
2026年1月読んだ漫画の中でオススメ作品のまとめです。
『呪術廻戦モジュロ(1)』(岩崎優次/芥見下々)
『呪術廻戦』本編から68年後の近未来を舞台に呪術師と宇宙人の会合を描くスピンオフ作品。
独特の世界観や論理展開、スタイリッシュな戦闘シーンなど本編の魅力はそのままに、本編を読んできた人間へのサービス精神旺盛な描写が多くて楽しい。
『姫様"拷問"の時間です(19)(完)』(ひらけい/春原ロビンソン)
シュークリームやクリームどら焼きなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。
もはや本作独自の定義が必要な「拷問」の概念をあの手この手で広げて繰り広げてきた物語も完結。最後まで平和で楽しい作品だった。
『大人大戦(3)』(かっぴー/都築真佐秋)
正しい大人になりたい青年が近未来の日本に組み込まれたある社会システムと戦う物語。
ユニークな作品世界の中で表面的な周囲からの評価と芯とすべき自身の言動とのギャップが描かれており面白い。サスペンス的雰囲気とエンタメ性のバランスも良い塩梅。
『僕の心のヤバイやつ(13)』(桜井のりお)
クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
主人公二人の関係性の変化をひとつひとつ丁寧に描いてきた本作も次巻で最終巻。二人だけでなく周囲の人々との関係も含めて、物語がどのように幕を閉じるか楽しみ。
『杉雪カコと見たい明日(3)』(ノッツ)
ある条件を満たさなければ同じ一日をループする高校生男女二人の交流を描くラブコメ。
トリッキーな設定に加えて濃い新キャラがひっきりなしに登場してはかき乱してきて、作品全体がカオスな雰囲気。ネットミーム多めな密度の濃い細かいギャグも楽しい。
『ウリッコ(2)』(殺野高菜/大森かなた)
漫画喫茶に住み売春して生活費を稼ぐ女性が人生一発逆転を目指して漫画を描き始める物語。
人生に対して無気力な主人公が創作の面白さや技法を体験の中で学んでいくストーリー構成が巧み。主人公の成長や変化の物語としてよく練り込まれている印象。
『バルバロ!(3)』(岩浪れんじ)
なにわのファッションヘルスを舞台に風俗嬢の多種多様な人間模様を描く物語。
家庭環境や思考回路の細部まで設定が作り込まれたキャラクタ達は実在の人間のような生々しさがある。波乱万丈な人生を送っている風俗界隈の人々の生態も興味深い。
『写らナイんです(7)』(コノシマルカ)
霊を引き寄せる体質に悩む少年と霊感ゼロだけど心霊写真を撮りたい少女が主人公の物語。
気の抜けたコメディの雰囲気が独特で暴れまわる個性的なキャラクタ達もキュート。一歩間違えば生命の危機となる怪奇現象をゆるく解決していく展開も面白い。
『ドッグスレッド(7)』(野田サトル)
夢が潰えたフィギュアスケータの少年がアイスホッケーに舞台を移して戦う物語。
格下相手の試合で強引に戦力を削って接戦かつ熱い展開に持ち込むストーリー構成がスポーツ物として力強い。一般的になじみのないアイスホッケーのルールや競技描写も興味深い。
『こんづくし(2)』(森長あやみ)
狐達が通う学校に自身を狐と偽って入学することになった人間少女とクラスメイト達を描く物語。
ゆるふわ日常ギャグなようでところどころに倫理観がバグった展開が平然と組み込まれているスタイルが独特。キュートでシュールなコメディの雰囲気が素敵。
『花四段といっしょ(6)』(増村十七)
対局の途中でも余計なことを考えがちなプロ棋士とその周囲の人々を描く物語。
個性豊かで常識外れな棋士達の言動を面白おかしく描きつつ、ドタバタコメディの合間に人間関係や家族に関する繊細な心理描写も織り込んできて巧みなストーリー構成。
『邪神の弁当屋さん(4)(完)』(イシコ)
戦争を起こした罪で人間として謹慎中の神が弁当屋として働きながら人々と交流する物語。
人間と神の距離感が独特なオリジナリティの高い世界観を活かしながら綺麗にストーリーがまとまっていた。その後の物語を想像させるような余白の残し方がお見事。
『作田刑事の張り込み弁当(2)』(コモンオム)
張り込み捜査のストレスを自作のキャラ弁当で癒している敏腕刑事が主人公の物語。
ストレス負荷の強い仕事の合間にキャラ弁を通して白昼夢のようなメルヘンな妄想に浸る主人公の異常行動が強烈。主人公が自身の異常性の自覚があるのも面白い。
『スベる天使(2)』(桜箱)
冴えない男子高校生とクラスメイトのお笑い好き美少女がコンビを組む物語。
主人公二人が互いに影響を与え合い、意識し合いながら周囲の評価を得て成長していくストーリーが気持ちいい。お笑いや友人関係などに誠実かつ一生懸命取り組む主人公達の姿も素敵。
『ゆらゆらQ(5)』(雨隠ギド)
人と狐の間に生まれた女子高生と幼馴染男子が主人公のラブコメディ。
主人公カップルが本作の化け狐設定を発端とした障害を乗り越えながら、両片想いから恋人へのステップを進んでいく姿が健気で可愛らしい。ラブコメとしてのシチュエーション演出も強い。
『青野くんに触りたいから死にたい(14)(完)』(椎名うみ)
死んで幽霊になった恋人を一途に愛し続ける女子高生を描いた純愛ホラー。
死者と生者、過去と現在の複雑な感情が交じり合う情緒的な漫画表現が続いた終盤、余韻の残るラストも素晴らしい。オンリーワンの魅力を持った強烈な作品でした。
『首領ちゃん(1)』(小山健)
週休二日制になった正義のヒーローが休日の過ごし方がわからず悪戦苦闘するコメディ。
休み慣れておらず空回りする大人が素直な子供の言動から学んでいくストーリー構成がわかりすい。ヒーロー物メタ的な要素や幼児子育て要素も上手く組み込まれている。
『「壇蜜」(2)』(清野とおる)
清野とおると檀蜜が出会ってから結婚するまでを描くエッセイ漫画。
壇蜜本人のユニークなキャラクタと奇人変人を面白おかしく漫画に落とし込む清野エッセイのスタイルが上手くマッチしている印象。妙に波長が合っている二人のやり取りが微笑ましい。
『メダリスト(14)』(つるまいかだ)
スケートに賭ける少女と熱血男性コーチがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
フィギュアスケートの複雑な採点ルールをストーリーの流れの中で丁寧に解説する手腕は流石。そして競技描写の表現力や画面の迫力、動きの表現は圧巻のクオリティ。
『トリリオンゲーム(11)(完)』(稲垣理一郎/池上遼一)
世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目指す物語。
絶望的な状況からからめ手連発、細い糸を手繰り寄せて本作の宿願を果たし、余韻も残るラストで綺麗に完結。強烈なエンタメてんこ盛りの素晴らしい作品でした。
『フールナイト(12)』(安田佳澄)
死が迫る人々を植物に変える「転花」が普及した世界を舞台にした物語。
退廃した世界の中でわずかな希望にすがる人々が、希望が途絶えた時の絶望も含め情緒的に描かれている。陰鬱な世界と絶望感のあるストーリー、写実的な絵柄も上手くマッチしている。
『らーめん再遊記(14)』(久部緑郎/河合単)
かつてはラーメン界のカリスマと呼ばれた男の人生の次のステージを描く物語。
「作り手」と「語り手」の対決が、ラーメンに限らない普遍的な論点も交えながらエンタメ強めに描かれており面白い。料理対決ながら一筋縄ではいかない展開も本作ならでは。
『映像研には手を出すな!(10)』(大童澄瞳)
それぞれ尖った能力を活かしてアニメーション制作に勤しむ女子高生達を描いた作品。
学校という空間に対してそれぞれのキャラクタ達が抱える生きにくさに関する言語化が巧みで、それらの感情をアニメ制作への原動力に変えていく展開も素晴らしい。
『さむわんへるつ(1)』(ヤマノエイ)
深夜ラジオの大喜利コーナーへの投稿という共通の趣味を持つ高校生男女を描く物語。
トリッキーな言動で主人公をかき乱すヒロインのキャラクタは独特のキャラ造形も合わさってキュートで魅力的。大喜利が題材ということもありギャグの密度も濃い。
『ガラガラポン(2)』(高橋葉介/みもり)
都市伝説や妄想が現実になる世界で虚構を消す仕事を請け負う修正局のコンビを描く物語。
ホラーテイストの強い設定や超常現象に対して美麗な絵柄やポップな演出がアンバランスな印象でユニーク。壮大な世界観を活かしたストーリー展開も面白い。









































