
2026年4月読んだ漫画の中でオススメ作品のまとめです。
『生活マン(1)』(あやき/南田冬)
無口で繊細ながら人々の生活を愛する正義のヒーローが市民の何気ない日常を守る物語。
小市民的な日常を送り日々の些細な出来事に悩みながらも強い正義の心を持った主人公のキャラクタが面白い。ヒロインとの関係性や距離感などの描き方も素敵。
『ローワライ(1)』(雪野朝哉)
聴覚障害を持つ青年と手話通話のバイトをするもう一人の青年が漫才コンビを組む物語。
センシティブな題材にお笑いというテーマを付与し障碍者の生きにくさに向き合いながらも明るい雰囲気で描いているのが印象的。漫才のネタや掛け合いの表現なんかも高クオリティ。
『猩猩姫(1)』(ippatu)
封印されし少女とイケメン僧侶達の旅を描く『西遊記』をベースにしたファンタジー作品。
原典に大胆な脚色を加えて独自の世界観が形成されておりオリジナリティが高い。ダイナミックなアクションシーンや無垢な主人公のキャラクタ、パワフルなギャグも魅力的。
『あくまでクジャクの話です。(7)』(小出もと貴)
恋愛に悩む男性教師と生物学を通して恋愛の悩みに答える変な女子高生との交流を描く物語。
恋する暴走乙女と生物学ネタには安定感がある。組み合わせが飛び道具のような主人公母親の過去に関する設定でトラブルを強引に丸め込む展開は強烈だった。
『空五倍子先生の書けない生活(1)』(#N/A)
スランプ中の書けない小説家が新しい担当者と協力しながら執筆再開を模索する物語。
登場する癖が強い編集者や作家達は面倒くさいけど愛すべきキャラクタ揃いで魅力的。創作業の書けない期間に関するメッセージもポジティブで素敵。
『本なら売るほど(3)』(児島青)
古本屋を営む男性とそこに訪れる様々な人々との交流を描いたオムニバス。
古本という人々の想いが込められやすいアイテムをテーマに展開される物語は人情味がありクオリティ安定。実在の本の内容からストーリー展開を引用する構成力もお見事。
『マトリの推し事 芸能人の家宅捜索をやりたくて(3)』(清家孝春/廣畑徹)
華やかな芸能人を推すことが生きがいの麻薬取締官女性が自分の推しを捜査する物語。
麻薬中毒者もドン引きするほどの熱量で推しへの愛を貫き行動にまで移してしまう主人公の狂気が常軌を逸していて強烈。
『無敗のふたり(5)』(遠藤浩輝)
組んだ人間を誰でも勝たせてしまう天才トレーナと格闘技を愛する青年コンビを描くMMA物語。
ロジカルなキャラクタ達の思考と詰将棋のような掛け合いが繰り広げられる競技描写が上手くかみ合っている。不遇な境遇に立ち向かうキャラクタ達の意志の強さも特徴的。
『女子高生除霊師アカネ!(4)』(大武政夫)
失踪した父親の代わりにインチキ霊媒師として生計を立てる女子高生が主人公のコメディ。
何の迷いもなく人の尊厳を踏みにじるようなアイディアが出てきてしまう主人公のひん曲がった性根が哀れながら滑稽。作者お得意の勘違いネタも冴えわたる。
『作田刑事の張り込み弁当(3)(完)』(コモンオム)
張り込み捜査のストレスを自作のキャラ弁当で癒している敏腕刑事が主人公の物語。
現実から突如キャラ弁のファンシー世界に主人公が入っていく演出が白昼夢のようで面白い。ユニークな題材と作家性が上手くマッチした作品でした。
『首領ちゃん(2)』(小山健)
週休二日制になった正義のヒーローが休日の過ごし方がわからず悪戦苦闘するコメディ。
休み下手な現代日本人に共感性の高いネタチョイスと自分なりの休みの楽しみ方を模索しながら見つけていく様子がのんびりしたテンションで描かれており楽しい。
『メアヘイム(2)』(鶴淵けんじ/Konata)
条理がねじ曲がった冥地と呼ばれる場所で万能薬を求めて旅する二人を描くファンタジー。
常識外の現象を表現する精緻な作画と独特のルールが作り込まれた世界観が上手くかみ合っている。人間キャラだけでなく魔女と呼ばれる怪物達の造形も魅力的。
『盛りあがらないデート(2)(3)』(すずゆき)
陰気な男性と不幸体質の女性、マッチングアプリで出会った二人のデート風景を描いた作品。
独特のテンションとワードチョイス、妙なテンポで会話する主人公カップルがデートを重ねる中で徐々に距離を近づけていく過程が丁寧に描かれており可愛らしい。
『ただの飯フレです(6)』(さのさくら)
マッチングアプリで出会ったご飯を食べるためだけに集まる男女を描く物語。
人間関係における各人の距離感や価値観の違いを丁寧に描いた会話劇にはリアリティがある。互いへの意識が少しずつ変化してきた二人の関係がどの方向に向かうかも気になるところ。
『スキップとローファー(13)』(高松美咲)
自信家だけどちょっと抜けてる少女と高校のクラスメイト達との交流を描く物語。
徐々に変化する人間関係や自身の気持ちに戸惑いながらも、変わっていく自分達を受け入れていくキャラクタ達の姿が素敵。高校が舞台の青春群像劇として秀逸。
『とくにある日々(8)(完)』(なか憲人)
女子高生二人とその周囲の人々のちょっとヘンテコなやり取りを描いた日常コメディ。
日常の何気ない出来事に対する独特の着眼点から斜め上の方向に進んでいくストーリーは唯一無二のスタイルだった。何だかエモーショナルなキャラ同士の交流も素敵だった。
『イズミと竜の図鑑(3)』(凪水そう)
吟遊詩人の少女とダンジョン案内人の獣人男性の竜の図鑑を作るための旅を描く物語。
独自性の高い世界観や設定は土台となる世界のルールや作中で描かれない舞台裏まで綿密に作り込まれており濃密な読み味。壮大な物語を彩る精緻な作画の強さも目を引く。

































