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2026年6月読んだ漫画の中でオススメ作品のまとめです。

『チェンソーマン(24)(完)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男とある悪魔に憑りつかれた少女を描く物語。
混迷を極めたストーリーは本作らしいトリッキーな方法で何とか終焉。振り回され続けた主人公の帰着点としてはハッピーな形となっていたのではないだろうか。


『サンキューピッチ(6)』(住吉九)

ある制約を抱えたピッチャーの少年を中心に曲者揃いの野球部を描く高校野球物。
ロジカルで現実味のある要素とフィクション全開のぶっ飛んだ要素が上手くブレンドされている。ストーリーの中で重要なシーンをしっかり盛り上げる演出力も秀逸。


『伴天連怪談(1)』(三木有)

キリスト教徒を取り締まる屋敷で働く青年と悪魔払いの宣教師男性を描く江戸が舞台の物語。
デフォルメ強めな絵柄と落ち着いた画面、不気味なホラー演出が上手くかみ合って独特の雰囲気。感情が見えにくい主人公が物語の中で少しずつ変化していく構成も良い。


『極主夫道(17)』(おおのこうすけ)

元ヤクザの強面過ぎる主夫と肝っ玉の据わった妻を中心に繰り広げられるコメディ。
全力でバカなことをやろうというスタイルは楽しく、長期連載になっても安定感がある。。丁寧ながら勢いのある作画と展開でサクサクストレスなく読める良いコメディ。


『彼は友達(4)』(浦野月鼓)

「絶対に好きにならない」と約束の上でクラスメイト男子と友人になった女子を描く物語。
過去の経験や約束もあり、異性として惹かれてはいけないという制約に縛られて葛藤するキャラクタの機微が丁寧に描かれている。たまに不条理気味になるギャグも楽しい。


『放課後帰宅びより(6)』(松田舞)

帰り道にロマンを求めるハイパー帰宅部の主催者女子とその部員である男子を描く物語。
お互いに好意を向け合い、両片思いの少し先くらいの距離感で相手への想いを募らせる主人公二人のやり取りが非常に可愛らしい。ラブコメとして破壊力高い。


『これ描いて死ね(9)』(とよ田みのる)

漫画を読むのが大好きな少女とその仲間達を描く漫研部が舞台の物語。
苦労もあるけど仲間と楽しみながら漫画創作に誠実に取り組むキャラクタ達の姿は青春濃度高い。本編と合流し、そして追い越していった巻末スピンオフの立ち位置も面白い。


『こんづくし(3)』(森長あやみ)

狐達が通う学校に自身を狐と偽って入学した人間少女とクラスメイト達を描く物語。
ゆるい学園日常コメディかと思わせながら倫理観のバグった描写がしれっと入り込んでくる雰囲気が独特で面白い。狂った思想のキャラクタが次々出てくるのも楽しい。


『レッドブルー(18)』(波切敦)

ある理由から総合格闘技を始めた元いじめられっ子の少年を主人公とした物語。
立ち技や寝技を組み合わせて戦う総合格闘技の戦略性や多様なスタイルが魅力的に描かれている。主人公のキモさと不気味さを周囲の人々も認知してきているのも面白い。


『焼いてるふたり(24)』(ハナツカシオリ)

BBQ好きの男性としっかり者のようで抜けている女性との夫婦生活を描いた作品。
何気ない日々の生活の中に楽しみを見出しす主人公二人の様子がのんびり可愛くて癒される。周囲の人々も含めてライフステージが少しずつ進んでおり、その行方も気になるところ。


『新刊100億冊ください(3)』(破賀ミチル)

自分のファンである姪っ子と同居することになったBL同人作家女性が主人公のコメディ。
現代のオタク活動だけでなく回想で20年ほど前のオタク描写も描かれており、幅広い世代のオタクに共感性が高い。お互いに良い影響を与え合う主人公二人の関係性も良い。


『ダーウィン事変(11)』(うめざわしゅん)

人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」の少年が主人公の物語。
重要な役者や背景描写は出揃いストーリーは核心部分へ向かっている雰囲気。生命倫理というハードなテーマに対して本作が物語の中でどのような結論を出すのか楽しみ。


『秘密法人デスメイカー(3)』(鰻田まあち)

ヒーローからの被虐願望がある怪人と彼女から生み出された怪人達との日常を描いたコメディ。
倫理観がバグったキャラクタ達による掛け合いの辛辣な雰囲気やヘンテコな設定から派生したぶっ飛んだシチュエーション演出には唯一無二の魅力がある。


『進め!白鼻進』(増村十七)

1933年の日本を舞台に、当時大人気だった『のらくろ』をパクろうとする漫画家を描く物語。
大戦前後の漫画業界における実際の出来事をアレンジしながら一人の男の半生を単巻のストーリーにまとめ上げたストーリー構成は秀逸。ラストシーンの演出も素晴らしい。


『ありす、宇宙までも(7)』(売野機子)

言語が苦手な少女が苛烈な天才少年のサポートを受けて宇宙飛行士を目指す物語。
新たなステージに進んだ学校生活の中で少年の助けを借りながら人間的にも一歩一歩成長して夢に向かって邁進する少女の姿は眩しい。少年の披露する科学ベースの知識も面白い。


『劇光仮面(9)』(山口貴由)

大学時代に特撮研究会に所属していた男性とその仲間達を描く物語。
人生の大事な瞬間であろうとも劇しい光からは逃れられない主人公達の狂気は強烈。似非科学のハッタリと超常現象が入り混じる戦闘描写なども含めて作品全体を唯一無二の雰囲気が覆う。


『フールナイト(13)』(安田佳澄)

死が迫る人々を植物に変える「転花」が普及した世界を舞台にした物語。
閉塞感のある世界観を演出する緻密でスタイリッシュな作画が引き続き魅力的。深い絶望の中でもそれぞれにとってのわずかな希望を見つけてそれにすがる人々の生き様も印象的。


『神田ごくら町職人ばなし(2)』(坂上暁仁)

江戸時代の神田を舞台に、桶職人や刀匠など、様々な職人達を描いた作品。
1巻を通じて無気力だった青年が職人としての意気地を見つけていくストーリーが綺麗にまとまっていた。工具や木材加工などの緻密な職人描写もほれぼれする美しさ。