ソウ)
宗教二世の家に生まれた一軍女子から神様だと勘違いされている陰キャ男子が主人公の物語。
自身の危うさ気づいていない主人公にヒヤヒヤ。二人の関係性の行方が気になるところ。
9/11『マネマネにちにち(2)』(山本崇一朗)
三者三様の個性を持った高校野球部マネージャー三人組の日常を描いたコメディ。
愛らしいキャラ達やボケとツッコミが軽快な会話劇、ほんのりなラブ展開など素敵。
9/11『あもうときじま(1)』(桐島豊)
金棒アレルギーの鬼と楽器が弾けない天女が死者の魂のあの世までの送迎を行うコメディ。
キュートな作画で描かれる癖の強いキャラクタ達が繰り広げるドタバタ騒動が楽しい。
9/11『今日も吹部は!(3)』(宮脇ビリー)
野球部から吹奏楽部に転部した少年と全然まとまりのない部員達との交流を描くコメディ。
癖が強すぎるキャラクタ達が好き放題暴れまわるドタバタな雰囲気が楽しい。
9/12『ながたんと青と-いちかの料理帖-(14)』(磯谷友紀)
客足の遠のいた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭物語。
悲しいことも外乱も乗り越えながら家族としての絆を深めていく主人公達が素敵。
9/16『転がる姉弟(7)』(森つぶみ)
親の再婚により新しく家族となった姉と弟を中心に繰り広げられる物語。
楽しいことで頭がいっぱいな小学生と少しずつ悩みも増え始める高校生の描きわけが巧み。
9/17『傷口と包帯(3)』(七井海星)
弱った人間に性的興奮を感じるヤクザの娘と彼女の世話を任されたヤクザを描くコメディ。
ヒロインのぶっ飛んだ性癖は特異すぎるが妙に巧みな思考の言語化で理解が促されて面白い。
9/17『めんつゆひとり飯(9)』(瀬戸口みづき)
料理の味付けにめんつゆを多用しがちな無精者一人暮らしOLが主人公のグルメ物4コマ。
料理に対してそれぞれ一家言を持った個性豊かなキャラクタ達の掛け合いが楽しい。
9/18『レッドブルー(15)』(波切敦)
ある理由から総合格闘技を始めた元いじめられっ子の少年を主人公とした物語。
主人公が競技者としてステップアップしていくストーリーが気持ちいい。
9/18『よふかしのうた ―楽園編―』(コトヤマ)
不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語の後日譚。
本編完結から1年半が部隊とのことで各キャラクタ達がどのように過ごしているか楽しみ。
9/19『ベイビー車中ハッカーズ(2)』(たびれこ)
ちょっと暗めの女子ともう一人の陽キャ女子、女子高生二人の車中泊ライフを描く物語。
主人公二人の活き活きした表情や楽しげなやり取りが印象的で車中泊の魅力が伝わってくる。
9/19『げにかすり(2)』(迫稔雄)
元プロボクサーの男性がプロモーターとしてボクシング界で成り上がっていく物語。
すさまじい熱量の画面とキャラ達が反逆心を中核に置いたストーリーと合わさって力強い。
9/19『あゎ菜ちゃんは今日もしあわせ(3)』(たばよう)
何にも取り柄がないコンビニバイトの女性が理性を飛ばして一人を楽しむ姿を描く物語。
ダメダメな主人公が独特の思考回路を活かして穏やかに過ごす姿に奇妙な安心感がある。
9/19『作田刑事の張り込み弁当(1)』(コモンオム)
張り込み捜査のストレスを自作のキャラ弁当で癒している敏腕刑事が主人公の物語。
コモンオム先生の新作。キャラ弁妄想シーンの白昼夢の様なメルヘンさがユニーク。
9/19『ゲキドウ(1)』(ココカコ/三澄スミ
強豪野球部で甲子園の出場経験もあるが3年生春に退部した少年が演劇部に勧誘される物語。
夢破れてドロップアウトした少年の個性が演劇に活かされていくストーリー構成が力強い。
9/20『盛りあがらないデート(1)』(すずゆき)
陰気な男性と不幸体質の女性、マッチングアプリで出会った二人のデート風景を描いた作品。
『ふたり明日もそれなりに』のすずゆき新作。軽快な掛け合いやキャラの魅力は健在。
9/22『平和の国の島崎へ(10)』(濱田轟天/瀬下猛)
国際テロ組織の工作員だった男性が一般人になり平和な日本で暮らす物語。
一時的に工作員活動を再開させられた主人公がどのように折り合いをつけていくか。
9/22『21XX年 墾田永年私財法(1)』(日高十三男)
人口過疎地が切り捨てられた近未来の日本を舞台に地方再開拓に挑む人々を描く物語。
ユニークな設定と世界観。資源のない中でのサバイバルやDIY描写にもリアリティがある。
9/22『焼いてるふたり(21)』(ハナツカシオリ)
BBQ好きの男性としっかり者のようで抜けている女性との夫婦生活を描いた作品。
話のバリエーション豊かで、登場する料理も再現しやすそうなレシピで美味しそう。
9/22『紛争でしたら八田まで(18)』(田素弘)
世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
最新の時事トピックをタイムリーに取り上げてくれておりビジネス題材の作品として誠実。
9/22『宇宙不動産ほしの(1)』(稲井カオル)
24世紀を舞台にお客に宇宙で一番ぴったりの家を紹介する不動産屋女性を描くコメディ。
『そのへんのアクタ』の稲井カオル最新作。軽快な掛け合いとユーモアのセンスが魅力。
9/22『ワンダンス(14)』(珈琲)
吃音症の少年と言語以外での表現力が豊かな少女を主人公にした高校ダンス部物。
スタイリッシュなダンスシーンはオリジナリティ溢れる漫画表現が駆使されている。
9/22『ヴィンランド・サガ(29)(完)』(幸村誠)
戦いのない楽園を目指す元ヴァイキングの男を描いた物語。
超長編となった本作、壮大なテーマの主人公達の物語がどのように幕を閉じるか楽しみ。
9/25『突風とビート(3)』(椎名軽穂)
とある能力を持った女子高生と不登校気味なクラスメイト男子との奇妙な関係を描いた物語。
トリッキーな設定を活かしたストーリーが展開されており非常にユニークな雰囲気。
9/29『3月のライオン(18)』(羽海野チカ)
棋士として生きる少年とその周囲の人々を描く将棋ヒューマンドラマ。
愛らしいキャラクタ達が将棋や人生に思い悩みながら逞しく生きていく様子はポジティブ。
9/29『起承転転(1)』(雁須磨子)
50歳で俳優を辞めて東京から地元の福岡に引っ越した女性が主人公の物語。
『あした死ぬには、』で現代の40代女性をリアリティたっぷりに描いた雁須磨子先生の新作。
9/30『うちがキングダム(1)』(森巡る/砂糖野しおん)
地方移住を期に独立宣言をして新しい国を建国した父子家庭を舞台にした物語。
突拍子もない設定ながら思春期の子供達の繊細な心理描写など丁寧。
9/30『父を怒らせたい(3)』(おかくーこ)
末期ガンでおとなしくなった粗暴な父を前に気持ちの置き場に悩む女性を描く物語。
生まれ育った家庭環境が親になった後の子育てにも影響を与える非情な連鎖の描写が強い。


























